目狩りダンジョンマイスター
一行は、ゲートの前へとやってきます。
マリア :おそらく、ここへはテレポーターでやってくるのであろうな。
レイディア:ゲートが1個あるから、ここに来る道は気にしなかったわね。
ディース :開けるのか?
マリア :我に任せるがよい。
ディース :うっひょー!
マリア :レイディア……すまぬが、我はゴーレムを殴ることはできそうにない。
レイディア:……いいのよ。ごめんね、あんなもの見せて。
マリア :それは、よいのだ。
ディース :俺らが倒すのはいいの?
マリア :構わぬ。我が弱いゆえの問題じゃ。
レイディア:マリアは人間なんだから、弱くてもいいのよ……。(泣)
マリア :いちいち泣くな。うっとうしい奴じゃ。……開くぞ。
G M:ゲートを触ろうとしたマリアの姿が消えます。
レイディア:すぐ入るわ。
ディース :うーん。冒険者の浪漫だよなー。
トゥエリ :ディースさん、さっさと入りますヨ。
フアナ :……鍵……あると嬉しい。
フィーエル:あうー。レイ■ーラ■ンさん、待って。
カトレア :仕方ないですねー。
G M:こうして、全員がゲートに入りました。
そして、全員が同じ場所に出てきます。
密閉された部屋で、ゲートが3つあり、全て光を失っています。
うち1つは、出てきたゲートです。
レイディア:もう。マリア、先に行かないのよ。
マリア :すまぬ。じゃが、我が近づいただけで解除されるとは……。
ディース :仕様変更ってやつじゃね? マリアが困らねーようにさ。
マリア :ぬぅ……。
レイディア:ってことは、扉の先に危険がある率は思ったより低いわけね。
マリア :保証はできぬがな。まずは、こっちじゃ。
G M:全員入りますね? 地下研究室です。背後に光を失ったゲートがあります。
ここから出てきたようですね。目の前にはアイアンゴーレムの姿があります。
ディース :いきなり当たりか?
レイディア:ここが後期の研究所。
マリア :間違いない。我も鏡で見たことがあるぞ。
フアナ :……マリアなしだと……100パー勝てない……。
マリア :我を高く買っておるのだな、エルフの娘よ。(ニヤリ)
フアナ :……正当な評価を、下したまで……。(にやり)
レイディア:襲ってこないわね。
マリア :ゲートから出ただけで襲われるようなら、父上は我に教えたりせぬ。
レイディア:それもそうね。これ以上進めないから、帰るわよ。
マリア :うむ。
G M:ゲートが3つある部屋に帰ってきます。
マリア :残る扉に行くぞ。
G M:地下研究室です。背後には光を失ったゲートがあります。
ここから出てきたようですね。ここは、床が30度ほど傾いているようです。
下側に普通の扉が1個あります。
フアナ :聞き耳(ころころ)6ゾロ。
G M:何も聞こえませんが、6ゾロなので、
少し離れた場所に、何者かの気配を感じます。
フアナ :……何かいるって……身振りで伝える。
レイディア:ゲートの直近だから罠はないわね。奴隷のディース、開けなさい。
ディース :ちっ……そーっと開けるぜ。
G M:足場が悪いので1人ずつしか出られませんが。
ディース :上等だぜ……転ぶほどじゃねぇよな?
G M:少なくとも、見える範囲はそうです。
ディース :じゃあ、扉を開けるぜ。
G M:元はちゃんと建っていた建物が崩壊した跡のようです。
おそらく、ここは地下1階だったのでしょう。
天井が崩れて、曇り空の地上の区画が見えています。
そして、地上の区画に行くまでの間に、
建物が崩落して地下2階とつながっている場所があります。
その、1階下のところに、何か1匹浮いています。セージ技能で判定を。
ディース :(ころころ)13。戻って伝えるぜ。
G M:多少暗かったので、セージチェックに失敗だと、それ以上はわかりません。
ただ、目が合ったような気はします。
レイディア:状況はわかったわ。敵に魔法やブレスがなきゃ、完封できるのね。
フアナ :……逆に考えれば……敵も飛び道具が使える……。
トゥエリ :相変わらず、みもふたもない人デスね。
レイディア:セージ5の私が行くわ。
マリア :我も行くぞ。
レイディア:マリアがいないと帰れないから、マリアは待機よ。
マリア :嫌じゃ。レイディアが死んだら我も死ぬ!
レイディア:じゃあ、マリアとフアナお願い。マリアはフアナのガードね。
マリア :わかったぞ。
フアナ :……アイアイサー。
トゥエリ :パーティーの最強頭脳トリオデスか。
マリア :言うことを聞かず、我が一番に出るぞ。
レイディア:あ……。
G M:浮いているのと目が合います。
(ころころ)古代王国期の知識なので、楽にわかりますね。
バグベアードです。レベルは9。
マリア :……引き返して、伝えようぞ。
モンスター・レベル9は、アイアンゴーレムと同じです。
一行は、作戦会議モードに入ります。
ちなみに、レイディアは知識判定1ゾロで、他も全員失敗します。
マリア :バグベアードとはのう……さて、どう出る?
ディース :あれが噂のバグベアードか。目が合ったような気はしたんだよなぁ。
フアナ :……この……ロリコンどもめ……。
カトレア :ロリコンなんですかー?
フアナ :……流して。
レイディア:まず、ここはどこなわけ?
マリア :ファーランドじゃ。この崩れ具合と、魔獣の存在は、間違いない。
フアナ :……どういうこと?
マリア :我が一族は、元々精神の一門である。
父上の初期の研究は、もっぱら魔獣などに精神改造を施すものであった。
トゥエリ :その、崩れ具合というのは?
マリア :ファーランドは地盤が弱く、各エリアの統治者に
地盤保護が強制されておったのじゃ。魔力が失われれば崩れもしよう。
レイディア:つまり、こいつを倒せばお宝なわけね?
マリア :ここが父上の研究所だとすれば、何か残っておるかもしれぬ。
が、この崩れ具合であれば、別のエリアに入り込むしかないかもしれぬな。
ディース :結局、もぐってみなきゃわかんねーってことだよな。
レイディア:行きましょう。敵は体当たりを封じられたバグベアードよ。
マリア :体当たりを食ろうたら、トゥエリは死ぬのう。
トゥエリ :怖いこと言わないで下さいヨ。
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