まちさいきょ〜ボクっ娘なんて呼ばないでっ
G M:では、勝負です。壇上が狭くて至近距離で戦うので、
一度に5点以上のダメージで後ろに吹っ飛び、そうなると負けです。
なお、武器は無し。鎧は2人とも普通の服です。
1人合計で10点傷付いても、審査員席からストップがかかります。
なお、レイディアは飲酒により、全ての行動にペナルティ−1です。
レイディア:ええっ!?
ウルク :そういえば、お前、顔赤くないか?
レイディア:なんでもないわ。とっとと行動宣言しなさい。
G M:知力が同じですので、同時です。ウルクは決定しました。
レイディア:わ、私と同じ!? ひとまず攻撃よ。
G M:では、敏捷度順ですのでウルクが先です。
ウルク :攻撃! と見せかけてフェイントだっ! (ころころ)13。
レイディア:な、何よそれっ!? (ころころ)9。
G M:攻撃をかわしたつもりが、そこにウルクの拳はありません。
レイディアはわずかに体勢を崩されました。
そして、拳を引いたウルクはすかさず追撃の態勢。
次のウルクの攻撃に+2のボーナスです。
レイディア:くっ……(ころころ)8で攻撃よ。
ウルク :(ころころ)ボクは11でかわした。
G M:では、2ラウンド目の行動宣言を。このオプションは相手にバレますね。
ウルクは防御を捨てて多段攻撃の構えです。3回ほど攻撃が来そうです。
レイディア:ちっ。回避専念してもらちがあかないし、かっこよく攻撃よ!
ウルク :食らい、やが、れっ!(ころころ)14、6ゾロ、14。
ディース :(@観客席)レイディア、左に避けろ!
トゥエリ :(@観客席)レイディアさんから見たら、右になりませんカ?
ディース :(@観客席)あ。
フィーエル:(@観客席)あうー。聞いてる余裕、ないみたい。
レイディア:ちょっ……(ころころ)11、7、6。全部当たってる。
ウルク :ダメージが(ころころ)7、5、5。
レイディア:鎧で1ゾロ振ったら、負けなわけね。(ころころ)全部止めたわ。
ウルク :……きっ、効いてないだって!? ……やるな……。
レイディア:そっちもね。行くわよ!(ころころ)8。
G M:ウルクは体勢を崩しているのでかわせません。
レイディア:(ころころ)ダメージ4。
ウルク :(ころころ)2点止めた。
レイディア:ふん。通ったってことは、レベル2以下なわけね。 ←ファイター1レベル
G M:では、3ラウンド目の宣言を。
レイディア:攻撃よ。
ウルク :フェイント。 (ころころ)11。
レイディア:(ころころ)11。同点は回避側の勝ちね。
G M:レイディアは、すんでのところでウルクの蹴りが
フェイントであると見破りました。体勢は崩されません。
ウルク :……なっ!?
レイディア:反撃(ころころ)8。
ウルク :(ころころ)6。
レイディア:当たるの!? (ころころ)ダメージ7点。
ウルク :(ころころ)2点止めて……5点通った。
G M:レイディアの拳を受けたウルクが尻餅をつきました。
ノリのいい審査員長が「そこまで!」と宣言し、試合終了です。
会場からは歓声と、ざわめきが。
なお、9レベルファイターのトゥエリ、ディース、フィーエル、マリアは、
ウルクの戦闘技法が特殊なものであることに気付きました。
具体的には、ひたすら攻撃に主眼を置いた武術で、ガードががら空きです。
ディース :(@観客席)実戦でやったら、頭割られるな。
フィーエル:(@観客席)あう。そうだね。
G M:おそらく、噂に聞くグラディエイター技能というやつでしょう。
レイディア:(ウルクに手を差し出しながら)なかなかね。ヒヤッとしたわ。
ウルク :(レイディアの手を借りながら)強いな。ボクの負けだ。
G M:ウルクは、レイディアの手を借りて立ち上がりました。
会場は拍手と喝采に包まれます。
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