私たちに翼はない








G   M:では、6人+騎士+姫が外に出ます。
      不意打ち判定は、(ころころ)カトレアの15が最高。

レイディア:ちょっと! もう来てるの!?

G   M:こちらは19ですから、1差で不意打ちはなしです。
      さて、いつの間にか、外は薄暗くなっていました。
      でも、どう考えてもまだそんな時間はないので空をよく見てみると、
      太陽の前に巨大な鳥がいただけでした。

ディース :だけってレベルじゃねーぞ!?

G   M:その鳥ははるか頭上を通過しながら、ちらりとこちらを見ます。
      そして、旋回して戻ってきますね。では、セージ技能でチェックを。
      トゥエリも、出るだけ出てきていいですよ。

レイディア:(ころころ)16よ。

フアナ  :(ころころ)……16。

トゥエリ :(ころころ)17デス。

カトレア :(ころころ)10ですねー。

ディース :(ころころ)14だ。

フィーエル:(ころころ)8しかない。

マリア  :(ころころ)18じゃ。

G   M:カトレアとフィーエルだけわかりません。ロックですね。
      モンスターレベル12の、超巨大な怪鳥です。

レイディア:な、なんでアレクラストの中原にこんな化け物がいるのよ!?

マリア  :そういえば、父上の知り合いにもたまにおったのう。
      ドラゴンなどの強力な魔獣を従えて自慢する奴が。

ディース :ギアスだろ!? 他のアイテムの効力受けて寄ってくるのか!?

マリア  :元のギアスに抵触せねば、普通にあることじゃ。
      若い頃の父上のように、ギアス無しで精神を改造する場合もあるしのう。

レイディア:ここで戦ったら街の何割かが瓦礫になるっすね。

G   M:ロックは上空で旋回を繰り返しています。
      時折、ダイレクトに皆さんの方向を見ているのはわかりますが。

マリア  :我の剣は届かぬか?

G   M:届きません。

レイディア:ていうか、その技は市街地で使うなっ!

フアナ  :……フライトは……術者にしかかからないし……。

レイディア:逃げるのは……でも、それができないから……。軍師様、お願いっ!

ディース :お前が投げるなよ!

レイディア:仕方ないでしょうが! 文句あるなら、あんたがいい案考えなさいよっ!

ディース :へっ。俺の剣が火を噴くぜっ!

レイディア:特攻以外の案よ!

G   M:ディースが剣を抜くと、刀身が振動します。敵は捕食者ですから。

フアナ  :……テレポートは……よく知らない場所には行けない……。

フィーエル:あうー。ブレードネットには、大きすぎる。

トゥエリ :誰かがわざと運ばれて……ダメージで死にますネ。

カトレア :デーモンが使ったという結界の魔法は?

マリア  :あれは8レベルじゃ。レイディアにすら使えぬ。

フアナ  :……テレポート……見えている場所か、よく知っている場所……。

ディース :いや、物事に犠牲は付き物だって。

レイディア:せめてここが依頼人がいる場所でなきゃね。

フアナ  :レイディア! ビジョンとテレポート!
      ……とりあえず、お爺ちゃんとおばさんを飛ばして。

トゥエリ :なるほど。この場所が狙われてるかどうか、わかるわけデスね!

マリア  :ほう。そ奴らが狙われる方に賭けたわけか。

フアナ  :……運がよかったら、追いかけて町外れで戦う。悪かったら、別の策を……。

レイディア:ビジョン! (ころころ)かかった。

G   M:レイディアの視力が強化されます。
      町外れに遮蔽物のない平地が見えますが。

レイディア:そこね。

フアナ  :……お爺ちゃん……2人を魔法で町外れに送るから……受け入れて。

ダーゼン :わかった。なぁに、でかいだけの鳥に後れはとらぬわ。 ←セージチェック失敗

ディース :まあ、そう見えるわな。

ダーゼン :姫様、行きますぞ。

おばさん :はい、騎士様。

レイディア:テレポート! (ころころ)2回ともかかった! 残り精神点1点。

フアナ  :……敵の動きは?

G   M:依然として上空で旋回を繰り返していますが、
      視線が明らかに、郊外へと飛ばされた2人に移ってますね。

フアナ  :……移動ね。マリアの精神力が頼りだけど……。

マリア  :我はフライトで4点、レイディアがフライトで3点使うのう。

レイディア:残り7点のうち、5点でテレポートが1回。

フアナ  :……神官優先。次に戦士。

レイディア:なら、カトレアにテレポート! (ころころ)かかった。
      自分にフライト! (ころころ)楽勝。

フアナ  :……フライト……(ころころ)お先に。

G   M:では、カトレアを2人のところに瞬間移動、フアナが自力飛行で。

フアナ  :……つつかれないように……低空飛行で。

G   M:わかりました。

マリア  :フライトじゃ! (ころころ)では、ディースとフィーエルを連れて行くぞ。

G   M:腕力が異常なので余裕ですが、飛行速度は遅くなります。

レイディア:ディースだけ連れていきなさい。私は戦力外だから、フィーエル連れてくわ。

マリア  :うむ。任せるがよい。

G   M:目標を定めたロックは、郊外に向かって滑空します。
      凄い速度ですが、人を乗せずにでフライトしているフアナには敵いません。
      敵の1ラウンド目の行動に間に合うのは、テレポートのダーゼン、おばさん、
      カトレアに、荷物なし飛行のフアナだけですね。
      では、郊外の人。ロックが滑空してきます。
      ただし、遠すぎて標的がわかりません。






ダーゼン :鳥が真っ直ぐ飛んできておるの。

おばさん :騎士様なら勝てますよ!

カトレア :んー。参ったなあ。下がりましょうか。

フアナ  :……主力の到着まで持ちこたえる……サーバントを5体出す。
      (ころころ)×5。かかった。3体は自分の前、2体はカトレアの前。
      命令は、「受け止めろ」。

G   M:ほとんどの出目が8以上ですね。ただ、高くても意味ないですが。
      そして、敵は30メートルの攻撃魔法の射程距離内に入ります。
      このコースだと、ヒットアンドアウェイで当て逃げされますね。
      では、1ラウンド目の行動開始です。

カトレア :詠唱聞かれない距離ですよね?

G   M:聞こえませんし、聞こえたところで神官以外にはわかりません。

カトレア :鳥の頭にクリップルを。(ころころ)出目5で17ですね。

G   M:かかりません。9以上は地味に辛いですね。
      さて、敵の接近までは攻撃できませんが、その間に行動決定を。
      標的は(ころころ)フアナです。

フアナ  :……回避専念。

ダーゼン :姫をかばいつつ、すれ違いざまに攻撃じゃ。

G   M:標的はフアナ。しかし、進路に3体もいますね。雑木を翼でなぎ倒しつつ、
      うち2体を攻撃。レベルが9も違うので確実に命中します。
      1体は嘴により14点のダメージを受け、残り2点、跳ね飛ばされます。
      1体は鉤爪により14点のダメージを受け、残り2点。捕獲されます。
      デュラハンのチャリオットのような、進路上の全てに
      ダメージを与えるという特殊能力はないので、犠牲はその2体のみです。

ダーゼン :攻撃(ころころ)17じゃ。

G   M:当たりです。

ダーゼン :ダメージは、(ころころ)17点じゃ。

G   M:皮膚で16点止めるので、1点通しです。

ダーゼン :大した敵ではないが、固いの。

G   M:敵は上昇しながら大きく離れ、旋回しようとします。
      が、2ラウンド目の頭では旋回しきる前で、魔法の射程圏内です。

カトレア :方向的に、墜落しても大丈夫ですよね。なら、頭にクリップルを。
      (ころころ)10振りました。

G   M:達成値22で、ロックの抵抗が21なので、効きます。
      ロックは意識を失いました。
      慣性と翼でそのまま滑空しますが、意識がないので頭から墜落します。
      ちょうど、小高い丘に頭から突き刺さりますね。
      一旦上昇してましたので、30メートルの落下として扱います。
      ダメージ90で、防御で16点引いて、74点。
      生命力−35で、サイコロ振る余地もなく死亡。首の骨折れてますね。
      さて、後発組は3ラウンド目に到着しますが……。






レイディア:なんか、勝手に墜落したみたいだけど……。

ディース :バ■ドンじゃねぇんだからよ……。

カトレア :フェネスの裁きにより、身体の自由を永続的に奪う魔法です。

ディース :せめて、俺にチャンスくらいは残しとけよな。

フィーエル:あう。楽勝が、一番。

フアナ  :……フライトかかってるから……見てくる。

G   M:生命の精霊の気配はありません。

フアナ  :……不安大人(ふあんたーれん)……死亡確認……。

マリア  :我の大剣の錆になる筈であったのに。

レイディア:せっかくだから、羽根ペンの材料にでもする?

マリア  :うむ。我も手伝うぞ。






かくして、ロマール上空に突如飛来した巨鳥は郊外に墜落し、街は守られたのでした。





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