寮について





学院の敷地外に存在する、魔術師見習い専用の寮です。
外観は庭付きの寮といった感じです。
かなり昔に建てられたようですが、魔法的に多少強化されており、かなり頑丈です。
建物は5階建てで、階によって在籍する学生の傾向が異なっています。
寮の敷地の入り口には守衛室があり、2人の守衛が交代で警備にあたっています。

一般に、ソーサラー3レベルで正魔術師扱いとなるため、
原則としてソーサラー2レベル以下の者しか存在しません。
ただ、実力を隠したまま寮に居座ろうという学生も稀にいるといわれています。
魔術師(又は賢者)として優秀であれば、学院の建物内に居住区域を得られ、
その代わりに退寮させられることになります。
また、学費が払えなくなれば学籍を解かれ、退寮処分となります。
つまり、優秀な成績を収めるか、収められなくなって学費が家計を圧迫すれば、
寮を出ることになります。本来、この寮は発展途上の学生のために用意されていたのです。

しかし、国家が安定し、継続して高収入を得られる世帯が増加したことにより、
事情が一変します。ごく一部ではあるものの、
在籍年数に関わらず家計にさほど影響がない学生が増えてきたのです。
そのような学生の一部は、勉学以外に自らの生きる意味を見出し、
自由な青春を謳歌しました。
彼らは、在籍年数を重ね、経験と寮内での発言力を増したまま、寮に居座り続けたのです。
そして、彼らの自由な気風と反骨精神は、他の学生たちにも少なからず影響を及ぼしました。
また、真面目で優秀な学生は正魔術師になって寮にいられなくなることも、
その傾向に拍車をかけました。

次第に、寮は学院の当初企図しなかった姿へと変貌を遂げてしまいます。
やる気のない学生、遊びまわる学生、拳と拳の決闘、階内の派閥争い、階と階との対立、
安易に使われる攻撃魔法、誘惑に耐えて勉強する学生、
かつて寮にいたことを隠したがる正魔術師、我関せずの導師たち……。

時は新王国歴521年。様々な問題を抱えながらも、寮の歴史は続いています。


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