籠の鳥
G M:皆さんは、ダーゼンに案内され、夕方には遺跡にたどり着きます。
フアナ :……朝は眠かったけど……がんばった。
レイディア:馬車とか買うお金もないしね。
フアナ :……馬車の中でとか……寝られるわけないし……。
G M:ダーゼンが手鏡をかざしながら進むと、
入り口のスケルトン・ウォリアーたちは様子を見るだけで襲ってきません。
フアナ :……やっぱり、稼動はしてる……。
ディース :謎と宝はもぐって勝ち取れってことだな。
レイディア:ふん。なかなか洒落たこと言うじゃないの。
G M:大きな館ですが、入り口の鍵はかかっていません。
これほどの仕掛けを突破してくる相手に、施錠は無効ですし。
フアナ :……か、鍵が……ない……。
ダーゼン :うむ。姫君は目前じゃな。
トゥエリ :私たちはまだ何もしてませんけどネ。
ディース :よし、これから爺さんの5年越しの想いを叶えるぞ!
ダーゼン :頼りにしておるぞ!
フアナ :……がーん……。
レイディア:いつまでもショック受けてないで。軍師様、頼んだわよ。
フアナ :……あいあいさー。入り口の扉……(ころころ)罠発見14……聞き耳11。
G M:疑り深いですね。何もないですよ。
レイディア:扉を開けるわ。フォーメーションは、ディース、フィーエル、トゥエリが前。
残りのメンバーが後ろを固める。万一襲われても、フアナは戦闘技能あるしね。
あと、唯一のシーフのフアナは、扉を調べるときは前に出て。
フアナ :……がってん、しょうち……。
トゥエリ :が、がって……?
G M:廊下は3人並べますね。入ってすぐ、両脇に扉がありますが。
レイディア:入り口の方向は?
G M:北です。
レイディア:オーケー。地図書きながら進むわよ。
ディース :リーダー、右の扉と左の扉、どっちだ?
フアナ :……どっちも開けずに進むって選択肢も、あるけど。
レイディア:どうせ取りこぼし防止のために全部開けるんだし、特攻隊長が決めて。
ディース :じゃあ、ファラリスの右手法に従って、右だ。
トゥエリ :(なぜそこで暗黒神の名前が……。)
オルフ :(ディース君は一体何を……。)
レイディア:ディースが何を言ってるのか、たまに分からないけど……。とにかく右ね。
G M:伝統の(?)右手法で、部屋Aですね。
フアナ :(ころころ)罠発見11、聞き耳10。
G M:罠見つかりません。何も聞こえません。鍵かかっていません。
フアナ :……わたし生命力低いから……開けるのは全部、ディースお願い。
ディース :わかった。勇敢な魔法戦士ってかっこいいよな。
フィーエル:ディースさん、かっこいい!
G M:部屋は研究室で、書類などが乱雑に積まれています。
書類の中には、研究及びその背景の中枢がわかる研究資料が紛れています。
研究資料については特に隠匿されていないので、
シーフ技能レベル+知力ボーナスの他、
セージ技能レベル+知力ボーナス、
ソーサラー技能レベル+知力ボーナス
のうち、いずれか高いひとつを使って捜索することができます。
日記については、シーフ技能レベル+知力ボーナスでの判定になります。
日記については、シーフ技能がなければ平目です。再捜索はできません。
それぞれ、重要な部分を発見できるかの捜索になります。
(ころころ)レイディア12、フアナ15/14、オルフ12、
トゥエリ11、ディース13/9、フィーエル9ですね。ダーゼンは7です。
10以上の人、以下の研究資料が見つかります
・魂の失われた身体について
異端が使う癒しの魔法を用いても意識が戻らない。
ひとまず形質保持の魔法をかけておくことにする。
G M:情報を得た人は仲間全員に公開しますね?
レイディア:もちろんよ。
G M:15のフアナだけ、以下の資料が見つかります。公開しますね?
フアナ :……隠すメリットが、不明……公開……。
・魂と身体について
数十日も経てば、高位の神官でも復活の奇跡は難しくなるという。
このように、徐々につながりは薄くなるが、魂と身体は、
何年経ってもどこかでつながってはいるらしい。
G M:シーフ技能で14のフアナと、平目で9のディースは日記も見つけます。
・日記(研究資料)
ここまでたどり着いた者のため、研究の全てをここに記す。
どうか、マリアンヌには危害を加えないでやってほしい。
(以下、用語が難解すぎて解読できない。
現代に伝わっていない魔法が多すぎてよくわからない。
しかし、あまりにも非人道的な研究であることは確かだ。)
G M:日記を読んだソーサラーは、コマンド・ゴーレムという単語を発見します。
レイディア:コマンド・ゴーレム……9レベルの呪文ね。
トゥエリ :命令が与えられていないゴーレムに、命令を与える呪文デスね。
フアナ :……魂が失われて、復活の奇跡が難しいということは……死亡。
オルフ :ええ、ほぼ間違いないでしょう。そして、その復活を望んでいた、と。
トゥエリ :最悪、それがマリアンヌさんということも。復活できたんでしょうカ。
オルフ :古代王国時代には、わたくしたち神聖魔法の使い手は異端でしたからね。
特に、高位の司祭となると、見つけるのは難しかったかと。
フアナ :……あと、逆に言えば……マリアンヌには、危害を加えられる……。
レイディア:だから隔離したとするなら、筋は通るっすね。
フアナ :……だとすると、生き返っている可能性も……ゼロじゃない。
オルフ :この研究資料、焼き捨てませんか? おそらくは神への冒涜ですよ。
レイディア:その研究の成果がボスになってるかもしれないから、とりあえず待って。
フアナ :……大事な研究を入り口近くで晒しても……守りたい存在?
レイディア:ただ、この資料と遺跡そのものは、500年も隠匿されてたけどね。
トゥエリ :この研究資料の中途半端な隠匿にはなにか意味があるんでしょうカ?
フィーエル:あうー。わかんない。
フアナ :……身体に形質保持の魔法をかけた……まさか……アイテム化?
レイディア:あと、これほど複雑な研究の主なら、どんな陰険な罠を仕掛けてるかわからないわね。
ダーゼン :先ほどから雲行きが怪しいのだが、つまり、我が姫君が生きてはいないと?
オルフ :残念ながら、その可能性はあります。
ダーゼン :そんな筈はない。確かに生きておった!
レイディア:貴族だから、影武者って可能性もありますんで、ご本人の捜索のために探索を進めるっす。
トゥエリ :(いつもながら、上手いこと言いますね。)
ダーゼン :……うむ、わかった。
ディース :じゃあ、部屋を出てさっきと逆の扉を。
フアナ :(ころころ)罠発見9、聞き耳16(6ゾロ)。
G M:何もないです。鍵もないです。中は先ほどの部屋と同じです。
レイディア:同じように捜索するわ。
G M:(ころころ)レイディア11、フアナ13/12、トゥエリ7、オルフ9、
ディース7、フィーエル13ですね。ダーゼンは12/9です。
(目標値が高いだけに、核心の方は見つからないか……。)
フアナ、フィーエル、ダーゼンは以下の資料を見つけます。
・ゴーレムについて
永続的に動くゴーレムを作成することはできる。
例えば、フレッシュゴーレムがそれである。
G M:シーフ技能を使えるフアナのみ、達成値が高いので日記も見つかります。
・日記
この手鏡があれば、いつでも元気なマリアンヌに会える。
G M:皆さん、フレッシュゴーレムについて知ってるかセージチェックを。
(ころころ)レイディアのみ成功ですね。
(危ない……。全員失敗したらシナリオ崩壊するところだった。)
フアナは1ゾロですね。
レイディアは、データを全員に伝えますね?
レイディア:伝えるに決まってるでしょ。
G M:では、全員にフレッシュゴーレムのデータが伝わりました。
レイディア:死んだマリアンヌが、ゴーレムになって元気になったってこと?
フアナ :……ゴーレムはあんな滑らかに……口動かせない。
オルフ :ゴーレムには精神がありませんから、元の娘さんと同じ動きは無理ですよ。
ディース :そもそも、それを元気とは言わねーしな。
トゥエリ :そもそも、さっきの部屋に書いてた死者がマリアンヌさんだとは一言も……。
ダーゼン :その通りじゃ。姫はきっと生きておる!
レイディア:言い出したのトゥエリじゃなかった? まあ、次行くわよ。
G M:廊下にでると、北側の壁が入ってきた通路と、調べた2つの部屋。
廊下は東西に伸びており、それぞれ端で南に通路が折れています。
レイディア:任せた、特攻隊長。
ディース :じゃあ、右だな。
G M:通路を西に進むと、通路が南に折れ、長い廊下が。
南北の通路で、西側に部屋が2つ。通路は南の端で東に折れています。
レイディア:ちょうど四角の廊下なんすかねぇ。
ディース :じゃあ、近い方の扉を。
フアナ :(ころころ)罠発見11、聞き耳15。
G M:何もないです。鍵もないです。開けると同じような感じです。捜索しますね。
(ころころ)レイディア15、フアナ11/10、トゥエリ11、
オルフ16、ディース15、フィーエル10、ダーゼン6ですね。
レイディア、オルフ、ディースは以下の資料を見つけます。
(ここが核心の部屋。でも日記は見つからなかったか。)
・精神の移替えについて
精神のないマリアンヌに、見つけた従順なホムンクルスの精神を埋め込む。
この段階が一番難しい。
G M:オルフのみ、以下の資料を見つけます。公開しますか?
オルフ :ということは16必要なんですか。厳しいですね。公開はします。
・我が研究の素晴らしさよ
研究は完成した。マリアンヌが帰ってきてくれた!
念のため、精神にはギアスをかけておくことにしよう。
レイディア:これ、わたしの推理、当たりっすかね。(適当に言ったんだけど。)
フアナ :……そうみたい……不合理だけど……。
トゥエリ :ホムンクルス……ソーサラーが製作する、意志を持つ人工生命体……。
レイディア:死んだマリアンヌを、フレッシュ・ゴーレムにして、
ホムンクルスの精神を埋め込んだ、と。
トゥエリ :……狂人デスね。
レイディア:うん、ろくでなしね。
フアナ :……えんがちょ……。
オルフ :神への冒涜です。やはり、先ほどの資料は焼き捨てましょう。
レイディア:ごめん。それはちょっと待って。
ディース :そういえば、精神を入れ替えるデーモンの伝承は聞いたことあるぞ。
レイディア:つまり、古代王国の権力者が研究すれば、不可能ではない、と。
ダーゼン :……さっきから聞いておれば、我が姫君が死体だと!?
オルフ :残念ながら、その可能性が高まってきましたね。
フアナ :……病弱だったって、お爺ちゃんが持ってた日記にもあったしね。
ディース :いきなり核心の部屋見つけちゃったなー。俺って凄い?
フィーエル:ディースさん、すごい!
トゥエリ :(順番に探しただけのような気もしますけど。)
オルフ :そして、精神にはギアスをかけて、娘の所作を真似させる、と。
レイディア:さっき感じた非人道的な何かは、それだったのね。
トゥエリ :……ゴーレムだったらまだ動いてますよネ。もう帰りませんカ?
レイディア:いや、まだお宝がある。帰れない。
ダーゼン :……ここまで来たのだ。姫に会って確かめるまでは帰れんよ!
フアナ :……緊急停止装置みたいなの……見つかるかもしれないしね。
ディース :じゃあ、次の部屋だ!
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