コーヒーブレイク・第7話





新たな世界への扉となるシナリオ。

実は、第1話から伏線はあったんですよね。
サブタイトルが『牛殺し』じゃなくて『牛潰し』でしたし。
だって、無生物は死にませんから。
内容に関しても、ミノタウロスの傍には羊の残骸があるにもかかわらず、
返り血の一滴すら見当たりませんでした。それもその筈。何も食べていないんですから。
ゴブリンの返り血も、大斧のリーチが長すぎて一見してわかるほど浴びようがないですし。
あのミノタウロス、命令された第一ルーチンが侵入者排除でしたから、
侵入者の仲間を排除しようと糸玉を辿って追いかけて行った挙句、
帰れなくなっちゃっただけなんです。侵入者はまだ1匹逃げてますからね。
そして、追いかけてから一定時間が経過したため、
プログラム通りに距離を取るべく後退して、あそこに至るわけです
(自分より速い敵をいつまでも追い掛け回したりなんかしてたら、
番人の役目を果たせませんから、そうプログラムされててもおかしくはありません。)。
ただ、自分のテリトリーの外はプログラム外。
持ち場に戻ろうにも、あそこまでしか道がわからなかったんですよね。
行きと帰りでは景色が違いますから、自分がここから出てきたかどうか確定できません。
ゴブリンシャーマンも糸玉が有限なのはわかってますから、
少し奥から糸をスタートさせてますしね。
したがって、そちら側からは糸を発見しにくい、と。
そして、このミノタウロスは精神内蔵タイプではないですし、
排除すべき侵入者しか見てませんでしたから。
で、未知の道へ進むか待機するかでは、待機の優先順位が上。
そこに誰か来れば、第一ルーチンの侵入者排除が発動、というわけです。
だいたいこんな感じですかね。

命令:常に番号の若い動作から順に行おうとし、
行えない場合は次に若い番号の動作を順に行おうとする。

1.侵入者排除(ただし、一定時間経過で2へ移行)
2.所定の位置へ戻る
3.その場で待機

ただ、シナリオの流れ的に、かならずしもミノタウロスが
ゴーレムであるという伏線を張る必要はありませんでした。
仮にあれが本物のミノタウロスでもシナリオの要点に変化はないですし、
なにより、マリアが仲間になるとも限りませんし。
なのに、あえてミノタウロスをゴーレムという設定にしてたのは、
パーティーが全滅する可能性があって、そうなると、
戦闘能力のないレイディアが最後に残る確率が高いからなんですよね
(フアナはそれを嫌がって、死ぬ覚悟で前に出るでしょうし。)。
さすがに、自分の娘が、リスペクトする「げんきのみずのわくところ」の
同人誌的展開になるのは避けたかったので。(笑)
まあ、同人とかならどんどんやっちゃってオッケーなんですけどね。
でも、本編でそうなるのはちょっとまずいだろうと。
今までの敵が全てモンスターかキチピーなあたり、自分もけっこう甘いのかもしれませんね。

あとは、光線で戦線を大混乱に陥れてくる、バグベアードとの戦闘。
このバグベアード、実はめちゃめちゃ強いんですね。
リプレイ本編の第2部パーティーも、えらいことになってましたし。
でも、体当たりさえ食らわなければ、バグベアードは勝てない相手ではありません。
嫌らしい能力が多いとはいえ、光線は単体攻撃ですから、
全体に効く魔法の方が怖いんですよね。
洗脳光線を食らったら死者が出てた可能性もありますが、運よく食らわずにすみました。
金属分解光線が出てたとしても、このパーティーにはほとんど意味ないですし。
結局、嫌な攻撃を食らわないようにするには、早く倒すに尽きます。
今回は、マリアの剣が命中したこともあって、比較的早期に倒すことができました。


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