パ、パンツ!!








■第13戦






G   M:第13戦。「どこで」の出目は2。「レイディアの部屋で」

ディース :もう、ここで、でいいよな。

レイディア:よくないわよ!!

トゥエリ :なるほど。移動さえ気をつければ、部屋で降参も可能なんデスよね。

フアナ  :……裸になった直後に……立てこもる計算……。

オルフ  :素晴らしい計算です。さすがはファンの学院の特待生ですね。

フアナ  :……途中で、スカートが……ぴらってなるかも……。

フィーエル:ぴらー!!

ディース :ま、いいけどよ。フィーエルが部屋の合言葉知ってるし。

オルフ  :スカートを押さえながら、我々より早く到着するのは不可能でしょうしね。

レイディア:(てめーら……。)

G   M:「どんな格好で」の出目は4。「女性の服を着て」

G   M:「誰と」の出目は5。「レイディアさんと」

レイディア:ぶっ!?

G   M:「何をした」の出目は3。
      「聴衆の疑問に全て答えつつ、自分の恋愛体験を語った。」

G   M:「誰が」の出目は6。「フィーエルが」






・フィーエルが、レイディアの部屋で、女性の服を着て、レイディアさんと、
 聴衆の疑問に全て答えつつ、自分の恋愛体験を語った。






ディース :フィーエルに恋愛体験は語れねー……終わったか……。

フィーエル:あう。語れるよ。ふたりきりなら。

レイディア:ちょっと!? 語れないってことにしときなさいよ!

フィーエル:あうー?

ディース :できるって言ったな! よし、やってこい。

オルフ  :聴衆の件はどう処理しましょう。

フアナ  :……わたしが……行く……。

ディース :俺も行く!

レイディア:アンタは部屋に入れないから。

ディース :ケチ。

レイディア:それ以前に、動けないって言ってんでしょうが!

ディース :じゃ、脱ぐ? 今度はお前も強制参加だろ?

レイディア:うぐっ!?

フアナ  :……その辺は……わたしが、なんとかするから……。

レイディア:助かる!!

フアナ  :(冷たく)……「お願いします」……は?

レイディア:……フアナ様、お願いします。

フアナ  :……500ガメルに、まけとくから……。

レイディア:また金取るのかよ!?

フアナ  :……ぴらー?

レイディア:500ガメルはお支払いします。どうか、哀れな雌豚にお慈悲を〜。






フィーエルは、レイディアの部屋で、レイディアの服を着て、レイディアと、
聴衆(フアナ)の疑問に全て答えつつ、自分の恋愛体験を語りました。
そして、3人が戻ってきます。なお、フィーエルはレイディアの服を着ています。







ディース :顔、赤くね?

レイディア:な、なんでもないわよ!

フアナ  :……ごちそうさま……。

ディース :一体何があったんだ……。

オルフ  :大体わかってしまいますね。

トゥエリ :それは、私もわかりますネ。

ディース :なんだよー。俺にも教えてくれよー。

フィーエル:あうー。ないしょー。

ディース :くそ。しかし、パンツ1枚の男を部屋に連れ込むとは……。

レイディア:うるさいわね! 仕方ないでしょ!

トゥエリ :しかも、この人、女装したまま帰ってきましたヨ。

ディース :似合ってるけど、服、小さすぎね?

レイディア:当たり前だろ!

フィーエル:あう。着た後、脱げって、言われてない。

フアナ  :(! こいつ、本当は頭いいかも。)

オルフ  :つまり、フィーエル君は、また服を回復したというわけですか。

ディース :確かにそうだな。(認めたほうが俺には有利だし。)

レイディア:私としては服貸さなくてもよかったんだけどね。不利になるだけだし。

トゥエリ :なら、なんで貸したんデスか?

レイディア:交換条件よ。もう13戦だし、次で時間切れにしましょう。

ディース :14はきりが悪いだろ。

レイディア:なら15ね。嫌ならフィーエルの服没収する。元々私の所有だから。

オルフ  :筋は通っているように感じるのですが。

トゥエリ :そうデスね。通ってますネ。

フアナ  :……いいよ……。

ディース :(確率的には不利でもないか……。)仕方ねーな。

レイディア:じゃ、あと2戦ね。






■第14戦






G   M:さて、貸しきった席の奥で繰り広げられているこの戦いですが、
      いいかげんギャラリーの視線が集まり始めました。

ディース :へっ。このプレッシャーが俺を強くするんだよ。

レイディア:……ますます負けられないわね。

G   M:「どこで」の出目は5。「全裸のディースの前で」

ディース :くそっ!

レイディア:あはははははは!

G   M:「どんな格好で」の出目は2。「今現在の格好で」

G   M:「誰と」の出目は6。「レイディアとフアナと」

ディース :キタキタキタキターッ! 道連れキター!!

レイディア:まだよっ!!

G   M:「何をした」の出目は3。
      「聴衆の疑問に全て答えつつ、自分の恋愛体験を語った。」

G   M:「誰が」の出目は6。「フィーエルが」






・フィーエルが、全裸のディースの前で、今現在の格好で、レイディアとフアナと、
 聴衆の疑問に全て答えつつ、自分の恋愛体験を語った。







フィーエル:あうー。

レイディア:よく見なさい。さっきとほとんど同じじゃないのよ!

フィーエル:あうー?

オルフ  :おお、偶然とはかくも恐ろしいものなのですね。

トゥエリ :1人、ネタ的においしい人がいますガ。

ディース :へっ。俺に笑いの神が降りてきたぜ……って、おいしくねーよ!

トゥエリ :この人、今、ノリツッコミしましたヨ。

レイディア:私らは、さっきと同じことするだけだから、大丈夫よ。

フィーエル:あうー。

レイディア:大丈夫よね! 大丈夫よね! ねっ!

フィーエル:(空気を読んで)あう。わかった。

フアナ  :……オッ■ー牧場……。

トゥエリ :……ぼ、牧場?

オルフ  :ということは、ディース君が全裸になってしまいますね。

レイディア:さあ、早く全裸になりなさいよ。

ディース :3枚脱ぐに決まってんだろ!

フアナ  :(滑り込みセーフ。コイバナは免れたよ。)

レイディア:(初恋なんて、思い出したくもないわ。あー、助かったー。)






ディースは、自らの選択により、左靴、右靴下、左靴下を脱ぎます。
これにより、上半身が裸のまま、残り2枚になりました。(ズボンとパンツのみ。)
次で全裸になりうるのは、レイディアとディースの2人だけです。







ディース :次が最後か。これで勝てたら、俺、死んでもいい!

オルフ  :滅多なことを言うものではありませんよ。

ディース :へっ。そのくらいのもん賭けるって意味だよ!

レイディア:ふん。「全裸のディース」として、有名になるといいわ。

フアナ  :……勝ったらどうなるか……想像した?

レイディア:

ディース :いや、さっきから思いっきり想像しちゃってるんだけどよ……。

フィーエル:あうーあうーあうー。

トゥエリ :それは……負けたら、えらいことになりますネ。

オルフ  :若い想像力には、無限の翼がありますから。

ディース :……へっ、勝てばいいんだよ!!!

レイディア:……?

フアナ  :………………。←顔を隠して大爆笑。






■第15戦






G   M:「どこで」の出目は6。「自分の胸の中で」

ディース :最悪だ! やり直し! やり直し!

レイディア:誰がやり直さすか! 終わりよ、終わり!

ディース :ちくしょー! 最後はもっと盛り上げろよ!

トゥエリ :いや、オープンダイスが生み出すのは意外性だけじゃないデスから。

レイディア:よかったわね。全裸のディースにならなくて。

G   M:「どんな格好で」の出目は1。「生まれたままの姿で」

レイディア:お前ら、裸ばっかりか!!?

オルフ  :そういう趣旨ではなかったのですか? わたくしはてっきり……。

レイディア:ああ、男って最悪……。

ディース :(優しく)世の中、そんな男ばっかじゃねーよ。

レイディア:お前が言うなよ!

G   M:「誰と」の出目は5。「レイディアさんと」

G   M:「何をした」の出目は4。「下着を脱いでその所有権を放棄した」

G   M:「誰が」の出目は1。「レイディアが」






・レイディアが、自分の胸の中で、生まれたままの姿で、レイディアさんと、
 下着を脱いでその所有権を放棄した。






オルフ  :つ、つまり、こういうことになりますね。






→レイディアが、自分の胸の中で、生まれたままの姿で、
下着を脱いでその所有権を放棄した。







フィーエル:……。

ディース :……。

オルフ  :……。

トゥエリ :……。

レイディア:お前ら、絶対変な想像してるだろ!

ディース :ディースは、今の映像を深く心に刻み込んだ!

レイディア:刻み込まんでいい!

ディース :え? 俺、晩飯のこと考えてただけだけど?

フアナ  :(晩ごはん……。)

レイディア:えっ!?

ディース :うっわー、赤い顔しちゃって、普段から何考えてんの?

レイディア:くっ!!

トゥエリ :レイディアさん、生き残っただけよしとしましょうヨ。

フィーエル:あうー。

レイディア:そ、それもそうね。今日はこのくらいで勘弁しといてやるわ!

フアナ  :……今、下着脱げないから……想像じゃなかったら、ドボン?

オルフ  :そういうことになりますね。いやはや……。

レイディア:ふん。歴史の流れに「もし」とか無いのよ!






かくして、レイディアが想像し、ゲーム終了です。







フアナ  :……ディースのさっきの発言は……決して変な意味ではない……。

レイディア:(スカートを押さえつつ)もういいから!!

フアナ  :(この女といると、退屈しないよね。)






一行は、ディースが借りていた部屋で着替えを済ませ、死闘は幕を閉じたのでした。






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