腐らず姫
G M:では次の部屋の扉。
フアナ :(ころころ)罠発見11、聞き耳11。
G M:扉に何もないです。この部屋は生活用スペースのようです。探索しますね。
(ころころ)レイディア10、フアナ9/8、トゥエリ14/10、
オルフ12、ディース11、フィーエル9、ダーゼン13ですね。
全員何も見つかりません。
ディース :ハズレか。じゃ、次行くぞ。南側通路だ。
G M:先程と同じような間取りで、南側に扉が2つ。通路の端は北側に折れています。
通路北側には上り階段があります。
ディース :階段はひとまず後回し。近い方の扉だ。
フアナ :(ころころ)罠発見8、聞き耳13。
G M:扉に何もないです。今までの研究スペースと同じようです。探索しますね。
(ころころ)レイディア12、フアナ16/15、トゥエリ10、
オルフ14、ディース11、フィーエル8、ダーゼン7ですね。
レイディア、フアナ、オルフ、ディースは以下の資料を見つけます。
・死について
そもそも死ななければよかったんじゃないか。
G M:フアナのみ、以下の資料を見つけます。
・不死生物について
異端の神官の中には、魂の形を変え、不死生物に変容させることができる者もいるという。
私の魔法にも似たような効果を持つものがあるが、魂の形を変えるものだとは知らなかった。
G M:また、フアナは日記を見つけます。公開しますね?
フアナ :うん。
・日記
おお、マリアンヌよ、戻ってきておくれ!
オルフ :わたくしも、不死生物を作る暗黒魔法は聞いたことがあります。
ディース :不死生物を作る古代語魔法も聞いたことあるな。今じゃ失われてるけど。
フアナ :……結局、不死生物にするのは諦めた……ってことだよね。
オルフ :アンデッドにする以外で死者の魂と接触を持つには、高位の神官の行使する
奇跡しかありませんからね。それも、日が経つと難しくなりますし。
トゥエリ :それでも、何らかの方法で生き返らせたかったんデスかね。
レイディア:根本が歪んでるけど、愛情はあった、ってことかしら。
フィーエル:???
レイディア:あんたはまだわかんなくていいの。
トゥエリ :「戻ってきておくれ」というのは、ゴーレムになる前デスかね?
ディース :ホムンクルスにギアスなら、それで正解じゃね?
トゥエリ :なるほど。ギアスかけてたら逃げられませんからネ。
レイディア:じゃ、次行くわよ。
フアナ :次の部屋……。(ころころ)罠発見12、聞き耳11。
G M:何もないです。研究スペースです。捜索しますね。
(ころころ)レイディア11、フアナ12/11、トゥエリ11、
オルフ13、ディース14/10、フィーエル9、ダーゼン7ですね。
フィーエルとダーゼン以外は以下の資料を発見します。
(日記は発見できず、と。)
・魂の調達について
ホムンクルスのうち、知能の高い者にマリアンヌの所作を真似させてみよう。
G M:ディースのみ、以下の資料を発見します。公開しますね。
ディース :おうよ。
・身体の処遇について
不本意ではあるが、マリアンヌの身体はフレッシュ・ゴーレムとした。
これならば、マリアンヌの魂が汚されることもない。
ディース :俺、すげーな。当然公開するぜ。
レイディア:ボスがほぼ確定したっすね。
ディース :体はフレッシュゴーレム、頭脳はホムンクルスってか。
フアナ :……真実は……いつも一つ……。
トゥエリ :まったくもって狂人デスね。
オルフ :神への冒涜に他なりません。
ダーゼン :なんと、我が姫君はやはり死体であったというのか!!?
オルフ :落ち着いてください。……今回はこのまま帰られますか?
ダーゼン :いや、姫に直接お会いして事の真偽を確かめるまでは。
トゥエリ :でも、姫様が怒って戦闘になるような気ガ……。
レイディア:仕様書通りのフレッシュゴーレムだったら、7レベルよね?
G M:はい。仕様書を解読するには至りませんが、
日記と合わせれば色々みえてきます。
戦闘能力より、大きさと美しさに主眼が置かれてますね。
遺跡で見つかる通常のフレッシュゴーレムだと、
身長2〜3メートルはあるツギハギだらけの肉の塊だったりします。
それが、今回は子供サイズで、しかも完成後の外見が材料と同じですからね。
それに生物の精神を内蔵するとなると、
それ以外の部分に力を入れるのはさすがに無理でしょう。
(実際には、もう1個凄い能力があるわけですが……。)
それでも、通常のフレッシュゴーレムとさほど変わらない
戦闘能力はあると思われます。
とんでもない技術なのは確かですが、方向が普通の人と違いますね。
フアナ :……ウルトラC……。
フィーエル:あう。カ■ゴン。
ディース :それ、ウ■トラQな。
トゥエリ :相変わらず、話題の幅が広いデスね。
ディース :結局、勝てねー相手じゃねーってことだよな?
レイディア:6レベルの戦士と、私たちの魔法があれば十分勝てるっす!
オルフ :そうですね。充分破壊できる相手です。むしろ、破壊しなければ。
トゥエリ :ダーゼンさんには主力戦士として期待しましょう。
ダーゼン :うむ、死体がワシを惑わしたとあっては、黙ってはおらんぞ。
ディース :じゃあ、とりあえず次の部屋だ。
G M:残る東側通路ですね。近い方でいいですか?
ディース :ああ。フアナ頼んだ。
フアナ :らじゃー。(ころころ)罠発見7……低い。聞き耳14……高い。
G M:何もないです。開けますね? 研究スペースです。探索しますね。
(ころころ)レイディア14/10、フアナ8、トゥエリ9、オルフ11、
ディース11、フィーエル9、ダーゼン9ですね。
レイディア、オルフ、ディースは以下の資料を見つけます。
・失われた魂について
肉体から離れた魂は天に召されるらしい。
異端の神官に癒しの魔法をかけさせても決して目覚めないのはそのためである。
G M:また、レイディアのみ以下の資料と日記を見つけます。
・失われた魂を呼び戻す方法について
相当程度に高位な異端の神官であれば、失われた魂を呼び戻せるという。
しかし、異端は迫害されており、高位の神官を見つけるのは困難だろう。
・日記
マリアンヌは素晴らしい。物を食べられない他は、ほとんど人間と変わらない。
娘が戻ってきてくれたのだと実感する。
レイディア:これは、日記と研究資料の時系列が別って意味っすよね。
フアナ :……うん。500年も経ってたら……内容以外で見分けつかないし。
トゥエリ :研究資料は、内容としては当たり前のことデスね。
オルフ :古代王国人は、信仰に厚くなかったそうですから。
レイディア:(小声で)皮肉なもんねぇ……ま、今も昔もそんなもんだけどさ。
オルフ :あるいは、序盤にこちらの道を選んでいれば、
娘さんの死亡からゴーレム化の過程が徐々にわかっていたという……。
フィーエル:あうー。魔法、万能じゃ、ない。
レイディア:そうね。古代語魔法を極めても、死者の復活はできないわ。
ディース :その後、何か、ゴーレムにした娘と離れる事情でもできたのか?
フアナ :……さあ?……生前の好物を見せても、食べられないから……?
ディース :外見は同じだしな。でも、それって、えぐくね?
オルフ :正気の沙汰ではありませんね。
ダーゼン :………………。
レイディア:じゃあ、次行きましょう。
フアナ :……1階に残る最後の部屋……。(ころころ)罠発見11、聞き耳10。
G M:何もないです。開けますね? 研究スペースです。探索しますね。
(ころころ)レイディア17(6ゾロ)、フアナ10/9、トゥエリ7、
オルフ8、ディース11、フィーエル14(6ゾロ)、ダーゼン9ですね。
レイディア、フアナ、ディース、フィーエルは以下の資料を見つけます。
・魂の創造について
神と呼ばれる者にしか不可能であるらしい。また、魂は再生することができない。
G M:また、レイディアとフィーエルのみ、以下の資料と日記を見つけます。
・魂の移替えについて
他の生物から魂を移し変えることならば、可能かもしれない。
ホムンクルスには魂があるし、あれならば腐るほど創造できる。
・日記
後に知って衝撃を受けないようにとマリアンヌに真実を告げると、ひどく取り乱した。
その場は冗談ということにしておいたが、「死体」呼ばわりされるのを嫌うらしい。
フィーエル:重要そう、日記、見つけた!
レイディア:いい子ね。私も見つけてたけど。
フィーエル:あうー。
トゥエリ :研究資料はもはやさほど意味がないデスね。それよりも……。
オルフ :「死体」なのに「死体」と言われると怒る、と。
ダーゼン :………………。
フアナ :……お爺ちゃん、お姫様に死体って、言わないでね……。(無理だろうけどね。)
ダーゼン :いや、事の真偽は確かめねばなるまい。
ディース :言っても無駄か。仕方ねーな。まあ、勝てねー相手じゃねーし。
レイディア:じゃあ、ボスのいる2階に行くわよ。
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