elf〜エルフ〜








■1ターン目行動前、くまさんチーム作戦タイム。@くまさんの家

G   M:場所は、寮の裏庭にある、くまさんの家。

レイディア:12ターン以内か……。

トゥエリ :ひとまず、ぬいぐるみは定位置に置きましたヨ。

フィーエル:あう。追いかける。

レイディア:待ちなさい。相手のが速いから、普通にやっても無理よ。

フィーエル:はさみうち?

トゥエリ :!?

レイディア:そうよ、偉いわ。

トゥエリ :1人はぬいぐるみを守る必要がありますから、残り2人でデスか。

レイディア:そうね。私が守っても、タッチをかいくぐられるから……。

フィーエル:あう。ぼくが、やる。

レイディア:適役ね。あんた、走るの遅いし。

フィーエル:あうー。

G   M:(ころころ)さて、フィーエル以外の2人は気付きましたが。

フィーエル:あうー?

G   M:くまさんの家がある裏庭の隅、草むらに隠れて、狼がいます。

トゥエリ :あそこの物陰に犬のような物体がいますネ。

レイディア:まあ、小声で話してるから、あそこまで聞こえはしないわね。

トゥエリ :まずはお互い索敵デスかね。

レイディア:そうね。使い魔はフルに使うわよ。






■1ターン目行動前、うさぎさんチーム作戦タイム。@ディースの部屋

G   M:ところかわって、寮1階にある、ディースの部屋。

ディース :今、ツクヨミに見張らせてる。敵本隊に動きなし。

フアナ  :……こんな汚い部屋に……女連れてくるな……。

ディース :そんなに汚くはねーと思うけど。

フアナ  :……せめて、そっち系の本は……片付けといて……。

ディース :案外ウブな奴だなー。その辺に散らばってるから無理だって。

オルフ  :……ゴホン。どういった方向で行くことにしましょうか。

フアナ  :……こぐまさんを蹴っても……すぐ勝ちにならないのが、ミソ……。

ディース :そうだな。変な挑発はやめて、逃げるのが一番だ。

マリア  :ぬしらが捕まっても、我一人でこぐまを蹴飛ばしてやろうぞ。

フアナ  :……3人に囲まれたら……逃げ切れないかも……。

マリア  :ぬう。じゃが、我を甘く見るでないぞ。

オルフ  :いえ、ここは慎重かつ大胆にいきましょう。

ディース :どっちだよ。

オルフ  :ツッコミありがとうございます。

ディース :へっ。いいってことよ。

オルフ  :この戦い、魔法が鍵になると考えるのですが。

フアナ  :……使いどころを考えないと……対抗される……。

ディース :なーる。ロックにはアンロック、ダークネスにはライトか。

マリア  :幻覚のたぐいは、センス・マジックで見破られるしのう。

オルフ  :フォーリング・コントロールやレビテーションは、ディスペルされますし。

ディース :それ、下手したら死ぬだろ!

オルフ  :ツッコミありがとうございます。

ディース :へっ。いいってことよ。

フアナ  :……確実に勝つには……連携が必要……。

マリア  :面倒じゃ。我は一人で逃げるぞ。

フアナ  :了承(一秒)……。






■1ターン目の行動。

G   M:では、順に処理します。
      まず、くまさんの家付近の、ツクヨミについて。

レイディア:手筈通りにいくわよ。

トゥエリ :では、ツクヨミを追いかけますヨ。

フィーエル:あう。僕も。

G   M:それに対して、ディースはどうしますか?

ディース :とりあえず逃がしとくぜ。

G   M:では、ツクヨミは寮の建物の角を曲がり、正門方面へと逃げていきました。

レイディア:カルーアの精神力で、この家の木にライトよ。(ころころ)成功。

G   M:かかりました。周囲が明るいうちは、肉眼ではライトを認識できません。

レイディア:ダークネス対策は万全ね。

G   M:他に移動する人は、マリアでしたね?

マリア  :うむ。誰にも行き先を告げず、5階に行くぞ。意味は聞くな。

G   M:くまさんチームの使い魔は、手分けして配置されていましたので……。
      5階の廊下にいたエートが、マリアを発見します。マリアも気付きますね。

マリア  :ぬぅ。やはり、一筋縄ではいかぬか……。

G   M:さすがに狼ですので、ツクヨミは楽に逃げ切りました。
      どこに配置しますか?

ディース :考えてみりゃ、逃げる必要ねーよな。元の位置に戻すぜ。

G   M:はい。では、ツクヨミはくまさんの家の前に戻りました。
      なお、くまさんチームは全員家の前にいます。
      ディース、オルフ、フアナはディースの部屋で待機。
      1ターン目が終了しました。






■2ターン目行動前、くまさんチーム作戦タイム。@くまさんの家

フィーエル:あう! エートが、マリア、見つけた。5階の、廊下。

レイディア:あの子、フォーリング・コントロール使えないから、袋小路なんだけど。

トゥエリ :陽動か自滅か、判断に迷いますネ。

レイディア:フアナの作戦に関しては、常に斜め上を想定する必要があるしね。

フィーエル:あう。フアナさん、天才。

レイディア:とりあえずエートを見張りに付けて、マリアはほっとくわよ。

フィーエル:あう。わかった。

トゥエリ :それでいいんデスかね?

レイディア:陽動にせよ自滅にせよ、今相手にすることもないわ。

トゥエリ :しかし、まず1人ずつという考え方もできますガ。

レイディア:フアナを先に捕まえないと、最後に全員逃がされる恐れすらあるわ。

トゥエリ :最初にフアナを捕まえるわけデスか。

レイディア:あと、フアナを追ってる間に、強行突破されないように。

トゥエリ :まずは別の3人の所在も掴むわけデスね。

レイディア:そうよ。廊下にいないってことは、誰かの部屋の中ね。

フィーエル:あう。使い魔、ドア、開けられない。

トゥエリ :建物の外という可能性は?

レイディア:向こうはレンジャーがいないから、外では潜伏できないわ。

フィーエル:それに、まず、相談、するはず。

レイディア:そうよ。今日は冴えてるわね。

フィーエル:さっき、エートが、言ってた。

レイディア:……えらく賢い猫ね。

トゥエリ :なら、ディースさんか、フアナの部屋にいるわけデスね。

レイディア:フアナの性格上、フアナの部屋に全員ってのはないと思う。

トゥエリ :というと?

レイディア:極力男は入れないと思う。確実じゃないけどさ。

トゥエリ :なら、ディースさんの部屋に最低2人いる確率が高いデスね。

レイディア:まずは、数的有利を利用して、全員の位置を把握するしかないわ。

トゥエリ :相手も動きますから、同時に2部屋デスね。

レイディア:そうね。あとは、使い魔をクロスさせて、仲間の声を聞くのよ。

トゥエリ :わかりました。






■2ターン目行動前、うさぎさんチーム作戦タイム。@ディースの部屋

フアナ  :……相手の動向が……見えにくい……。

ディース :そうだな。こっちは目の数が少なすぎる。

フアナ  :……捕まったら……暇だね……。

ディース :そうだな。でも、見張りは最低1人付くだろ。

オルフ  :しかし、あまりしゃべってもらえないかもしれませんね。

フアナ  :……そうだね。わたしはここ出るから……扉開けて。

ディース :おう。気ぃつけてな。

フアナ  :……さよなら……三角……。






■2ターン目の行動。

G   M:5階廊下にいたマリアは、どうします?

マリア  :ひとまず、4階に行くとするかのう。

G   M:では、マリアは4階に移動しました。
      エートは、マリアが階段を下りていくのを見ますが。

フィーエル:ええと……エート、追いかけて!

G   M:エートはマリアを追いかけ、一緒に4階に行きました。
      フィーエル本体は待機のままでいいですか?

フィーエル:あう。

G   M:では、ツクヨミは命令通り、遠くからくまさんの家を見張り続けます。

ディース :異常なし、っと。

G   M:続いて、フアナ。

フアナ  :……カメレオン……(ころころ)グー……。

G   M:フアナの姿が透明になりました。

フアナ  :……自分の部屋に……行く……。

G   M:透明のフアナは、3階にある自分の部屋に向かいます。
      次は、レイディアとトゥエリの使い魔。

レイディア:カルーアをディースの部屋の前の廊下に、ティフィンを窓側に。

G   M:レイディアの使い魔により、ディースの部屋が囲まれました。
      なお、ディースの部屋の窓側から見える範囲には、誰もいません。
      部屋は2つに分かれていますから、中にいるとすれば、廊下側でしょう。

トゥエリ :フアナの部屋の前に、リノを配置しますヨ。

G   M:では、リノがフアナの部屋に向かいます。
      レイディアとトゥエリ本体も移動できます。

レイディア:とりあえず、フアナの部屋に行くわ。

トゥエリ :ディースさんの部屋に行きますヨ。

G   M:それぞれ移動しました。
      対して、ディースとオルフは移動無しですね。

ディース :おう。

オルフ  :はい。使い魔に見つかると、どこまでも着いてこられますからね。

G   M:3階廊下。カメレオンで消えているフアナと、レイディアが接近します。
      フアナはシーフ技能の潜伏。レイディアの分はGMが振ります。

フアナ  :(ころころ)15。

G   M:(ころころ)レイディアは13。消えているフアナはレイディアが見えますが、
      レイディアは気付けません。さて、魔法の鍵がかかった扉なので、
      開くには、合言葉かアンロックの魔法が必要です。

レイディア:あいつが合言葉漏らしてる筈がないから、アンロックで鍵を外すわ。

フアナ  :(大丈夫だよ。出目で10以上出るまでかけなおしてるもん。)

レイディア:なんか嫌な言葉が聞こえたような気が……。アンロック!
      (ころころ)失敗。(ころころ)成功。

フアナ  :(ちっ。)

G   M:では、1つめの扉が開いて、2つめの扉が現れます。

レイディア:(ころころ)成功。ふん。楽勝ね。

フアナ  :(魔力は地味に高いんだよね。胸はないくせに。)

レイディア:もちろん、開けた扉は通ったらすぐに閉めてるから。

フアナ  :……姿を現して……1つめの扉に、ロック。(ころころ)11。

G   M:カメレオンの効力が消えて、リノに見られますが?

フアナ  :……エグレに部屋漁られるより……マシかも……。

G   M:わかりました。レイディアは聞き耳の能力がないので、
      2つ扉を隔てた先には詠唱は聞こえません。

フアナ  :……ばいばい……ありがと……さよなら……。

G   M:扉の外にいるリノは、突如現れたフアナが詠唱しているのを見ました。
      もちろん、トゥエリにも伝わります。

トゥエリ :レイディアさん、フアナはその部屋の外です! 多分、ロックされました!

G   M:カルーアを通して、その言葉がレイディアに伝わります。

レイディア:えっ!!?

G   M:カルーアに呼びかけたトゥエリの声は、部屋の中のディースとオルフにも聞こえます。

トゥエリ :……うっかり叫んじゃいましたヨ。

ディース :来たぞ。手筈通り、扉押さえといてくれよ。

オルフ  :いたしかたありませんね。

G   M:その隙に、フアナは逃げますね?

フアナ  :……あたぼうよ……。

G   M:では、ディースの部屋。リノをどうするかもあわせてどうぞ。

トゥエリ :リノにフアナを追わせながら、ディースさんの部屋の扉にアンロックデス。

ディース :へっ。開けてみろや。

G   M:(ころころ)ディースはガサツなので、鍵の達成値は12しかありません。

トゥエリ :(ころころ)9。(ころころ)12。開きましたヨ。

オルフ  :今、引っ張られました! 鍵が開いたようです!

ディース :ほい。ロック。(ころころ)達成値13。

G   M:扉1枚先なので、ロックの詠唱は聞こえます。
      1階から4階の私室は、廊下側と窓側の2部屋に分かれているわけですが、
      2人とも廊下側の扉の側に陣取っているようです。
      開錠されると自動で扉が開くというこの魔法の性質を逆に利用し、
      1人が引っ張られるドアを押さえ、その間に手の塞がっていない
      もう1人が魔法で再び施錠するという悪知恵コンボのようです。

トゥエリ :レイディアさん、アンロックしてもすぐにロックされますヨ!

ディース :くしししし。名付けて、インフィニティ・ロックだぜ!

オルフ  :まったく……なんというおそろしいことを。

ディース :へっ。半分は力技だけどな。

オルフ  :フアナ君とディース君が組むと、恐ろしいものですね。

ディース :おっさんも気づいてただろ?

オルフ  :はて、なんのことでしょう?

G   M:一方、3階。

レイディア:アンロック。(ころころ)11だから、開いた!

G   M:では、レイディアは3階廊下に出ましたが、周囲に誰もいません。

レイディア:えっ!? あの大鼠どこよ! こっちから連絡とれないじゃないのよ!!

G   M:リノはフアナを追って5階へ。当然、トゥエリにはわかります。
      あと、エートは4階の階段近くで、フアナを追うリノの姿を見ました。

レイディア:ちっ。ひとまずロックでこの部屋封印しとくわ。(ころころ)14。

G   M:フアナの部屋が施錠されました。
      レイディアが設定した合言葉を唱えれば、魔法無しで開くことができます。
      では、少し時間が経ったので、相談なしで3ターン目に移ります。






■3ターン目の行動。

G   M:レイディアの発言を伝える手段がなくなり、
      くまさんチームの指揮系統は半壊しました。

レイディア:あのボケ、後でとっちめる!!

G   M:フィーエルには、何の変化もありませんが。

フィーエル:あう。待機ー。

G   M:エートは、依然として4階にいるマリアを見張っています。

フィーエル:あう。そのままで。

マリア  :ここはもう飽きた。レイディアの部屋がある3階に行くぞ。

G   M:マリアは3階に移動します。

フィーエル:あう。エート、追いかけて!

G   M:では、エートもマリアを追って3階に。

マリア  :ぬぅ……うっとうしいのう……。

G   M:ディースとオルフは篭城作戦ですね?

ディース :おうよ。

オルフ  :いたしかたありません。

G   M:では、くまさんチームの司令塔、レイディア。

レイディア:フアナは見失うし、連絡手段もないし……。

トゥエリ :リノにフアナを追わせています。今、5階デス。

G   M:トゥエリの方からの声は聞こえるんですよね。

レイディア:こっちの声を伝える手段がないし、追いかけても普通にかわされそうだし。

トゥエリ :レイディアさん、リノに追いついてください。

レイディア:却下。ティフィンをフィーエルのところにやるわ。私は牢獄に戻る。

G   M:ただ、その声はトゥエリには届きません。

トゥエリ :とりあえず、レイディアさんがリノに追いついてくれるのを待ちますヨ。

G   M:その頃、フアナ。

フアナ  :……鼠に……スリープ・クラウド! (ころころ)9。

トゥエリ :(ころころ)出目11で抵抗しましたヨ。

フアナ  :……へなちょこだった……。

G   M:リノを通して、何をされたかトゥエリにもわかります。

トゥエリ :ひとまずこちらに集中しましょう。リノを接近させます。

G   M:これで、スリープ・クラウドを撃てば自分も巻き込まれる距離になりました。

フアナ  :……フォーリング・コントロール……(ころころ)15。

トゥエリ :リノを飛びつかせますヨ!

G   M:詠唱の隙に、リノがしがみつきました。

フアナ  :……ふりはらう、のは禁止…………げろげろ〜。甘く見てた……。

トゥエリ :そのまま、離したらだめデスよ!!

フアナ  :……この子、落ちても……大丈夫?

G   M:野生生物で体重が軽いですので、落ちても深刻なダメージはないでしょう。

フアナ  :……窓から、飛び降りる……さらばだ……。

G   M:では、5階と4階の間の踊り場の窓から、フアナと、それにしがみついた
      大鼠が飛び出します。フィーエルのところからも見えますね。

フィーエル:あう〜!!

G   M:ほぼ同時に、フィーエルのところに、ティフィンが駆けてきます。

フィーエル:ティフィン、うしろ! うしろ!

G   M:後ろを見たティフィンは、通常の10分の1以下のスピードで
      ゆっくりと降下するフアナと、しがみついている大鼠を見ます。
      もちろん、レイディアにも伝わります。

レイディア:落下スピードからして、途中で何かやる気ね。急いで裏庭に出る!

G   M:では、レイディアも裏庭に出ます。

トゥエリ :私はここに残りますヨ。

レイディア:カルーアに、馬鹿をひっかかせる!

トゥエリ :痛っ! わかりました。私も外に出ますヨ。

レイディア:最初からひっかいときゃよかったわ。

G   M:では、3人が裏庭に揃いました。

フアナ  :……ミスった……最初のジャンプで、飛び出しすぎたし……。

トゥエリ :追い詰めましたが、ディスペルしたら死にますよネ?

レイディア:敏捷度0でフォーリング・コントロールしなさい。

トゥエリ :え!? な、なるほど!

レイディア:フィーエルはフアナ、トゥエリはリノ。いいわね。

フィーエル:あう! よくわかんないけど、わかった。

フアナ  :……こんなことも、あろうかと……。

G   M:フアナの手に、ナイフが現れます。

フアナ  :……ナイフに、フォーリング・コントロール(ころころ)13。

トゥエリ :たしかに、あの魔法は無生物にもかけられますネ。

レイディア:ディスペル・マジック! (ころころ)9。

G   M:かかりません。フアナは4階の近くまで落ちてきます。

フィーエル:フォーリング・コントロール! (ころころ)11。

G   M:かかりました。フアナに引っついたリノの落下が制御されます。

トゥエリ :そのまましっかり張り付くんデスよ!

フアナ  :3階の窓の取っ手の中心に、ナイフ投げ。

G   M:標的が小さいですが、ナイフの落下が制御されているので、目標値12です。

フアナ  :(ころころ)13。……楽勝……保険、いらなかった……。

G   M:ナイフは窓の取っ手を通り抜け、誰もいない3階の廊下へ。

フィーエル:あうー?

G   M:よく見ると、投げられたナイフの先には細い丈夫そうな糸がついてますね。

トゥエリ :糸がついてますネ……。

レイディア:フアナにディスペル・マジック! (ころころ)13。

G   M:かかりません。では、次のラウンド。

フアナ  :……糸を……引っ張る。

G   M:フアナは、ナイフに結び付けておいた糸を引っ張ります。
      フォーリング・コントロールは重量を減らす魔法ではないので慎重に引っ張る
      必要がありますが、引っ張られたナイフが窓の取っ手に引っかかって、
      フアナの体は少しずつ窓に引き寄せられていきます。

トゥエリ :3階に入る気デスね。

レイディア:今から上っても間に合わないわ。

フィーエル:あうー。

G   M:次のラウンドには、フアナは窓に到達します。これが最後のチャンス。

レイディア:ディスペル・マジック! (ころころ)15!

G   M:同じだから、かかりますね。フアナのフォーリング・コントロールが打ち消され、
      重力に従って落ちます。糸は、急速に落下するフアナの体重を
      支えるほどの強度はなく、あっさり切れます。

フアナ  :フォーリング・コントロールしても、待ち構えられたら捕まる。

レイディア:フィーエル、任せた!

フィーエル:あう!

フアナ  :任せない!! フォーリング・コントロール……(ころころ)13!

フィーエル:フォーリング・コントロール!(ころころ)9。

レイディア:やらんでいい!

フィーエル:あうー?

レイディア:同じ補助魔法を、より低い達成値でかけても効果ないの。知らないの!?

フィーエル:あうー。しってる。当たり前。

レイディア:あんたの魔法が発動する前に、フアナの落下速度はどうなってた?

フィーエル:あ!

トゥエリ :あの猫と相談する余裕がないと、いつも通りのようデスね。

G   M:フアナが、3人の目の前にむかって、ゆっくりと降下します。

フアナ  :……3対1とはいえ……ここまでやるとは……。

レイディア:もちろん、私とトゥエリで落下地点を囲むけど。

フアナ  :……敬意を表して……おとなしく捕まる……。



・フアナが捕まった!



G   M:その頃、ディースの部屋。
      一連の騒動は、ツクヨミの目を通して、ディースが知ることができます。

ディース :おいおい、フアナが捕まったぜ。マジかよ……。

オルフ  :参りましたね。今のが、逃げる最後のチャンスだったかもしれません。

ディース :でも、見張りつきだから、逃げたら追ってこられるよな。

オルフ  :おそらく、この部屋の外の猫は動いてないですからね。

ディース :袋の鼠ってヤツ?

オルフ  :ディース君もうまいこといいますね。わはははは。

G   M:その頃、3階廊下にいるマリア。
      少し前に、窓の外からフアナの投げたナイフが飛び込んできて、
      何事かと思ってそのまま外をみていると、フアナが捕まりました。

マリア  :ほう。エルフの娘がやられたか。
      レイディアがあれほど恐れる者が捕まるとは……面白い。





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