ニャンニャンしちゃう!?








G   M:宴も終わり、エルフたちはそれぞれの家に帰っていきます。
      夜の森を帰らせるのも申し訳ないと、
      皆さんには、小屋が1つ貸し出されますね。

トゥエリ :さて、場所が確保されたわけデスが。

フアナ  :……落ち着かない場所だけど……。

マリア  :では、これより第1回対ディース大同盟開議を執り行うぞ!

カトレア :んー? ディースさんがどうかしましたか?

マリア  :問題はディースごときではなく、レイディアじゃ。
      ストリィの時と比べて、どうなのじゃ?

トゥエリ :そんな名前、よく覚えてますネ。

マリア  :当然じゃ。惚れた女が惚れた男じゃからな。

カトレア :インモラルな片思いですねー。

フアナ  :……お前が……言うな……。

カトレア :ははは。インモラルで悪かったですねー。

マリア  :して、どうなのじゃ?

フアナ  :……危険な眼だった。あれは……まさに恋する乙女の眼……。

トゥエリ :はい。ストリィの時と同じ眼デスね。他のことが何も目に入らないような。

フィーエル:あああ、あうー。

マリア  :何ゆえに竜にしばき倒された間抜けに惚れるのか、わからんのう。

カトレア :心理的な問題じゃないですかねー。

マリア  :我にはわからぬが。

カトレア :もう会えないかもって思うと、もっと一緒にいたいって感じる類の。

マリア  :ぬぅ……。

トゥエリ :リザレクションが2回失敗する確率は、千分の一にも満たない筈デスが。

フアナ  :……ああなった女に、理屈は効かない……。

カトレア :ははは。取り乱しちゃっても、おかしくないですよねー。

フアナ  :……。

フィーエル:あうー。現場に、動きは?

マリア  :ないのう。

カトレア :使い魔ですか?

マリア  :そうじゃ。幸い、アーサーは黒猫であるし、あの部屋に潜むのは簡単じゃ。

カトレア :心配しなくても、復活したばかりなので体は動かせませんよ。

トゥエリ :しかし、相手はレイディアさんデスからね。
      どういった既成事実を作りにいくか、油断はできません。

フアナ  :……起きたら隣に寝てた……という手は、使えないし……。

マリア  :ことが起きそうになれば、アーサーに暴れされてやる。

フアナ  :……お邪魔虫……。

トゥエリ :現場は大丈夫デスか?

G   M:レイディアは椅子に座ったまま、寝ているディースをじっと眺めています。

マリア  :レイディアは椅子に座ったまま、ディースを眺めておるのう。

カトレア :ずっと、ですか?

マリア  :ずっと、じゃ。

トゥエリ :……これは重症デスね。

フィーエル:対策を、真剣に、考えないと。

マリア  :うむ。今は共闘じゃ。……して、なぜフアナとカトレアまでおるのじゃ?

フアナ  :……なんとなく。……あと……カトレアはレイディアが気になる……。

カトレア :ははは。面白いことを言う人ですねー。

マリア  :そのようなそぶりはなかったが。

G   M:ディースが眼を覚ましました。大きく伸びをしています。

マリア  :逐一伝えるぞ。

カトレア :……大げさに言ってません? そんなに動ける筈ないんですけど。

マリア  :いや、アーサーが確かに見ておる。

カトレア :第一、起きるのが早すぎです……。

フアナ  :……あれだけ動けたら……ハッスルも……。

トゥエリ :レイディアさんのことデスから、一気に畳みかけますよ、きっと。

フィーエル:止めないとっ!

G   M:夜の森は明かりがあっても迷いますよ?

フィーエル:あうー。

マリア  :かくなる上は、アーサーにっ!!!

G   M:アーサーは不意に首を掴まれ、扉から放り出されます。

アーサー :にゃああああーーーーっ! ……! ←着地!

トゥエリ :確かに、レイディアさんならアーサーのことは知ってますよネ……。

G   M:もちろん、窓はカーテンが閉められます。使い魔には扉は開けられませんし。

フアナ  :……ニャンニャン……。

マリア  :うぬぅ……部屋から閉め出され、窓にはカーテンか……。

カトレア :いやー、参ったなー。 ←あまり参ってそうにない

トゥエリ :部屋の外からの聞き耳には向いてませんしネ。

フアナ  :……声が大きくなってきたら……聞こえる……。

フィーエル:あうあうあうー。

マリア  :煽るでないっ!!!





第14話後編・第3節 へ
第14話後編・第5節 へ

トップページへ