ハーレムデイズ？
■黒軍会議
ディース ：勝ったら、女子は全員メイド服着用！
フィーエル：あう！！
ディース ：勝ったら、女子のスカートめくり放題！！
フィーエル：あう！！
ディース ：勝ったら、ハーレム！！！
フィーエル：あう！！
アクトゥス：少なくとも、優位な立場に立つことはできるでしょう。
ウィット ：ふん。
ランラン ：下らん。
ディース ：誰かさんは、４階のリコリスを見る目が、ずいぶんと熱心らしいけど？
ランラン ：なっ！！？
ディース ：くししし。リコリスは先輩に譲るんで、お互いがんばろうぜ。
ランラン ：……そ、そうか？
トゥエリ ：否定はしないんデスね。
ランラン ：とにかく、頼んだぞ、ディース。
ストリィ ：僕ら、抜かれちゃったからね。
ディース ：へっ、任しとけって。助っ人も１人連れてくるし。
ランラン ：強いのか？
ディース ：ああ。とんだ拾いもんだったぜ。
アクトゥス：ウィットさん、ルナオナさんの手配は？
ウィット ：抜かりない。私を誰だと思っているのだ？
アクトゥス：申し訳ありません。さすがはウィットさんです。
クロウ ：あの人ですか。早くも導師候補とは、さすがですね。
ストリィ ：そこの２人と並んで、新・ファンの三才と呼ばれるだけのことはあるね。
トゥエリ ：適性試験１００点トリオデスからね。
アクトゥス：そんな大層なものではありません。
クロウ ：その３人の間でも、様々な愛憎があったりするんだよね。
トゥエリ ：やめましょうヨ。あと、あなたもその３人に入ってますヨ。
クロウ ：ええっ！？
イカーグ ：……ファンの三才か……懐かしいな。
フィーエル：あうー。誰？
Ｇ Ｍ：会議の席に、寮生でない助っ人のイカーグが同席しています。
もっとも、そんな歴史を懐かしむような年齢には見えませんが。
筋肉を見た限り、戦士としてそこそこ鍛えてそうですね。
トゥエリ ：いや、あなた、かなり若そうデスけど。
ランラン ：こいつ、大丈夫か？
ウィット ：クスパールとルナオナの紹介だ。間違いはない、だろう。
ディース ：俺、さっき話したけど、なかなか話のわかる奴みたいだぜ。
トゥエリ ：しかし、こんな正魔術師いましたっけ？
ランラン ：この筋肉は戦士だろ。杖も持ってない。
ウィット ：そろそろ、能力を明らかにしてもらいたいものだな。作戦を決めねば。
ディース ：待ってくれ。これは情報戦だ。敵の使い魔にも警戒を払ってる。
ランラン ：それは見張りの仕事だ。俺の舎弟が信用できねえのか？
ストリィ ：待って。まずはディース君の話を聞いてみようよ。
ディース ：ああ。……小腹すいたんだけど、誰かパン持ってね？
ランラン ：とっとと話せ！
ディース ：正義感とか発揮しちゃって、ここの情報女子に漏らす奴、いねーよな？
ランラン ：俺らが心を一つにしてるってときに、そんな奴がいるわけない！
ディース ：情報を漏らそうとする奴、いねーよな、トゥエリよぉ？
トゥエリ ：い、いないんじゃないデスかね。
イカーグ ：……嘘だな。
他一同 ：！？
トゥエリ ：……センス・ライ！？ ど、ど、導師級！？
Ｇ Ｍ：トゥエリは、素早く立って、逃げようとします。
イカーグ ：ルーン・ロープ＋１！ （ころころ）１７。
トゥエリ ：この詠唱はっ！？ （ころころ）１６。
アクトゥス：……！！！
Ｇ Ｍ：トゥエリは不可視の縄に絡め取られ、身動きが取れなくなります。
トゥエリ ：……ご、誤解デスよ……。
イカーグ ：嘘だな。
ランラン ：なんだ？ 魔法か？
クロウ ：こっ、こんな高等な魔法を使えるなんて！！
ディース ：よくやった、イカーグ。誰か、縄で縛ってくれ。
アクトゥス：そこの大鼠も、部屋から出さないようにお願いします。
ランラン ：（部屋の外に向かって）お前ら、部屋の前までロープ持って来い！
イカーグ ：なぜパラライズでなくルーン・ロープを使ったか、わかるかな？
トゥエリ ：……私を逃がすつもりがないということデスね。
イカーグ ：（笑顔で）正解だ。
アクトゥス：まさか、レイディア一味と導師以外にこれほどの使い手がいたとは……。
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