痛い系な彼女
G M:そうして3階の廊下で騒いでいるディースに、エルフの少女がぶつかります。
フアナ :……痛い……。
G M:エルフは学院内でも数が少ないのでわかります。
今年入ったばかりの特待生ですね。
奇行で有名ですが、既に古代語魔法を習得しているとか。
美人で胸も大きいので、異性からは大人気です。
ディース :(おっぱいが)キター!
トゥエリ :ディースさん、思いっきり邪な顔になってる気ガ……。
レイディア:はしゃぎすぎよ。ていうか、あんたら本当は3階にいちゃいけないんだから。
ディース :わりーな。大丈夫か?
フアナ :……だいじょう……ぶい……。 ←無表情のままピース
G M:では、全員冒険者レベル+知力ボーナスで判定を。(ころころ)全員失敗。
レイディア:何やってんのよ。とっとと行くわよ。
G M:立ち去ろうとしたところで、エルフが見覚えのある袋を掲げます。
フアナ :……探し物は…………これ?
ディース :お、俺のパンツ!?
トゥエリ :ディースさんのじゃないデスよ。
フアナ :……この袋に……パンツが、入ってる?
ディース :可憐なエルフの手に野郎のパンツが。しかも使用済み。これは凄い!
トゥエリ :何がどう凄いんデスか。
レイディア:まずいわね。古代語魔法を使うエルフなんか怒らせた日には……。
トゥエリ :しかし、今回はどう見ても向こうが悪いと思いますガ。
レイディア:汚いパンツ入ってるだけだから、返しなさいよ。
フアナ :……袋……開けてみる。
トゥエリ :知ってて開けるんデスか!?
G M:(ころころ)成功。袋を開けると、鳩が飛び出します。
ディース :は、鳩がパンツに変わったッ!?
トゥエリ :それを言うなら、パンツが鳩に変わったデス!
レイディア:ていうか、変わるわけないし。なるほど。これが手品ってやつね。
フアナ :……予定通りにパンツが入ってたら……退屈……。
トゥエリ :確かにそうデスね。しかし、パンツはどこへ?
フアナ :(レイディアの方を見ながら)……あの子の……スカートの中……。
レイディア:ふん。自分からめくらせようってつもりね。その手には乗らないわよ。
トゥエリ :あ、あわわ……。スカートから何かはみ出してますヨ……。
レイディア:え?
ディース :俺が取ってやるよ。……あれ? 抜けねー? 根元か? こっちか?
レイディア:布越しとはいえ、どこ触ってんだよ。
ディース :……あ、そうか。わ、わざとじゃねーよ!
G M:至近距離だから判定なしで殴れますが。
レイディア:殴る。(即答)
ディース :いてっ! ぶったな! 親父にもぶたれたことないのに!
レイディア:親父さんが溜めてた分も一気に殴ってあげていいんだけど?
ディース :……さすがは特待生。理論に隙がないぜ。
トゥエリ :いや、隙ありまくりデスから。
ディース :……さすがは特待生。理論に隙があるぜ。
トゥエリ :いや、言い直されても。しかも、なんかおかしいデスし。
フアナ :……ちょっといいかも……毎日見たい……。
トゥエリ :(いつもに増してグダグダだった気がしますが。)
レイディア:私たちの仲間になったら、退屈しないわよ。一緒に冒険に行かない?
フアナ :行く。
トゥエリ :即答デスかっ!!!?
フアナ :……向かうなら……束がいい……。
レイディア:異例の早さで古代語魔法を習得したエルフ。凄い戦力だわ。
ディース :そうだな。エルフでこの胸はすげーって。
トゥエリ :基準が胸なんデスかっ!?
レイディア:(蹴りを入れながら)セクハラ発言してるんじゃないわよ。
トゥエリ :な、なんで私ガ?
フアナ :……蹴りやすいから?
レイディア:正解よ。さすがは聡明で知られるエルフね。まあ、私には負けるけど。
トゥエリ :それが正解なんデスか!?
フアナ :……わたし……まけましたわ……。
レイディア:とにかく、これからよろしくね。
フアナ :……よろしく……哀愁。
レイディア:あ、あいしゅ?
フアナが仲間に加わった!
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