笑わないレイディア








G   M:復活したばかりのレイディアは、そこで一瞬体が動かなくなります。
      意識はありますが、支えを失って、フアナの方へと倒れこみます。

フアナ  :華麗に避ける。

レイディア:……うぐっ。……なんで避けるのよ〜……!

G   M:不自由ではありますが、体は動きます。

フアナ  :……いや、『レ■■■■は病気です』っていうし……。

レイディア:……違うってば……。

フアナ  :……気を許したら、とって食われそう……もちろん、そっちの意味で……。

レイディア:しないってば!

G   M:(ころころ)成功。フアナは、ディースが並べたパンツの中に、
      妙なものを見つけます。

フアナ  :……これ、何?

G   M:フアナの指した先には、ディースが並べたレイディアのパンツたちが。
      その中に紛れて1つだけ、子供用のサイズがあります。
      女児用のパンツのようですが、あまり使われた形跡はありません。

レイディア:…………ていうか、何これ?

フアナ  :……たまたま来たあいつが……持って入るわけない……。

レイディア:……私が昔はいてたやつ……にしちゃ新しすぎよね……?

フアナ  :……うちの寮……ここまで幼いのは、いないはずだけど……。

レイディア:……でも、これが子供に興味あるわけないし……。

フアナ  :……もてあましたレイディアが連れ込んで、脱がしたとしか……。

レイディア:しねえよ! ていうか、犯罪だろ! あと、もてあましてもねえよ!

G   M:最後のは嘘です。

フアナ  :……なら……もてあましたレイディアが、これを嗅ぎながら……。

レイディア:してねえよ! 汚ねえだろ! そっちから離れろよ!

フアナ  :……嘘じゃ……ない!?

レイディア:当たり前だろ!!!

フアナ  :……ロリコンは……病気です……。

レイディア:……だから、レズじゃないし、ロリコンでもないから……。

フアナ  :……心の奥底に、そんなイメージが……。

レイディア:……はあ。(嘆息) どんなイメージだよ……。

フアナ  :……夜な夜な少女を連れ込んで、肌を重ねる……■国書院的な……。

レイディア:……? ……? ……記憶にないわね。

フアナ  :……記憶が飛ぶほどの……チョー気持ちいい……。

レイディア:……あんたね……今の、センス・ライに引っかかってないのよね?

フアナ  :……うん……。

レイディア:……なら、絶対やってないよね?

フアナ  :……そうなるね。

レイディア:……百歩譲って、してたとしても、あんたやトゥエリが見てない筈ないし。

フアナ  :……そうだね……。

レイディア:……具体的に言ってきた割には、やけに素直ね……。

フアナ  :……うん……テキトーに言っただけだから……。

レイディア:テキトーかよ!!

G   M:さて、レイディアは自分の部屋の床に倒れているわけですが。
      そして、焦げ目がついたディースも。

フアナ  :……ディースを……レイディアのベッドに……。

レイディア:……なに、やってるの?

フアナ  :……なに、するんでしょ?

レイディア:するかっ!!!?

フアナ  :……好きじゃ……ないの?

レイディア:冷めた。それ、もう要らないから。

G   M:発言は嘘ではありません。

レイディア:……それ、あげる……。

フアナ  :……じゃ……いらない……。

レイディア:…………あんた……まさか……私から横取りしたかっただけとかっ!!?

フアナ  :……さあ。……じゃ、捨てとく?

レイディア:……うん。……服脱がせて、捨てといて……。

フアナ  :……マジで? ……わたし……応急手当できない……。

レイディア:……私も無理ね。自分の体がまともに動かないし。

フアナ  :……ほっといたら……死んじゃう……。

レイディア:……そのまま苦しんで死んだらいい。
      後でカトレアに生き返らせてもらうから……。

G   M:発言は嘘ではありません。誇張ですらありません。

フアナ  :……!!!(こ、怖すぎるよ……。)

レイディア:……はぁ。(嘆息) ……もう、男なんか、いらない……。

フアナ  :……ここにまたひとり……新たな百合姉妹が生まれた……。

レイディア:……女もいらないからっ!! ずっと独りでいいから!!!

フアナ  :……もうちょっと器用なら……もっとよかったのに……。

レイディア:それ、男の前で言ったら、鼻に指突っ込んで引きずり回すから。

フアナ  :……奴隷の台詞じゃ……ない……。

レイディア:!! ←忘れてた

フアナ  :……聞こえなかったから、もう1回……ん?

レイディア:……どうか哀れな雌豚にお慈悲を、ご主人様ぁ……ぶひぶひ……。

フアナ  :……え? 何?

レイディア:……ご主人様のおいしい足の裏が舐めたいですぅ。ぶひぃぃ。

フアナ  :……プライド、無いね……。

レイディア:……って、よく考えたら、もう奴隷でいる必要ないじゃないのよ!?

フアナ  :……そのための……ギアスです……。

レイディア:(ちっ……こうなったらカトレアに……。)

フアナ  :……カトレアには……復讐だって説明しとくから……。

レイディア:くっ!!?

フアナ  :……酒代削ってまで……解除する気、ある?

レイディア:………………。

フアナ  :……体が治るまでに……いいお酒、仕入れとくから……。

レイディア:……ご主人様、末永くお願いします。

フアナ  :……人間の尊厳より……お酒なの……?

レイディア:……おっさんにお酒たかって、酔いつぶれて、
      トゥエリが回収ってパターンで生きてきましたんで。

フアナ  :(最初からこうすればよかった、かも……。)……体、平気……?

レイディア:……ベッドまで、お願いします。

フアナ  :……運ぶ……ベッドに入ったから、ベッドイン。

レイディア:……ご主人様……そっち系のネタは勘弁してほしいっすよ……。

フアナ  :……看護……アリエルとフィーナが……ヒーラーだけど……。

レイディア:……二日酔いで慣れてるんで、大丈夫っす、ご主人様……。

G   M:嘘はありません。本当に大丈夫なようです。

フアナ  :………………。

レイディア:……むしろ、アリエルが来たら、別の部分が危ないっす……。

フアナ  :……そうだ……ディースは、フィーナの部屋に……。

レイディア:……それは素晴らしいアイデアっすね、ご主人様。

フアナ  :……喋り方、普通に……。

レイディア:……わかりま……わかったわ。

フアナ  :……フィーナのところに、捨てていいの? ほんとに?

レイディア:……いいわよ。

フアナ  :……了承(一秒)……。






G   M:フアナは、ディースを引きずって、フィーナの部屋まで運びます。
      ただ、会えるかどうかはわかりません。
      時間帯が朝なので、1D6で、1で途中でレミィと遭遇、
      2でフィーナ不在(寮内)、3でフィーナ不在(講義)、
      4〜5でフィーナ在室、6でフィーナ在室(来客中)
      ということにしましょう。
      瀕死のディースの運命は、ダイスに委ねられました。
      (ころころ)6。
      誰にも会わず、フィーナの部屋に着きます。

フアナ  :(ドアをノックして)……男の……けが人……。

フィーナ :(ドア越しに)……すみませーん!
      来客中ですので、アニスさんに診てもらってくださーい!

G   M:という具合に、フラグがへし折られました。
      フィーナとしても、まさか瀕死の重傷だとは思ってませんし、
      来客中なら当然の反応でしょう。
      確かに、ほぼ確実に食堂にいるアニスを頼るのが筋かもしれません。
      学生は、そもそもこの時間に部屋にいるかどうかもわかりませんから。

フアナ  :……精神力ないから……歩いて運ぶしかない……。

G   M:運ぶ先は、食堂のアニスでいいですか?

フアナ  :……うん。

G   M:では、食堂に着きました。朝食ラッシュは終わって、比較的空いています。
      なお、センス・ライはもう切れています。

アニス  :いらっしゃい! ……けが人かい?

フアナ  :……アニス……治してあげて……。

アニス  :…………これは…………ひどい……誰に……?

フアナ  :……痴話喧嘩……。

アニス  :相手はだれなんだい?

フアナ  :……レイディア・レインフィールド……。

アニス  :そ、そんな……。

フアナ  :……正当防衛だから……アリエルには、わたしが……。

アニス  :……わかった。死んでないから、受傷事故、軽傷1件で報告する。

フアナ  :……サンクス……。






G   M:アニスはマイリーに祈りを捧げて、キュアー・ウーンズを唱えます。
      (ころころ)7点回復。ディースは意識を取り戻します。

アニス  :よし、起きたね!

ディース :……おばちゃんか。サンキュな。

G   M:食堂のおばちゃんの相性で親しまれるアニスですが、
      「おばちゃん」という単語は、妙齢のアニスの精神にダメージを与えます。
      ダメージは(ころころ)5点。冒険者レベルで減点して、1点通ります。

アニス  :……。

ディース :どうかした、おばちゃん?

G   M:(ころころ)11でクリティカル、(ころころ)12でクリティカル、
      (ころころ)10でクリティカル、(ころころ)5で止まりました。
      計20点で、16点通ります。
      特殊ダメージなので気絶はしませんが、残り精神力が1になります。
      そして、精神的ショックにより、6レベルのコック技能が、
      一時的に10レベル下がって、マイナス4レベルになります。

アニス  :……ま、まだ(ピー)歳なのに……。 ←ショック

フアナ  :……この男は……。

ディース :そういや、風呂上がってから何も食ってねえな。
      つーか、何で俺、レイディアに攻撃されたんだ?

フアナ  :……下着は……まずい……。

ディース :そりゃ「お前のパンツ臭い」って言われたら怒るだろうけどよー。
      俺、ちゃんと「臭くない」って言ったよな?

フアナ  :……そういう問題じゃ……ない……。

ディース :ま、いいや。今のうちに、精のつくもん食べとくか。

フアナ  :……たぶん……その精、無駄になる……。

ディース :へっ。レイディアは俺に惚れてんだって。知らねーのか?

フアナ  :……ご馳走様……じゃなくて、ご愁傷様……。

ディース :おばちゃーん!! 精のつく料理作ってー!

G   M:精神力は、これ以上減りません。

アニス  :……。

ディース :大盛りで! いくら?

アニス  :……10ガメル……。

ディース :12くらいで、もっと盛ってくれよな!

アニス  :……あいよ……。

フアナ  :……見届ける……。

G   M:アニスは、いつも通りのつもりで料理を作ります。
      故意に失敗するわけではありませんが、
      あまりの精神的ショックにより、味覚等が狂った状態です。
      (ころころ)出目8なので、達成値4。
      見た目はおいしそうですが、素人の達成値の平均ですら7なので、
      とんでもない味です。ダメージはありませんが、生命力抵抗で判定を。

ディース :(ころころ)20。

G   M:非常にまずく感じますが、栄養食だと思えば耐えられます。
      頑強な肉体も手伝って、倒れずに完食できます。

ディース :おばちゃん、ごちそうさま!

フアナ  :……ディース連れて……出る……。

ディース :元気爆発だぜっ!!

フアナ  :……精々……がんばるといい……。






G   M:2人は、食堂を出ます。

フアナ  :……おばちゃんって……言わないで……。

ディース :なんで? おばちゃんにおばちゃんって言ってもいいじゃん?

フアナ  :……もういい。

G   M:これからどうしますか?

フアナ  :……レイディアを……からかう……。

ディース :俺は、夜に備えて寝とくか。

フアナ  :……。






その後、死んだと思われていたフィーエルが歩いているところを
1階の男子学生に見つかったりで、騒ぎになります。
結果、一行の帰還と、レイディア及びトゥエリの体調不良は、
全学生の知るところとなりました。
なお、トゥエリはマイリー神殿に入院、カトレアは宿で待機しています。






G   M:何もすることがなければ、時間進めますが。

フアナ  :……レイディアを……からかう……。

レイディア:(屈辱だけど、こうしてるフアナって、子供みたいでかわいいのよねー。)

G   M:レイディアの机の上には、不在中に届けられたラブレターの山が。
      おそらく、入り口のドアの下から差し込まれていたのを、
      ディースがとりあえずのつもりで置いといたのでしょう。
      数は、8対2の割合で、圧倒的に女性からのものが多いです。

フアナ  :……感情込めて……朗読しなさい……。

レイディア:(やっぱり嫌ぁ〜!)……はい、ご主人様ぁ。

G   M:『レイディアさん、好きです。レイディアさんのことを想うと毎晩……』

レイディア:レイディアさん、好きです。レイディアさんのことを想うと毎晩……。





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