バトルのチュートリアル−6





G   M:さて、その頃、ひまわり幼稚園のメンバーは……。
      その前に、ひとまず、ここまでの流れを整理しましょう。
      アキラを置いて、ひまわり幼稚園の南東方向に散歩にきたはるひ。
      そこで、別の幼稚園の一般園児3人と遭遇、交戦します。
      多勢に無勢で押されるはるひでしたが、そこにアキラが駆けつけます。
      しかし、敵の集中攻撃の前にアキラは倒され、残るはるひも倒されます。
      そして、アキラが意識を取り戻すと、残っていたのは自分と、その三輪車だけでした。
      駆けつけたときに交わした会話によると、どうやら、はるひだけがさらわれてしまったようです。
      そして、このまま1人で追いかけても勝てないと判断したアキラはひまわり幼稚園に戻り、
      ゆうすけ、ふう、ケンに力を貸してくれるよう泣いて頼みます。
      とはいえ、現時点のひまわり最強コンビが勝てなかった相手な上、はるひの単独行動は自業自得。
      ふうとケンは、敵地に乗り込んでまで助けにいくことをためらいます。
      しかし、そんな2人をゆうすけが一喝。
      心を動かされたふうはゆうすけに従い、3対1になったところで、ケンもしぶしぶ了承しました。
      かくして、はるひ救出作戦がスタートしました。
      ……というわけで。一行は、アキラとはるひが戦った地点までやってきました。
      さて、ここはまだひまわり幼稚園の領土内、領土の南東部分です。
      ここによその園児が進入してきたとすると、方向的には候補は2つに絞られます。
      ひまわり幼稚園の南側に広大な領土を持つさくら幼稚園か、
      ひまわり幼稚園の東側で4つの幼稚園に囲まれているみどり幼稚園でしょう。
      支配圏内にコンビニを持たないみどり幼稚園が怪しいといえば怪しいのですが、
      ひまわり幼稚園の支配圏内にもコンビニはないので、それ目的の越境とは考えにくいです。
      反面、支配圏内にコンビニを持つさくら幼稚園も、食糧目的でわざわざ越境するとは考えにくいです。
      なお、さくら幼稚園は領土が広いため、さくら幼稚園の建物からひまわり領内までは、
      みどり幼稚園の建物からひまわり領内よりも距離があります。
      したがって、無目的にそんなに遠出する可能性は低いとも思われます。
      しかし、逆に、領土が広いゆえの余裕から出たものという考え方もできます。
      結局、相手の動機がはっきりしない以上、どっちの仕業かわかりません。

ケン   :アキラさーん。どっちにいるかわかんねーし、1回帰りやしょうよ〜。

アキラ  :いやだ。はるひちゃんは、おれが助ける!

ゆうすけ :つまり、現場の痕跡から判断するしかないわけか……。

G   M:では、かしこさ基準で成功判定を。

ゆうすけ :(ころころ)1か……。

ふう   :(ころころ)1……。

ケン   :(ころころ)へっ、5だぜ!

アキラ  :(ころころ)……1だ……。

G   M:元々、確率的にはゆうすけだけが成功するしかなかったんですけどね。
      しかし、ここまではっきり狙い通りの目が出るとは……。
      では、ケンにだけないしょ話で。
      ここは十字路。南東に進めばさくら幼稚園、北東に進めばみどり幼稚園です。
      ケンにだけはわかります。道路に、何かを引きずった跡がかすかに。
      おそらく、意識を失っているところを、上半身だけ持って引きずっていったんでしょう。
      靴がこすれたかすかな跡が、南東へと続いています。
      厳密には北西に続いている可能性も排除できませんが、そっちはひまわり幼稚園の方向ですからね。
      そして、そこから持ち上げたのか、跡は途切れています。
      他のメンバーは、まったく気付いてないようですね。

ケン   :その方向に、はるひさんをさらった怖い奴らがいっぱいいるんっすよね……?

G   M:アキラの話によると、3対2でやられたそうですね。本拠地にいるのは、それどころではないでしょう。

ケン   :……。

アキラ  :おまえ、何かわかったのか!?

ケン   :(北東を指差しながら)あっちっす!

ふう   :……ケンちゃん、こういうの得意だからね!

アキラ  :よし、みどり幼稚園だな!!

ゆうすけ :急ぐぞ!

G   M:かくして、さくら幼稚園にさらわれたはるひをよそに、
      ひまわり幼稚園の4人は、みどり幼稚園の領内へと足を踏み入れたのでした。


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