バトルのチュートリアル−7





G   M:ひまわり幼稚園の一行は、みどり幼稚園の領内に侵入。
      そのまま、わかりやすいルートでみどり幼稚園を目指します。
      そして、行く手に、2人の女の子がこちらに歩いてくるのを発見しました。
      まだ音は聞こえないのですが、陽気な鼻歌を歌ってるだろうことは遠目にもわかります。
      そのくらい陽気なお散歩ですね。

アキラ  :……ぶちのめす!

ケン   :へっへっ。数の力をなめるなよ。

ゆうすけ :待て! 情報を得るのが先だ!

ふう   :……相手のシマだしね……。

ケン   :オメェ、新入りのくせに仕切る気か?

ゆうすけ :アキラ、なんとかしてくれ。

アキラ  :こいつの言うとおりだ。おまえもきょうりょくしてくれ。

ケン   :……しゃーないっすね……。

ふう   :……?

G   M:そうこうするうちに、2人もこちらに気づいたようです。
      元々お互い進路上にいたのですが、どんどん近づいてきますね。
      2人の女の子は、鏡で映したかのようなそっくりな姿。おそらく、双子でしょう。
      聞いたことの無い鼻歌を歌っていますが、見事にサラウンドです。
      2人は、同時に鼻歌をやめて、話しかけてきました。

るな   :にゃー。れなちゃん、おきゃくさんだにゃー。

れな   :にゃー。るなちゃん、ちがうにゃー。

るな   :にゃー。そうだにゃー。なわばりにしんにゅうした悪いやつらだにゃー。

ケン   :へっへっへっ。オマエら、数の力ってのをわかってないようだな。

ふう   :ダメだよ、ケンちゃん。筋は通さないと。

アキラ  :こっちに、女の子がさらわれてこなかったか!?

ゆうすけ :お願いだ、教えてくれ!

るな&れな:ひょっとして、あの子のことかにゃー!?

G   M:2人が同時にお互いの顔を見て、見事にサラウンド。
      正面から見ると、鏡に映った姿を見るかのような完璧なシンクロ具合です。
      そして、2人が同時にハモったこの発言を聞くと、まさか、
      2人ともその女の子を見たことがないなんて夢にも思いませんよね。

アキラ  :知ってるのか!?

るな&れな:その子、どんな子だったかにゃ?

アキラ  :かわいい! すっごくかわいい!

ふう   :……。

るな&れな:うん。すっごくかわいかったよね!
      もうちょっと肉がついててもおいしそうだと思うけどにゃー。

G   M:先程と同じく、完璧なハモりです。
      今度は、左右対称で猫の手のようなポーズをしつつ、舌なめずりまでやってのけました。

ふう   :……。

アキラ  :どっちに行った!?

るな   :れなちゃん、教えてあげちゃう?

れな   :るなちゃん、教えてあげちゃう?

アキラ  :たのむ!

るな&れな:でもだめだにゃー。にゃんこはなわばりにはきびしいんだにゃー。

G   M:またしても、舌なめずりです。今度は、ちょっと悪そうな顔で。

ケン   :猫かぶってたってことか。なめんじゃねーぞオラァ!

るな&れな:にゃー。こわいにゃー!

アキラ  :……教えてくれないなら、つぶすしかない……。

ケン   :へっへっ。こっちにゃ、ひまわり幼稚園最強のアキラさんを含めて、4人いるんだぜ?

るな&れな:にゃーにゃー! 4対2は無理だにゃー!

ゆうすけ :お願いだから、教えてくれ! 今度そっちで何かあったら助けるから!

ケン   :しゃーねーなー。1人人質にすりゃ、しゃべりたくなるっしょ。

るな&れな:……でもね……4対3だったら、どうかにゃ?

G   M:そう言いつつ、2人は手の平を合わせたりしながら、鏡のように完璧にマッチした動きを見せます。
      そして、2人が体を合わせてくっつきます。双子にしかできないであろう息の合った動き。
      初見で見とれるなというのも無理な話ですね。

るな&れな:おいで、りなちゃん!

G   M:そう叫ぶと、2人はぱっと離れ、その間から、もう1人同じ姿の女の子が飛び出してきました。

ふう   :ケンちゃん、よけて!!

ケン   :へ?

G   M:まず、間から飛び出してきた子が両手でケンをひっかき。
      はね飛ばされたところにもう1人が待ち構えていて両手でひっかき、
      再びはね飛ばされたところにもう1人が待ち構えていて両手でひっかきます。
      お互いが次にどう動くかを把握しているからこそできる、息の合った三位一体攻撃。
      ガードもできないまま6連撃を受け、ケンはその場に崩れ落ちます。

ケン   :……。

アキラ  :……バカな……いくらあいつでも、いっしゅんで……!?

ふう   :……ケンちゃん……。

りな&るな&れな:……間違ったにゃ。3対3だったら、どうかにゃ?

ふう   :……勝手に入ったのは悪かったけど……あんまりじゃない?

りな   :るなちゃん、どう思う?

るな   :れなちゃん、どう思う?

れな   :りなちゃん、どう思う?

ゆうすけ :……話し合いは無理か……俺たちが勝ったら、知ってること全部教えてもらうぞ!

りな&るな&れな:のぞむところだにゃー!

アキラ  :みんな、行くぞ!!

りな&るな&れな:にゃー。たった3人で、なんびょう持つかにゃ?

ケン   :……4人だ、クソネコ共……。

G   M:さながらゾンビのように、ケンがゆっくりと起き上がりました。
      体中引っかき傷だらけでボロボロなんですが。

りな&るな&れな:に”ゃっ!? そっ、そんにゃバカにゃ……!?

ゆうすけ :不意打ちで1人減らそうとしたってことは、4対3でもいいんだな?

りな&るな&れな:い、いいに決まってるにゃ……。

ゆうすけ :いいのかよっ!? けど、これはありがたい!

アキラ  :おまえら、かくごしろ!

ケン   :……オマエら……アキラさんの力、なめんじゃねーぞ?

G   M:かくして、戦いが始まります!


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