第01話・人狩り、襲来





主人公の名前は、連載中のリプレイの主人公(の1人)と同じ『レイディア』に。
なお、能力値は以下の通り。



技:8 体:7 心:6 A:10 B:9 C:6 D:5 E:4 F:10

器用度:18 敏捷度:17 筋力:13 生命力:12 知力:10 精神力:16






どうみても別人です。
本当にありがとうございました。







技能は、フェンサー、ソーサラー、コンジャラーを1ずつ取得。
早い話が、魔法(軽)戦士スタイルだ。
1人旅だと、自分の身を守るための近接戦闘能力は必須になる。
フェンサー技能では、クリティカル(注:会心の一撃のようなもの)が出やすいものの、
重い武器防具を装備できない。ソーサラーやコンジャラーも(魔法を使いたければ)
どのみち重い鎧を装備できないため、フェンサー技能との相性はいいのだ。

※もっとも、フェンサーと異なり、ファイターは7レベルで自動的に覚えるタフネス
(最大HP上昇)が1人旅では地味に強いので、長期的にみて、
フェンサーの代わりにあえてファイターという手もある。
レベルアップがやや遅いものの、ファイターの方が打撃攻撃能力は高いし。)
一見大差がありそうなテーブルAとテーブルBだが、実は、両テーブルの経験点は、
6レベルまでの総計なら、たった2000点の差にとどまる。
『2.0』ではモンスターを倒したときや1ゾロの経験点が前作よりたまりやすいため、
テーブルの差はそこまで絶望的ではないのだ。
(ただし、当然ながら、同じ敵を倒しているパーティー内では差がつく。)



さて、冒頭のルールを見たところ、レベルが高いと遭遇する敵が強くなるようなので、
現時点ではレベル1にとどめておく。
そして、余った経験点を使い、セージ技能を取得した。
技能が確定したので、最大HPと最大MPが決まる。HP:15 MP:22 だ。



……HP、明らかに低くね?



しかし、僕は、ゲームブック『ソーサリー』で、最低能力値
(能力値を決めるサイコロで全部1が出たことにして、
 虚弱体質の貧弱主人公でプレイするというマゾゲーマー御用達プレイ。
 余談だが、ソード・ワールドの人間でこれをやると死ねる。)

での全冊クリアを達成したことがある。



何が言いたいのかというと……。



なんとかなるよ、絶対だいじょうぶだよ!






会話は、交易共通語と地方語の他は、魔法文明語の会話と読文。セージ技能の分は、
キャラクターは全て汎用蛮族語をしゃべれる扱い(『ミストキャッスル』7ページ参照)なので、
蛮族とのコミュニケーションをとりやすくするべく、汎用蛮族語の読文を習得。



あとは、戦闘特技だ。
『ソード・ワールド2.0』では、冒険者レベルが一定に達するごとに、
戦闘特技の中から1つを選んで習得できる。
(ある程度以上のレベルなど、前提が必要なものもある。)
戦闘特技には有用なものが多いだけに、選択はとても重要だ。
考えた末、1人旅という条件下では、敵の物理ダメージを下げられる
真語魔法のブラント・ウェポンを1ターン目に複数の敵に放てると有利だと判断。
『魔法拡大/数』の戦闘特技を習得した!
知力の低さは、魔法を連発することで補うことにしよう。






キャラクターメイキングが終わったところで、
とりあえず、導入(この街から脱出を図る経緯)を決定する。
そう、そんなことまでサイコロで決まってしまうのだ。



『ミストキャッスル』のウリの1つが、このマルチHMX−12シナリオ。
「はわわ、ずびばぜーん」
広範な部分がサイコロで決定されるため、ソロプレイでも楽いし、
プレイヤーごと、プレイごとにまったく異なる展開になるのだ。
しかも、このマルチシナリオ、並大抵のマルチシナリオではない。
街の地図すらランダムに決まる という徹底っぷりだ。
それでいて、ソロプレイが可能なほどにあらゆる状況に対応した記述があるのだから、
作った人たちの情熱にはただただ恐れ入る。






キャラクターメイキングを終え、ミッションスタート!!
まずは、この街から脱出を図る経緯を決定するとしよう。
(ころころ)5! どうやら、この街が故郷であるようだ。



続いて、スタート地点の【42:袋小路長屋】の位置を決定。
(注:場所の前の番号は、段落番号)
(ころころ)1→B−4(注:港の隣)

※地図は、ミストキャッスル127ページか、第00話からのリンクを参照。



続いて、装備を整えよう。
フェンサーなので、武器防具は軽くないといけない。
スタンダードに、ショートソードとソフトレザーを選ぶ。
なお、この街からスタートするときに手に入る装備品は粗悪品で、
追加ダメージや防護点が1ずつ少ない。
しかも、お値段そのまま。
泣きたくなるが、仕方がない。
そして、出発時には、敵の攻撃を防ぐのに役立つ盾も手に入らない。
僕らには、過酷な日々を。



とりあえず、主人公に今の状況を説明しておこう。



君は、この霧の町で生まれ育った浮民だ。



レイディア
「ちょっと! 何でそんな設定になってんのよっ!?」



人を食料とする蛮族が支配しているこの街では、
毎日のように、たくさんの人々が蛮族によって無慈悲に殺されていく。




レイディア
「あんまりだわ!」



レイディア
「……まったく……お酒くらいゆっくり飲ませなさいよ!」



お前の基準はそれだけかっ!? Σ( ̄口 ̄;



レイディア
「こうなったら……こんな街脱出してやるんだから!!!」






……そんな環境から抜け出すため、レイディアは、密かに冒険用の装備を整えていた。
ゲーム開始前に、背負い袋やたいまつ、
救命草(注:薬草みたいなもん。戦闘中は使えない)などを買い揃えている。
ゲーム開始後は手に入るかどうかわからないので、今のうちに
所持金が0になるまでアイテムを買い揃えた。






そして、ゲームが始まる!!!






ゲーム開始早々、レイディアの住んでいた長屋は、問答無用で蛮族に襲撃される。
捕まると、奴隷や食料にされてしまうという、
ボウガンを持ったモヒカンがバイクに乗ってそうな世紀末的展開だ。

ていうか、いくら20XX年の世界でも、さすがに食料にはされないだろう。
世紀末も真っ青である。




なお、レイディアの身分は浮民(ふみん)。
奴隷よりも下の身分だ。
奴隷のように主人から拘束されない代わり、その身の保障はない。
一応自由の身ではあるものの、いつまでもこのままでいるのは危ない。
待ったなしの状態だ。



ちなみに、奴隷になった場合、主人の意思ひとつで自由に締まる首輪をはめられる。
主人に逆らえば死あるのみ。なんというバトルロワイヤル。なんという西遊記。






ていうか、この設定考えた奴、絶対Sだろ……。






反面、奴隷は主人の財産扱いなので、誰かの奴隷になっている間は、
こうした人狩りに遭う可能性は激減する。
つまり、優しいご主人様に拾われれば、奴隷の方が安全、といったケースもまれにあるのだ。
が、そうだとしても、生殺与奪を握られている状況には変わりない。
「何秒目に死ぬかな〜?」 といったことにならないよう、
ご主人様は半分以上が優しさでできている人を選びたい。
もしも、選べる状況ならの話だが。



ともあれ、こんな奴らに捕まったらどんな目に遭うかわからない。
負けたらお持ち帰りされて、おいしくいただかれちゃうかもしれない。
もちろん、文字通りの意味で。
開始早々、そんな事態だけは避けたいところだ。
レイディア1人の力で、なんとか撃退しなければいけない!


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