その花びらに口づけを








G   M:最後は、フアナ。

レイディア:フアナの相手は指定できるのよね?

フアナ  :…………。

マリア  :イタズラが過ぎるエルフの娘には、よい機会じゃ。

フアナ  :……お灸……すえられる……。

レイディア:……もきゅー? かわいい鳴き声でごまかそうったってダメ〜。

フアナ  :……。 ←顔を隠してる

レイディア:相手はアリエルに決定。

フアナ  :……いいけど……夜まで待って……。

レイディア:いいけど、ちゃんとやれよ。

G   M:そして、夜になります。

レイディア:その前に、マリアと相談。

マリア  :なんじゃ?

レイディア:目の毒だからね。部屋に他の女がいたら、すぐ逃げるのよ。

マリア  :そういうのを見るのが恥ずかしい年頃なのか?

レイディア:そういうのが好きな子とは、一緒に寝られない。

マリア  :むぅ……まあよい。我はぬしにしか興味がないでな。

レイディア:ちょっと複雑だけど、まあいいわ。

G   M:では、今度こそ夜になります。

フアナ  :……寝てるところに告白して……ばっくれる……。

レイディア:なるほど。考えたわね。

フアナ  :……告白したら……それを聞かれる必要はない……。

G   M:忍び込むんですね?

フアナ  :……あたぼうよ……。(正面から告白したら、*られるもん。)

レイディア:まあいいわ。私もあのときはフアナに助けられたし。

マリア  :例のノーパン女神事件か。

レイディア:重要な出来事みたいな言い方しないでよ!

フアナ  :……ノーパン女神の……勇者たち……。

レイディア:怒られるからマジやめなさいよ!!

フアナ  :……あいすみません……。

マリア  :レイディアの秘密の部分を、誰が先に見るかというのは……。

レイディア:わかったから。その話はもういい。

フアナ  :……秘密の……花園……。

レイディア:あんた、単語のチョイスがすげぇオヤジくさいんだけど。

フアナ  :……あんですとー……。

レイディア:とにかく、見届けさせてもらうからね。カメレオン! (ころころ)成功。

マリア  :カメレオンじゃ。(ころころ)うむ。問題ないぞ。

フアナ  :……行く。

G   M:まず、1つ目の扉。ロックの達成値が14なんですが。

フアナ  :……貴族め……(ころころ)5回目で、成功……。

G   M:2つ目の扉も同じです。

フアナ  :(ころころ)5回目で、成功……。

G   M:あと2発が限界ですね。では、最後の扉。

フアナ  :(ころころ)成功!

G   M:全ての扉が開きました。残り精神力は4です。






アリエルは、本気で部屋に入られたくなかったら、もっと達成値を上げてロックをかけてます。
扉が残り1枚になれば、詠唱の音は室内の起きている人には聞こえますし。
エルフとはいえ、たかだか2レベルのソーサラーが開けられるということは……。






G   M:不意打ち判定は。(ころころ)フアナの出目が高くて、どちらもセーフ。
      暗いので、相手が見えませんが、起きてる人の気配はします。そして……。

ルコ   :ちょっと、どういうこと!?

フアナ  :……スリープ・クラウド……。

G   M:自分を巻き込む気がないなら、近距離の相手には効きませんが。

フアナ  :……だいじょうぶ……こっちのが、速い……。

G   M:知力は全員同点。敏捷度22でアリエルが動きます。
      知力がもう1点あれば、アリエル側から一方的に接近できてたんですが。

アリエル :スリープ・クラウド! (ころころ)13!

フアナ  :……わたし……レベル低い……(ころころ)12……。

G   M:フアナは眠りました。レイディアはどうしますか?

レイディア:まあ、ルコがいるんなら*られないっしょ。撤退。

マリア  :我は、約束通り帰って、レイディアと寝るぞ。

G   M:では、眠り込んだフアナを残して、2人は撤退に成功します。
      さて、フアナが起きると、ロープで縛られているわけですが。
      当然、装備も下着以外は解除されてます。
      で、2人に覗き込まれてるわけですが。

フアナ  :ナイフは……。

G   M:全部没収されてます。意識が無いときに探られたら、さすがにアウトですね。

フアナ  :……縄、抜ける?

G   M:抜けられるような縛り方はしません。

アリエル :そこまでして忍び込んでくれるなんて、感激だよ。

ルコ   :(足でつつきながら)どういうことか、説明しなさいよ。

アリエル :だめだよ、ルコ。

ルコ   :だって……。

フアナ  :……アリエルのこと……好きなの……。

ルコ   :なっ、なんですってぇっ!!?

アリエル :……これは驚いた。僕の誘惑が効かなかったフアナが、まさか本当に。

フアナ  :……その、まさかだよ……。

ルコ   :あんた、ふざけてんの!?

フアナ  :……ガチで……。

アリエル :君の想いに気づかなかった僕を、許しておくれ。

G   M:アリエルは、しゃがみこんでフアナのあごを支え、口づけをしようと……。

フアナ  :や、やめっ……!!!

ルコ   :ちょっとアリエルっ!!!

アリエル :いや、今が機会なんだ。頼むよ。

ルコ   :今日は私の日でしょ!? 独り占めさせてくれるんでしょ!?

アリエル :そうだったね。僕は大切なことを忘れるところだったよ。

ルコ   :んもぅ……アリエルったらぁん……。

アリエル :僕はルコを奏でるために、この世に生を受けたというのに……。

ルコ   :……アリエル……好き……。

アリエル :僕は好きじゃない……大好きなだけさ。

ルコ   :……私も、大好きっ!!

フアナ  :……もうわたし、負けだから……ほどいて……?

アリエル :もう誰も僕らを止められやしないさ。ロープなんて無粋なものは……。

ルコ   :ダメよ! 私たちの愛を見せつけて、諦めさせてやるんだから!

アリエル :いいのかい?

ルコ   :ちょっと恥ずかしいけど……特別よ、今日は。

アリエル :そうだね。じゃ、続きから……。

G   M:以下、バカップルのいちゃいちゃは朝まで続きます。

フアナ  :(でも、*られるよりはマシだよ。同人誌だったら、今頃えらい目に遭ってるもん。)

G   M:身動きはとれませんが、どうします?

フアナ  :(寝たら*られる。寝たら隙を見て絶対*られる。)……黙って見てる……。

G   M:目を閉じることもできますが?

フアナ  :(隙を見せたら唇奪われる。初めてが女とか絶対に嫌だもん。)見てる!

G   M:他にすることは?

フアナ  :ずっと見てて、もしルコが先に寝たら大声で起こす!

G   M:他には?

フアナ  :…………帰りたい……。

G   M:そんなこんなで、女生徒たちの夜はふけていくのでした。





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