おしえてあげちゃう
前回の冒険で得た経験点は、3527点+各自の1ゾロ分でした。
レイディア:ちょっと! 団長って何よ!?
ディース :頑丈男はねーだろ、常識的に考えて……。
フィーエル:あう。客引き。
フアナ :奇術師。いえい。
トゥエリ :つ、使い走り……。
オルフ :きゅ、救護係……。
G M:デュラハン退治の件が、瞬く間に噂になりました。
様々な動物を連れていることもあり、皆さんのパーティーは
「レインフィールド奇術団」として名を高めつつあります。
レイディア:センス最悪……。やり直しを要求するわ!
マリア :怪力娘か。まあ、事実であるしのう。
G M:では、成長申告に入ります。
手品の練習をしてたフアナがまたトリックスター技能を伸ばしましたね。
これで2レベルです。それでは、通常の成長申告どうぞ。
レイディア:ソーサラー4レベルは無理だから、セージを2から4にするわ。
トゥエリ :冒険者レベルを上げて、生存率を増やす戦術デスね。
レイディア:あと、1人だけ戦闘できなかったから、ファイターを1レベルで取ったわ。
トゥエリ :後衛が襲われることもあるので、アリデスね。
フアナ :……ソーサラーが、やっと3レベル……セージも、3に。
トゥエリ :生まれつきシャーマン技能を持っていた分、成長が遅れてますからネ。
フアナ :……それに目を瞑れば……ソーサラーの適性は、一番高いから……。
トゥエリ :私はファイターを2に、セージを一気に3にしましたヨ。
オルフ :プリースト技能を4レベルにしました。
ディース :ファイターを一気に3にしたぜ。目指せマリア!
マリア :ふん。精々精進するがよい。
フィーエル:あう。ファイターを1から3に。
マリア :ソーサラーを2レベルにしたぞ。あとは成長なしじゃ。
G M:ソーサラーは経験点がきついので、今回4レベルになる人はいませんね。
レイディア:そういや、フィーエルとマリア以外、魔法語以外に最低4ヶ国語話せるわね。
オルフ :共通語、下位古代語、西方語、東方語ですね。
フィーエル:あう。3つなら、話せる。共通語、東方語、下位古代語。
レイディア:あんたは東方の出だから、西方語の会話すらまだわからないでしょうが!
トゥエリ :よく今まで大丈夫でしたネ……。
フアナ :……ビバ……共通語……。
マリア :我は古代語のみからの出発であるから、まだ3個じゃのう。
トゥエリ :私の初期言語は部族語デスし、フアナさんはエルフ語デスからね。
レイディア:変な言語覚えてるのは、まだ私だけね。リザードマン語。
トゥエリ :何に使う気デスかっ!?
レイディア:エルダー・ドラゴンと話すに決まってるじゃない。
トゥエリ :無茶言わないで下さいヨ……。
フィーエル:あうー。エルダー・シスター?
フアナ :……はい、消えた……。
トゥエリ :普通に違いますからネ。
フアナ :……。
レイディア:そういや、フィーエル。その猫、突然変異種で頭がいいって?
フィーエル:あう。一緒にいたら、頭がさえる。レッフェンさんも持ったら?
レイディア:使い魔は原則1人1匹だって。それと、私はレイディアだっ!
ディース :スタンドは1人1個だよな。
G M:エートは、知力でいうと6ですね。フィーエルよりはボーナスが1高いです。
エート :にゃー。
レイディア:主人より頭がいい使い魔とは、とんだ拾い物ね。
ディース :知力が6より低い3レベル以上の魔法使いが、そもそもいねーよ。
フィーエル:あうー。
G M:さて、フアナの使い魔の件ですが……。
フアナ :……フェレット。白イタチ。生命力4、精神力4で。
レイディア:ふぇ、フェレット……?
G M:イタチを使い魔にできる記述が「ツアー」にあった気がするので、OKです。
レイディア:うちには素直に黒猫にしようって奴はいねーのかぁ!?
オルフ :まあまあ。レイディア君のも双子なので、若干変化球ですし。
フアナ :……名前は……ギルティア。
ディース :どっかで聞いた気も……まあ、思い出せねーってことはその程度か。
レイディア:フアナの師匠の名前だろうが! 導師だぞ導師!
フアナ :……知ってる……。
レイディア:いや、知ってるかどうかじゃなくてっ!
トゥエリ :この人はなんということを……。
ディース :師匠をニックネームで呼んでるお前も充分凄いけどな。
レイディア:公式の場ではちゃんとやってるわよ!
フアナ :……そういう問題じゃ……ない……。
レイディア:お前が言うなよ!!
フアナ :……せっかくだから……ギルティアの服、作る……。
G M:オールラウンダー1レベルなので、余裕ですね。
フアナ :……手作りの黒マントと、とんがり帽子着せて、星のステッキ背負わせて……。
マリア :……!(か、かわいすぎるのだが……。)
レイディア:はぁ……。(嘆息)
G M:そして、冒険者の店のレイディアに来客です。
ディケイ :レイディアさん。新メンバーです。
G M:名簿に新しく追加されるメンバーは、以下の通りです。
15“ほとんど下僕”トゥエリ(人間・男・1階)
特待生:様々な技能
※レイディアの弟弟子。そしてパシリ。
16“謎多き”マリア(人間?・女・3階同棲)
学院外:様々な技能
※レイディアの女? 妹? 謎の人物。
17“居眠り職人”リシェット(人間・男・1階)
一般生:セージ1、ヒーラー3
※1階の衛生兵的存在。1階では珍しい中立。
血の気の多い馬鹿たちにわりと重宝されている。
18“雑学王”ミプラス(人間・男・2階)
一般生:セージ5、セイラー3
※賢者候補。哲人学生。
19“3階の雄(ゆう)”ローディス(人間・女・3階)
一般生:ソーサラー1、セージ3、ファイター3
※3階のオーガ。鉄拳最強。
20“永遠の導師候補生”リヒャルト(人間・男・1階)
特待生→一般生:ファイター1、ソーサラー3、セージ3、バード1
※存分に遊びながら努力の人。正魔術師になるのも時間の問題。
レイディア:トゥエリとマリアは、こっちから指定した追加メンバーね。
トゥエリ :“ほとんど下僕”って……。
ディース :ほとんどっつーか、全部じゃね?
フアナ :……いじめ……かっこ悪い……。
レイディア:人聞きの悪いこと言わないでよ。本人が嫌なら止めるけど?
トゥエリ :ちっとも嫌じゃないデスよ。
ディース :うわぁ……。
レイディア:ふん。いい心がけね。
フアナ :……大きな戦力になるのは、ミプラスとリヒャルト……。
トゥエリ :“永遠の導師候補生”……特待生を辞めさせられたけれど、一般生として
学院に通わせる余力が親にあったという、伝説のモラトリアムデスね。
フアナ :……ミプラスは……魔法使えないくせに、知識だけなら導師級……。
オルフ :この“3階の雄(ゆう)”というのは何でしょう……?
レイディア:学生寮の3階全体を影響下に置く、いわば3階の主(ぬし)よ。
ディース :俺は自宅生だからイマイチわかんねーけど、それってすごいのか?
レイディア:顔の広い学食のおばちゃんと、栄光の四人に次ぐ権力持ってるわよ。
トゥエリ :……栄光の四人……なんて恐ろしい……。
ディース :へー。あいつら、階束ねてるだけじゃなかったのか?
トゥエリ :それが充分凄いんデスけど……。
フアナ :……入って早々……そんなのと喧嘩するな……。
ディース :へっ。礼には及ばねーぜ。
レイディア:ほめてないから。あと、お礼も言ってないから。
オルフ :その、栄光の四人というのは何ですか?
レイディア:長年に渡って学生として学院に君臨している、究極のモラトリアムよ。
四元素のエレメントに例えられ、地水火風の4人の王が在位してるわ。
ディース :さしずめ、留年浪人四天王ってとこだな。くししし。(笑)
フアナ :……しがない……ただの留年浪人でござるよ……。
オルフ :しかし、それが自慢になるのですか?
レイディア:学院で生き抜く術や、各人の嗜好を誰より知ってるのよ。弱点もね。
オルフ :そ、それは……確かに恐ろしい話ですね。
ディケイ :そして、水の王と地の王は近々退位の可能性があるとの噂が流れています。
フアナ :初耳。
ディケイ :最近の話っすから。水の王は単位を取りすぎて、地の王は親が怒ってるとか。
ディース :くししし。親不孝な奴だなー。(笑)
レイディア:お前が言うなよ。
ディケイ :あと、これ、追加の魔晶石です。
G M:今回の追加は全て1〜3点です。個数は1D6で。
1が2個、2が3個、3が3個ですね。
レイディア:1点と2点のはパーティー全体用の財布から買うわ。マリアにあげる。
マリア :礼を言うぞ。
レイディア:とりあえず、仕事がない間に失われた魔法の学習会を開いておくわ。
ディケイ :手配は任せてくださいっす。
レイディア:頼りにしてるわよ。
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