成功判定のチュートリアル−9





G   M:前回に引き続き、特殊な成功判定の形態をご案内します。

はるひ  :またですの?

アキラ  :……。

G   M:そう言うと思って、今回のパートナーは、頼りになりそうな人にしましたので。

アキラ  :!

はるひ  :べ、べつに、わたしがたのんだんじゃありませんわ。

アキラ  :……がんばる!

はるひ  :ふん。そんなの当たり前ですわ。

G   M:さて、やる気になってもらったところで……2人の目の前には、幅約2メートルの小川があります。
      2人は向こう岸に渡りたいと思っていますが、橋が見当たりません。

はるひ  :つまり、とべばいいんですのね。

アキラ  :……待って、あぶない。

G   M:足がつく深さですし、流れもゆるやかです。
      極端な話、最初から濡れる覚悟で歩いて渡ってもいいでしょう。
      失敗のペナルティといえば、濡れることくらいのもんですね。
      そして、小川の横には、うまく持ち上げれば橋にできそうな丸太が転がっています。

はるひ  :これを使えってことですの?

G   M:これも、前回お話した選択判定の一種ですね。
      とはいえ、片方に失敗しても、もう片方に挑戦できるケースです。
      ただし、再挑戦の可否はケースバイケースであることに気をつけてください。
      例えば、渡ろうとするのが小川でなくて地上100メートルの崖だったとしたら、
      ジャンプに失敗した時点でさようならです。

はるひ  :けっきょく、はしをかけた方がいいんですの?

G   M:それも場合によりけりです。
      今回のような場合でも、例えば幅が1メートルで1人が渡ればいいだけなら、
      1人分の体重を支えられる強度がありそうな、つまりある程度重いであろう丸太を
      わざわざ持ち上げるよりは、ぴょんと飛んでしまった方が早いでしょう。
      誰かに追われている場合は特に、橋を架けるのはあまりいい手ではありませんし。
      まあ、丸太の方は、失敗即転落でないという利点はありますが。
      とはいえ、今回は踏み切りのミスが許されない2メートルで、渡る人が2人いますので、
      丸太の橋を架けることができるなら、それにこしたことはないでしょう。ちから基準で、難易度は10です。
      ダッシュジャンプして飛ぶなら、すばやさ基準で難易度は7ですね。

はるひ  :はしに決まってますわ。アキラくん。

アキラ  :……まかせて……(ころころ)11!

G   M:アキラは重い丸太を持ち上げ、橋をかけることに成功しました。
      2人とも、問題なく川を渡ることができます。

はるひ  :はんていとかは、ひつようありませんわよね?

G   M:判定されると、1人あたり6分の1の確率で失敗しますからね。
      GMは、あまり不要な判定を課さないように注意が必要です。
      運動神経がいいグループ構成でも、6人でジャンプすれば、1人は失敗しますから。
      したがって、高所と水辺には、特に気をつけてくださいね。
      危ないところには最初から近づかないのが鉄則です。

はるひ  :……わ、わかりましたわ。……べ、べつに、こわがってるわけじゃありませんのよ!

アキラ  :…………わかった。

G   M:今回のチュートリアルはいかがだったでしょうか?
      選択判定の中には、難易度や失敗後の状況などが異なる判定もあるわけですね。
      それでは!


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