8290^2 パンツクレのジジョウ
G M:情熱的にフアナを口説いていたレイディアも、
恥ずかしそうにするレイディアを眺めて悦に浸っていたフアナも、
神官の接近には気付きませんでした。
神殿の一室でいかがわしいことをしようとしたとの嫌疑をかけられ、
レイディアは強制退院となります。
フアナ :……仕方ないから……寮まで背負ってく……。
レイディア:……上辺だけとはいえ、告白した相手に背負われるのって、ちょっと……。
フアナ :そんな趣味ないから。
レイディア:……だったら、言わせないでよ……。
フアナ :……自分が嫌なことは……人も嫌だから……。
レイディア:……最低っすね……。
フアナ :……命令がないときは……対等でいいよ……。
レイディア:……あのとき、私にパンツ貸したのも、私の上に立つためだったり……?
フアナ :……。
レイディア:……私、フアナのが上だと思ってたよ、ずっと。
フアナ :……。
レイディア:……さっき言ったことも、全部本当……あ、告白以外ね。
フアナ :…………。
レイディア:……愛してはないけど、尊敬してるもん。
フアナ :…………。
レイディア:……反論がないってことは……まさか、センス・ライ使ってる……?
フアナ :……使ってない……。
レイディア:……本当にぃ〜?
フアナ :……ほんとほんと。
レイディア:……使ってもいいよ。フアナに嘘、つきたくないし。
フアナ :……わたしは……嘘つくけどね……。
レイディア:……いいよ。今度、部屋でいっぱい話そ。
フアナ :……今すぐ、が、いい……。
レイディア:……いいよ。散らかってるけど。
フアナ :……出る前に、片付けなかったの?
レイディア:……いやー、しばらく部屋に戻らないと思うと、ねぇ?
フアナ :…………わたしは……こんな女に……。
レイディア:……こんな女に、何よ?
G M:そうこうしているうちに、寮に到着します。
オーファンに戻ってから数時間経っているので、普通に朝ですね。
フアナ :……体、平気……?
レイディア:……うん……部屋で話すくらいなら、全然……。
フアナ :……レイディアの全てが……これから明らかに……。
レイディア:……いいよ。友達だから、知られても……。
フアナ :……友達……!!?
レイディア:そうよ。違うの?
フアナ :……奴隷じゃ、ないの?
レイディア:……調子に乗ってすみませんでした……。(しくしく)
G M:まだ朝早いので、誰にも会わずに、
レイディアを背負って3階まで上がれます。
フアナ :……何回も動かすのアレだから……レイディアの部屋に……。
レイディア:……合言葉は聞かれてもいい……鍵、開けるわ……。
G M:(ころころ)12対16。
1個目の扉を開けた直後、フアナは、部屋の中に何者かの気配を察知します。
フアナ :……。←静かにして、というポーズ。
レイディア:……。←下りようか? という目線。
フアナ :聞き耳。(ころころ)20。
G M:完璧に分かります。中からディースの声が聞こえますね。
フアナ :……。←開けて、というポーズ。
レイディア:(小声で)レイディアはかわいすぐる。 ←合言葉
G M:扉が開きます。
部屋は2つあるわけですが、ディースの声は、奥から聞こえてきますね。
フアナ :忍び足(ころころ)20。
G M:1人背負っているので、−2のペナルティーがかかります。
ディースは(ころころ)21。
気付かれましたが、僅差なので、扉を開けることはできます。
フアナ :……背負ったまま……開ける……。
G M:一方、ディースは、足音を殺して忍び寄る者の気配を察知します。
ディース :(やべ、発動体部屋に置いてるし!)
G M:ディースの一瞬のためらいの隙に、扉が開かれます。
扉の向こうから現れたのは、レイディアを背負ったフアナ。
かくして、両者が対面します。
ディース :は、早かったな。
フアナ :(精神力ないの、悟られないようにしないと。)……。
レイディア:……私が帰ってくるの、待ちきれなかった……?
ディース :ま、まあな。
フアナ :……ランデブー……。
レイディア:……女の子の部屋に黙って入っちゃだめよ。ディースは特別だけどね……。
ディース :いや、レイディアが戻る前に片付けとこっかなー、って。
フアナ :……嘘。
ディース :嘘じゃねえって。
フアナ :……嘘。
ディース :まさか……センス・ライか……。
フアナ :……うん……。
レイディア:……わかるわ。我慢できなかったんでしょ……。
ディース :まあ、俺も男だしな。
レイディア:私のベッドとか、使っていいから。
ディース :ベッド?
フアナ :……何やってたのか……興味がある……。
ディース :べっ、別に変なことじゃねえよ!
フアナ :……嘘。
レイディア:……いいよ、変なことでも……。
ディース :いいのかよっ! ……って、いつものノリでつっこんじまったぁ!
フアナ :……レイディアは、ディースのことが……知りたい……。
ディース :そうなのか?
レイディア:……うん。……怒らないから、言ってみて……。
ディース :ほんとに怒らねー?
レイディア:……うん。……弟いるし、そういうの、理解ある方だから……。
フアナ :……黙ってても……ギアスかけるけど?
ディース :……いや、風呂出て3階来たけどフアナいねーしよ。
フアナ :……ごめん。大事な用が、できてた……。
ディース :それはいいんだけどよ。
で、無駄足かー、って思ってたら、ファンクラブの奴らが、
レイディアのパンツほしいって言ってたの思い出したんだよ。
ギャルのパンティーって、男の浪漫だからな。
あ、洗ってないの限定な。でも、神殿で脱がすのもアレだろ。
フアナ :……神殿じゃなかったら……脱がせると……?
ディース :くししし。レイディア俺のこと好きなんだから、当たり前じゃん。
そんでよ、合言葉知ってたから、部屋入ったんだよ。
したら、服がすげえ散らかってて、パンツは見つけたけど、
どれが洗ってねーかわかんねーんだよな。
さすがに、全部洗ってねえってのは考えにくいし……。
フアナ :……うんうん……で?
ディース :こうなったら俺が地道に鑑定するしかねえわけよ。
パンティーを鑑定、なんちゃって。くししし。
神殿で本人に嗅がせるわけにもいかねーし。
だから、俺が直々に嗅いで確かめてたところに、お前らが……。
フアナ :……い、いま、なんて……?
ディース :洗ってるかどうか確かめるには、匂いが一番わかりやすいだろ。
シミは洗っても落ちねーかもしれねーからな。
フアナ :……パンツ漁って……匂いかいでたの……!?
ディース :後でもっと凄いことするんだから、抜け殻の匂いくらいいいだろ。
ちょっと背徳感とか感じねーでもねーけどよ。
あ、当然、後で新品買って返すつもりだったぞ。
なんつっても、汚れが目立つ奴ほど、すげぇもん貰えるんだよ!
フアナ :……。
ディース :最初びびったけど、本人が帰ってきたんならちょうどよかった。
何個か、何べんかいでもわかんねーのがあったんだよ。
汚れてるようには見えるんだけど……どこ置いたっけ。
あ、これとこれ。洗ってる?
レイディア:………………下ろして。今なら立てる気がするの……。
フアナ :……お、下ろすよ……怖いから……。
レイディア:立って、フアナの杖借りたいんだけど。
G M:そのくらいは認めていいでしょう。ふらふらですが、なんとか立てます。
神殿に入る際に指輪は外されていて、フアナの精神点は使えませんが。
レイディア:……何か言い残すことは?
ディース :……もしかして、怒ってる……? いや、臭くなかったって。マジで。
それに、好きじゃない女のパンツの匂いなんか嗅げねーし!
あと、パンツより中身のが好きだ。愛してるマジで!
フアナ :……嘘が、いくつか……。
レイディア:ライトニング・バインド×2、ダメージの確実性! (ころころ)20!
ディース :……(ころころ)19、だと!? ←出目3
G M:ディースは電撃の網に縛られ、身動きを封じられます。
こうなると、ディスペル・マジックすら使えません。
発動体は自室に置き去りなので、元々使えませんが。
ダメージが(ころころ)6ゾロで回って(ころころ)25点。
もう1回が(ころころ)6ゾロで回って(ころころ)10で回って
(ころころ)止まって、33点。したがって、高い方の33点。
23点通って、残り1点です。
ディース :ぐぁあああっ! これ、マジ死なねえ!? 死ぬ! 死ぬって!
フアナ :……抵抗専念してても……自力解除できなきゃ、死は確実……。
ディース :ぎゃあああああ!!!!
G M:神聖魔法は使用可能ですけどね。
回復量が魔力3+レーティング10なので、確実に死にますが。
むしろ、減少前33点は、ディース以外なら一撃で即死なダメージです。
レイディア:最後の餞別に、ディスペルくれてやるわ。(ころころ)20。
G M:魔法は解除されますが、防御・回復は一瞬遅れるので、ダメージはあります。
(ころころ)16点。もう1回が(ころころ)16点。
6点通って、生命力−5。生死判定は1ゾロ以外成功です。
ディース :(ころころ)今頃11出た!
G M:焦げた網目がついて瀕死ですが、ぴくぴくしながらも生きてます。
ディース :……。 ←ウェルダン
フアナ :……不安大人(注:ふあんたーれん)……死亡確認……。
レイディア:…………死ねばよかったのに。
G M:嘘ではありません。
フアナ :…………。 ←内心、ガクガクブルブル
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