こんなボクっ娘がいたら俺はもう…!!








ところ変わって、ある宿場町の宿屋。






レイディア:(結局、優勝はできなかったけど……。)

ディース :ゲームのネタがねー!

トゥエリ :たまにはこういうのもいいんじゃないデスか。

マリア  :我は退屈じゃ。誰かなんとかせい。

ディース :家に帰ったら色々あるんだけどよ。

フアナ  :……昔やったやつを……もっかい……。

ディース :1回負けたやつは、なんか嫌だ。

フィーエル:ディースさん、わがまま。

ディース :なんだとー! フィーエルも最近生意気だぞー。

フィーエル:自分の胸に、聞いてみたらいい。

ディース :……胸……胸……ウルク、かわいかったなぁ。

レイディア:……この変態。

ディース :男はみんな変態だ。あれは事故だし、ウルクはかわいいし。

レイディア:ふん。ディースはあんな跳ねっ返りがいいわけね。

トゥエリ :レイディアさんが言わないでくださいヨ。

ディース :お、もしかして妬いてくれてるわけ?

レイディア:や、妬いてなんかないわよ!! ……でも、聞いてほしいことがあるの。

フアナ  :……来た……。

マリア  :(さて、我はどう動くべきか……。)

レイディア:……もしさ、もしもの話、私がディースのこと好きだったら、どうする?

ディース :そりゃ、すっごい嬉しい。レイディア可愛いからさ。準優勝だし。

レイディア:……わかった。言わなきゃ伝わらないんなら、言うわ。
      準優勝で自信もついたし。この際何回だって言ってや……。

ディース :でも、優勝したウルクも捨てがたいんだよな。
      特に胸がいい感じなんだよ。運動してるから、脂肪の下に筋肉があってさ。
      揉み応え最高っていうか。こうやって……。←手を閉じたり開いたり
      つーか、ホームタウン聞いてくるあたり、俺に惚れてるとみた。
      やっぱ俺、モテモテってやつ?

レイディア:……。 ←怒りのボルテージが上がってゆく!

フアナ  :……どっちか1人……選ぶとしたら?

ディース :そんなん両方に決まってるだろ。ハーレムは男の夢だぜ!

トゥエリ :威張らないでくださいヨ。

レイディア:……。 ←怒りのボルテージが上がってゆく!!

ディース :で、どうなの? マジで俺のこと好きなの?

レイディア:(笑顔で)正直、ぶち殺したい。 ←怒りが頂点に達した!!!

ディース :ひぃぃぃっ!?

トゥエリ :予想外の返答がきましたネ。

フィーエル:あうっ♪

フアナ  :……大事なところが……潰される……。

ディース :……ひっ! あ、あそこだけはご勘弁を……まだ痛いんで……。

レイディア:仕方ないわね。……じゃあ、付き合ってよね。

ディース :え?

レイディア:戦闘の練習に付き合ってって言ってるのっ!! 勘違いしないでよね!

ディース :へっ。俺は厳しいぞ?

レイディア:望むところよ。ウルクなんかに負けないんだから!

ディース :またウルクと戦う気か?

レイディア:違うわよ! この馬鹿! 馬鹿! 馬鹿! 馬鹿! 馬鹿ぁ!

ディース :へっ。昔から言われ慣れて、痛くも痒くもねえぜ。

トゥエリ :自慢しないでくださいヨ。

ディース :レイディア。明日練習するから、早めに起きろよ。

レイディア:わかったわ。……マリア、どうかした?

マリア  :うむ。今日はカトレアがあんまりしゃべってくれなんだ。

レイディア:カトレア、どうかした?

カトレア :いえ、なんでもないです。すみません。

レイディア:なんでもないならいいわ。オランまであと少し。楽しく行くわよ。

一同   :おー!!!






かくして、ある宿場町の宿屋の夜は更けていくのでした。





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