第2話・シナリオメモ





〜冒険の概要〜

ダンジョンシナリオ。数々の苦難を突破した上で、
最後に控える強力なボスとの戦闘をいかに回避できるかか鍵です。



〜シナリオ概要〜

対となる鏡に映された映像をおぼろげに映し出す魔法の手鏡がある。
その鏡に映し出された美しい少女に恋をしてしまった引退騎士がいた。
彼女に会えるのは、お互いに鏡を覗き込んでいる時間だけ。
鏡の中の彼女は騎士に何か言おうとしているようだが、音声は伝わってこない。
(※元々は音声も同時に伝える魔力がありましたが、
鏡が多少傷んでいるため、そちらの魔力は現在では失われています。)
彼女が自分に何を伝えようとしているのか知りたい。
騎士は必死で彼女の行方を調べた。

魔術師ギルドの鑑定によると、彼女の額に輝く水晶は、古代王国人特有のものだという。
騎士は魔法の道具を使い、自分の手鏡の出所となった遺跡を探し出した。
遺跡を調べたところ、少女は古代王国時代の太守の娘で、
元々はその遺跡で家族と共に暮らしていたらしい。
わけあって彼女だけが別の遺跡で暮らすことになったようだ。

遺跡では日記も見つかった。あの少女のイメージとぴったりの内容だ。
守ってあげたくなるような、病弱で可憐な娘。
騎士は、彼女こそ自分が守るべき女性だと確信している。

苦労して入手したマジックアイテムの効力により、
騎士はついに彼女の居場所を突き止めた。
彼女は、メイズ・ウッズ(のような魔法)で守られた森に作られた古代王国時代の迷宮
(※研究所兼宝物庫として作られたものが、故あって居住用に転用されたもの。)で
今も暮らしているらしい。少なくとも、彼女の持つ鏡がそこにあることは確かだ。
迷宮には危険が予測されるため、騎士は冒険者を雇って迷宮を抜けることにした。

騎士は彼女に会うためにここまでで5年を費やした。
しかし、鏡の中の彼女はいっこうに年を取る気配がない。
はたして、騎士は少女に会えるのか?
そして、彼女の正体は?



キャラクター名:ダーゼン
種族:人間 性別:男 年齢:50 出身:(騎士)
A:11 B:9 C:6 D:5 E:10 F:8 G:12 H:6
器用度:20−2=18(+3) 敏捷度:15−2=13(+2) 
知 力:11(+1) 筋 力:18−2=16(+2) 
生命力:20−2=18(+3) 精神力:18(+3)
※知力と精神力以外は、老齢により2点ずつ低下している。
冒険者レベル:6
技能:ファイター6、セージ2
経験点:0

※サイコロの悪戯のせいで、当初の予定よりだいぶ強くなってしまった……。



〜冒険への導入〜

冒険者の店を介しての依頼。
老騎士ダーゼンから「我が姫君に会わせてほしい」との依頼を受けます。
要するに、ダーゼンのいう「姫君」のいる古代遺跡において、
ダーゼンが姫君に会うまでの警護の依頼です。
依頼料は標準的な報酬額マイナス20%です。
遺跡で入手した宝物があれば冒険者のものになります。

※手鏡の魔力は、当初は「過去に記録した映像を再生するだけのもの」
だと思われていました。



名称:通話の鏡
宝物鑑定の目標値:12/14
魔力付与者:多数
形状:手鏡、他各種鏡。
対となる鏡の向こうの相手と会話できる鏡です。
お互いが鏡を覗き込んでいる間しか使えません。
お互いが鏡を覗き込んでいるときのみ、相手の顔を見ることができます。
形質保持の魔法をかけても鏡そのものがもろいため、
傷ついて魔力の全部又は一部を失っている場合があります。
その場合の鑑定の目標値は14となります。
価格:その実用性による。



〜冒険シナリオ本編〜

ダーゼンの持つ鏡の所持者はメイズ・ウッズの効力を受けないため、
片道1日ほどで遺跡に到着できます。遺跡は大きな館の形状をしていて、
内部の探索には明かりが必要です。
遺跡の入り口にはスケルトン・ウォリアーがいますが、鏡を持っていれば襲われません。
遺跡には、主に12個の部屋があります。(入り口は北側、1階北側に部屋AB、
東側に部屋CD、南側に部屋EF、西側に部屋GHがあります。
1階の南側通路に2階への階段があり、2階にある部屋IJKLは居住スペースです。)
遺跡は研究室兼宝物庫として作られたものが、故あって居住用に転用されたものです。
最深部の部屋は太守の娘の死体から作られたフレッシュゴーレムが生活(?)しており、
彼女が「姫君」の正体です。

部屋A〜Hは研究室で、書類などが乱雑に積まれています。
書類の中には、研究及びその背景の中枢がわかる研究資料が紛れています。
研究資料については特に隠匿されていないので、
通常のシーフ技能レベルによる捜索だけでなく、その代わりにセージ技能レベル又は
ソーサラー技能レベルのいずれか高い方を使って捜索することができます。
(つまり、3つの技能の中から一番高い技能を選択して、1回捜索できます。)
日記については、シーフ技能レベルでの判定になります。



◇部屋A

研究資料:捜索の目標値10
・魂の失われた身体について
異端が使う癒しの魔法を用いても意識が戻らない。
ひとまず形質保持の魔法をかけておくことにする。

研究資料:捜索の目標値14
・魂と身体について
数十日も経てば、高位の神官でも復活の奇跡は難しくなるという。
このように、徐々につながりは薄くなるが、魂と身体は、
何年経ってもどこかでつながってはいるらしい。

日記(研究資料):捜索の目標値:8
ここまでたどり着いた者のため、研究の全てをここに記す。
どうか、マリアンヌには危害を加えないでやってほしい。

(以下、用語が難解すぎて解読できない。
 現代に伝わっていない魔法が多すぎてよくわからない。
 しかし、あまりにも非人道的な研究であることは確かだ。)

※日記を読んだソーサラーは、コマンド・ゴーレムという単語を発見します。

◇部屋B

研究資料:捜索の目標値12
・ゴーレムについて
永続的に動くゴーレムを作成することはできる。
例えば、フレッシュゴーレムがそれである。

研究資料:捜索の目標値16
・フレッシュゴーレムと魂を結びつけることができれば、
人間に限りなく近いものになるのではないだろうか。

日記:捜索の目標値10
この手鏡があれば、いつでも元気なマリアンヌに会える。

◇部屋C

研究資料:捜索の目標値10
・失われた魂について
肉体から離れた魂は天に召されるらしい。
異端の神官に癒しの魔法をかけさせても決して目覚めないのはそのためである。

研究資料:捜索の目標値14
・失われた魂を呼び戻す方法について
相当程度に高位な異端の神官であれば、失われた魂を呼び戻せるという。
しかし、異端は迫害されており、高位の神官を見つけるのは困難だろう。

日記:捜索の目標値:10
マリアンヌは素晴らしい。
物を食べられない他は、ほとんど人間と変わらない。
娘が戻ってきてくれたのだと実感する。

◇部屋D

研究資料:捜索の目標値:10
・魂の創造について
神と呼ばれる者にしか不可能であるらしい。また、魂は再生することができない。

研究資料:捜索の目標値:14
・魂の移替えについて
他の生物から魂を移し変えることならば、可能かもしれない。
ホムンクルスには魂があるし、あれならば腐るほど創造できる。

日記:捜索の目標値:11
後に知って衝撃を受けないようにとマリアンヌに真実を告げると、ひどく取り乱した。
その場は冗談ということにしておいたが、「死体」呼ばわりされるのを嫌うらしい。

◇部屋E

研究資料:捜索の目標値11
・死について
そもそも死ななければよかったんじゃないか。

研究資料:捜索の目標値15
・不死生物について
異端の神官の中には、魂の形を変え、不死生物に変容させることができる者もいるという。
私の魔法にも似たような効果を持つものがあるが、魂の形を変えるものだとは知らなかった。

日記:捜索の目標値10
おお、マリアンヌよ、戻ってきておくれ!

◇部屋F

研究資料:捜索の目標値10
・魂の調達について
ホムンクルスのうち、知能の高い者にマリアンヌの所作を真似させてみよう。

研究資料:捜索の目標値14
・身体の処遇について
不本意ではあるが、マリアンヌの身体はフレッシュ・ゴーレムとした。
これならば、マリアンヌの魂が汚されることもない。

日記:捜索の目標値12
最愛の娘、マリアンヌが倒れた。異端の神官を連れてきたが、治せなかった。

◇部屋G

研究資料:捜索の目標値12
・精神の移替えについて
精神のないマリアンヌに、見つけた従順なホムンクルスの精神を埋め込む。
この段階が一番難しい。

研究資料:捜索の目標値16
・我が研究の素晴らしさよ
研究は完成した。マリアンヌが帰ってきてくれた!
念のため、精神にはギアスをかけておくことにしよう。

日記:捜索の目標値:11
この研究はかなり珍しいものらしい。この研究を狙う輩もいるようだ。
ひとまず研究は失敗したことにし、この研究所は廃棄・隠匿しておこう。
可愛いマリアンヌは2階で末永く幸せに暮らし続けるだろう。

◇部屋H

研究者の生活スペースです。特に何もありません。

◇部屋I

衣裳部屋です。様々な衣装が並べられています。
部屋には大きな鏡があります。

◇部屋J

部屋がさらにいくつかに仕切られ、生活スペースになっています。
初等〜中等の魔法の魔術書があり、中には遺失魔法も記されています。
魔術書を持ち帰って習得できる遺失魔法は以下の通りです。
(古代語魔法のレベルが足りないものは、習得しても使えません。)

・ディクリース・ウェイト
・インクリース・ウェイト
・ボーン・サーバント
・クリエイト・アンデッド
・クリエイト・ブアウ・ゾンビ
・シール・エンチャントメント

◇部屋K

宝物庫です。
売れば1000ガメル相当になる宝物があります。
掘り出し物を見つけるには、捜索が必要です。



捜索の目標値:14
名称:ストーミング・パーティー
宝物鑑定の目標値:15
魔力付与者:「人形使い」ハルシュタット
形状:槍
必要筋力10、+2の魔法の槍です。
移動攻撃(大抵は最初の一撃でしょう)に関しては、
攻撃力と追加ダメージがさらに+1されます。
取引価格:9万3千ガメル



◇部屋L

マリアンヌの寝室です。豪華なベッドがあります。
深夜ならば、マリアンヌはここで眠っています。
部屋を捜索するか、長い間雑談していると、マリアンヌが目を覚まします。

捜索の目標値:14
宝石箱(200ガメルで売れる)に、1点分の魔晶石が5個、
2点分の魔晶石が4個入っています。

◇部屋L

最後の部屋です。
マリアンヌを連れないで中に入ろうとすると、
イリュージョナリー・ビーストが現れ、戦闘になります。

部屋の隅に鏡台があり、フレッシュゴーレム「マリアンヌ」が生活しています。
部屋の壁には3体のボーン・サーバントが並んでいます。
マリアンヌはダーゼンを見て「おお、そなたか。」と歓迎します。
ただし、深夜ならばマリアンヌは別室で眠っているので注意が必要です。

マリアンヌのデータは追加データを参照してください。
誰かがマリアンヌを「死体」呼ばわりした場合、即戦闘になります。
なだめようとすることはできますが、戦闘しながらの説得になります。

・ここまでにマリアンヌの正体をダーゼンが知っている場合
 →ダーゼンはマリアンヌを死体呼ばわりし、怒ったマリアンヌと戦闘になります。
  冒険者たちは双方をなだめて戦闘を止めるか、マリアンヌを破壊するか、
  逃げるかしなければいけません。

・ここまでにマリアンヌの正体をダーゼンが知らない場合
 →マリアンヌは来客に驚きながらも、冒険者たちと会話します。
  ダーゼンが不審を抱いてマリアンヌを死体呼ばわりするかはGMの裁量です。



〜冒険の終了〜

ダーゼン及びマリアンヌについて、以下の解決のパターンが考えられます。

A.対立を回避する
B.対立後に説得する
C.戦闘で屈服させる

双方につき、A〜Cのいずれかを達成すれば使命達成です。
(方法は別々で構いません。)
なお、かたや元騎士、かたや古代の大貴族の娘(の代わり)ですので、
思想的には「力こそ正義」に近いものがあります。
したがって、双方とも、正面から力で押さえつければ、
こちらの言い分を通すことができます。
卑怯な方法で屈服させずにマリアンヌと同行している場合、
イリュージョナリー・ビーストが出現しても、一時的に解除してもらえます。
なお、交渉次第では、発見できなかった宝物をマリアンヌから譲られる場合もあります。
(交渉成功の可能性は、C>B>Aの順。)
書物についても同様ですが、いびつな幾何学模様の落書きがされているものが多く、
持ち帰っても換金できるものはごくわずかです。



〜追加データ〜

・モンスター

キャラクター名:マリア(マリアンヌ・ローラ・ハルシュタット)
種族:フレッシュゴーレム(+ホムンクルス) 性別:なし(女性型) 
容貌:白い肌に栗色の髪。額に黒水晶。
年齢:500歳前後(外見は10歳前後) 出身:古代魔法王国
モンスター・レベル:7 知名度:12 敏捷度:18 移動速度:18
出現数:単独 出現頻度:ごくまれ
知能:人間並み 反応:中立
攻撃点:腕:15(8) 打撃点:15
回避点:15(8) 防御点:8(ソフトレザー装着時は9)
生命点/抵抗値:25/18(11)
精神点/抵抗値:14/16(9)
キャラクター名:"貴族の娘"マリア
※仮にキャラクター化した場合のデータ。(戦闘時はモンスター・データを使用すること)
器用度:4(+0) 敏捷度:18(+3) 知 力:12(+2)
筋 力:50(+8) 生命力:25(+4) 精神力:14(+2)
特記事項:
皮膚の防御点+1、打撃点+2、回避点−3、生命力抵抗−1、精神力抵抗−1扱い。
知力、精神力以外の能力値は成長できない。身体強化系の魔法は無効。
 マーファ及びファリスの神聖魔法を習得できない。(存在自体が教義に反するため。)
武器を装備できない。鎧は皮鎧まで。摂食不要。摂食不能。身体は成長しない。
老化しない。感覚/疑似(眼球)。性格が高慢。体内に熱源あり。(体温を有する)
通常回復魔法無効。
初期言語:下位古代語、上位古代語。
 有効な魔法:ほぼ全て。(本人が知っている魔法・能力であれば、毒ガス系も有効。
       例えば、デス・クラウドで即死の効果を受けた場合、死ぬ代わりに気絶する。)
 無効な魔法:達成値30のギアスに大きく反するもの。
冒険者レベル:7(一般的なロールについては、当分の間、2扱い)
技能:ファイター7 セージ7(古代王国知識)/2(一般) ソーサラー1
経験点:0

※能力値は人間のキャラクターと比べる際の便宜上作成したものです。
 特に、戦闘時はモンスター・データを使用します。それゆえ、低級のモンスター、
 例えば、ボーン・サーバントとの戦闘でも、敵の攻撃が当たれば1点分の傷を負います。

※低レベルのキャラクターたちには強力すぎる戦闘能力を持つ仲間となります。
 GMは、なるべく長所ばかりが目立ちすぎないようマスタリングしてください。
 なお、彼女は古代王国の貴族という自我がありますので、
 交渉事などでは大抵足を引っ張ると思います。

※素手の戦闘と古代魔法王国の知識以外は、さほど強力ではありません。
 最初から7レベルの戦士であるというのは最大の長所ですが、
 キュアー・ウーンズで傷が癒えないのは最大の短所です。

※GMは、このキャラクターをシナリオに参加させるにあたって、このキャラクターが
 「石壁を本気で殴って手を傷めた」「蹴りが壁から抜けなくなった。」等の
 言い訳を用い、戦闘から外しても構いません。
 NPCですので、一切の行動がGMの裁量下にあります。

生息地:遺跡
言語:下位古代語、上位古代語
知覚:擬似
古代王国期の魔術師が、病死した娘の死体を魔法で強化してフレッシュゴーレム化し、
後付けで精神を内蔵したものです。
製作者が、当初予定していた魂の回帰・魂の創造を断念し、
既に在る魂の移植・精神の定型化へと研究内容を変遷させた結果の産物です。
通常のフレッシュゴーレムと比較して小型であるため、
通常のものよりやや俊敏ですが、耐久力に劣ります。
ゴーレムの本体には内部の精神に従うよう命令されています。
そして、内部の精神はあるホムンクルスから取り出されたものです。
内部の精神は、ゴーレムに組み込まれる前に、
ギアスによって製作者が理想とする娘として(当然、大部分において人間らしく)
ふるまうよう強制されていますが、自我はあります。
もっとも、製作者が理想とする娘の像を長く演じ続けてきたためか、
命令を苦痛と感じてはいません。(むしろ、その行動パターンはもはや
内部の精神の人格を形成しており、命令に反する行動
(=自分のしたくない行動、になっている)をとろうなどと考えません。)
内部の精神は自分の生い立ち(?)を理解しており、自分の今の本体の特性や、
元々の本体(ホムンクルス)が既に死んでいることも知っています。
複雑な境遇ではありますが、創造主を恨んだことはなく、むしろ感謝しているほどです。
これは、このホムンクルスの個体がたまたま大らかな性格だったことの影響が大きく、
もしそうでなければ、ギアスの制約の隙をついて、
ゴーレムが反乱を起こしていたかもしれません。
(敵対心を持つものにギアスをかけて日常生活を共にさせるのは、
命令を相当程度具体的にするか又は常に行動に目を光らせておく必要があり、
事実上不可能なのです。)

なお、何らかの方法でコマンド・ゴーレムのみを解除された場合は、
精神はそのまま内部にとどまりますが、
新たなコマンド・ゴーレムの呪文による命令がなされるまで動かなくなります。
内部の精神はアンデッドではないため、
アンデッドにしか効力のない呪文の影響を受けません。
精神に影響を及ぼす魔法は有効ですが、おそらくは元からかかっているギアスの達成値を
上回れないので、制約に反する行動を取らせることは難しいでしょう。
(精神に影響を及ぼす魔法によって、眠ったり麻痺したりすることはありえます。
また、他者が何らかの方法で記憶を操作した場合など、
制約に反する行動をとっている自覚が本人にない場合には、ギアスの影響を受けません。)
ゴーレムの本体が完全に破壊された場合、ホムンクルスの精神を結び付けている魔法
(正体不明の遺失魔法です)が解け、精神はゴーレムから開放されます。
そして、ホムンクルス本体が滅びているため、その魂は天に召されることになります。

精神点が0になった場合、精神活動が一時停止し、ゴーレムは動かなくなります。
(人間の気絶にあたります。)このゴーレムは死者の精神と
別の死体が結びついていますが、アンデッドではないので、
精神点が0になっても滅ぶことはありません。
精神点は、1時間ごとに1点ずつ自動回復し、
気絶から回復すれば動けるようになります。(通常は1時間で十分です。)
睡眠しても回復する精神点は変わりませんが、適度の睡眠は必要です。
(元々はギアスによるものですが、既に習慣化しています。)
ギアスの効力は失われていないため、あまりに長時間の不眠を強制することは、
できません。(苦痛を感じる前に、眠気を感じて眠ってしまうでしょう。)
自発的に、普通の人間がなしうる程度の徹夜をするくらいであれば、
許容されます。(その後、普通の人間のように長時間の睡眠が必要ですが。)

※生命点再生について
彼女(?)の本体には、リペアー・フレッシュゴーレム(遺失)を
アレンジした魔法(もちろん遺失)がかけられています。
本体の背中には魔晶石を入れるための穴が開いていて、魔晶石を入れると、
石に蓄えられた魔力を吸収し、簡単な損傷を回復することができます。
この行動(以下、修復行動という)は、睡眠中にしか行えません。
修復行動の最中は、1時間の睡眠ごとに1点の魔力を吸収し、1点の生命点を回復します。
生命点が最大値になった場合、修復行動は停止されます。
ちなみに、修復行動が終わっても目を覚ますとは限りません。
なお、本来この呪文は睡眠中に使わなければいけないものではありませんが
(そもそも通常のフレッシュゴーレムは眠りません)、
激しく動いているフレッシュゴーレムを回復することができないため、
睡眠中(厳密に言えば、本体が一定時間以上ほとんど動いていないときに)
にのみ発動するように呪文をアレンジしたものです。



◇リペアー・フレッシュゴーレム

古代語魔法8レベル 基本消費精神力:8 距離:接触
効果範囲:ゴーレム1体 持続時間:一瞬(効果は半永久的)
効果:フレッシュゴーレムの生命点を1点回復する
種別:遺失
拡大:回復量
抵抗:効果消滅
死肉で作られたゴーレムの、軽微な損傷を回復する呪文です。
ゴーレムにかけられている形質保持の魔法は、この魔法の発動を妨げません。
(むしろ、まさに形質保持を施したゴーレムが破損した時のための魔法ですので、
当然といえば当然です。)
この魔法は、現在体を積極的に動かしていない状態のゴーレムにしか使えません。
肉がそぎ取られた場合などは、欠損を補うために材料を用意して
この呪文を使う必要があります。(ゲーム上は気にしなくて構いません。)
なお、生きた肉は当然使えませんが、材料は元の素材と違う種類の肉でも構いません。
この呪文によっては、四肢の欠損などを補うことはできません。(修理が必要です。)
生命力が0になったゴーレムでも、生死判定に成功していれば
この呪文で生命力を回復させることができます。
そうして回復したゴーレムが従来通りの戦闘能力を持つか否かはGMの判断です。
ちなみに、自分が支配していないゴーレムにこの魔法を使うと、
ゴーレムは抵抗を試みますし、敵対的な呪文をかけられたとみなされる恐れがあります。
(そのようなケースはまれでしょうけど。)
この呪文では、ゾンビなどを修理することはできません。
そもそも形質保持の魔法がかかっていなければ、
この呪文をかけても肉が(1点分)余計に崩れてしまうだけなのです。


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