この街の恋の歌








G   M:予定通り中央広場でコンテストが開催されます。
      元気がなさそうですが、イリューの姿も見えます。
      アルフィアとウルクも来ていますが、
      結局会えなかったエッシャーの姿は見えません。
      よそ者のオーマと、元気のないイリューは控え室でぽつんと座ってます。
      もちろん、控え室には参加者以外は立ち入れません。
      他の人は観衆席からの観覧になります。

アルフィア:緊張するなあ。

レイディア:怪物は私たちが倒したから、安心して実力を発揮するといいわ。

アルフィア:うん。

キャンディ:わたしもがんばるよっ!

G   M:審査内容は、一芸披露です。性質上、容姿も加味されますね。
      時間制限はありませんし別に二芸以上でも構いませんが、
      あまりしつこくやっていると審査員の心証に影響します。
      一芸+αまでと考えておいて差し支えないでしょう。審査は、
      審査員の20票+観衆の歓声の5票を取り合うという単純明快なシステムです。
      もちろん、獲得した票数が一番多い者が優勝。
      ただし、1位が2位以下と僅差なら、決選投票があります。

レイディア:観衆を味方につければ、勝機がないわけでもないわね。

キャンディ:せいぜいがんばろうねっ。

レイディア:(……いつか泣かす。)

G   M:アルファベット順ですので、まずはアルフィアから。
      アルフィアが壇上に上ります。

アルフィア:いつも元気なアルフィアですっ。
      今後ともうちのパンをよろしくお願いします。

観衆   :わははははは。(爆笑)

ディース :(@観客席)つかみはオッケーか。手ごわいな。

アルフィア:では、聴いてください。

G   M:アルフィアは片思いの歌を歌います。
      一人の少年に恋をした切ない少女の歌です。
      (ころころ)達成値が、シンガー1+精神力ボーナス1+
      出目8+選曲ボーナス3で、13です。
      最近の歌のようで、選曲は審査員受けがイマイチのようでした。

カトレア :(@観客席)高度な駆け引きが必要になるんですねー。

アルフィア:……この歌があの人に届きますように。ありがとうございました!

G   M:アルフィアの発言を受けて、観客席で仲間たちから
      「お前だよ」と小突かれてる少年もいるわけですが。
      ともあれ、アルフィアは舞台を降ります。
      次はイリューの番ですね。

レイディア:今までのことは全部忘れて、精一杯歌うのよ。

カトレア :(@観客席)今朝になってからサニティかけましたしね。

G   M:控え室から続く専用階段から、イリューが壇上に上がります。
      時を同じくして、イリューのいなくなった控え室に、完全武装のベスの姿が。

ベス   :ここからなら簡単に壇上に上れますね。おどきなさい。





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