成功判定のチュートリアル−7





G   M:さて、サイコロを振らずに、能力値だけで判定を行うことがあることは前にお話しました。
      今回は、その発展形です。能力値が高くないとできないこともあるんですね。

はるひ  :どのくらい高ければいいんですの?

G   M:具体的にどれだけ必要かは、その判定によります。
      しかし、無条件で特権を与えられるのは、最低でも7の能力値が必要です。
      判定すらなしで、特殊なことができちゃうわけですからね。
      そして、能力値が6以下だと、出目にかかわらず追いつくことはできないわけですから。
      この7以上の能力値を、便宜上、特権的能力値と呼ぶことがあります。

はるひ  :わたしは、すばやさとみりょくが8ですわね。

G   M:では、その2つについては、無条件で特権を与えられることがあります。

ケン   :オレは、すばやさ7、しぶとさ9っす!

G   M:同じく、その2つについては、無条件で特権を与えられることがあります。
      とはいえ、すばやさが高くて与えられる特権は、それほど重要ではないですが。

ケン   :そんなぁ〜。

はるひ  :なんとなくですけど、そんした気分ですわ。

G   M:その分、すばやさが高いと競技では強いですからね。
      あと、特権的能力値による判定は、かなり特殊なものです。

はるひ  :つまり、どういうことですの?

G   M:例えば、ある重い荷物を動かすことがあったとします。

はるひ  :そんなの、他の人にやらせますわ。

G   M:で、「ちからが6以上だと判定無しでその荷物を動かすことに成功する」
      っていう処理もOKなんですね。

ケン   :7なくてもいいんすか!?

G   M:はい。その場合は特権的能力値とは関係なく、単なる能力値の高さが問題ってことですね。

はるひ  :けっきょく、何が言いたいんですの?

G   M:特権的という言葉の通り、能力値が7以上でないと与えられない特権と考えてもかまいません。
      そして、能力値が7以上でも、高ければ高いほど強力な特権が与えられることもあるわけです。
      例えば、しぶとさが9もあれば、普通の人なら死んじゃうようなダメージを受けても、
      普通に起き上がってくることもあるかもしれないということです。

ケン   :オレ不死身っすか!? 不死身っすか!?

G   M:とはいえ、場合によってはそういうこともあるということです。
      ホテルの屋上から落ちたりしたら確実にアウトですので、あまり無茶はしないようにしてください。

ケン   :ちぇっ。了解ーっす。

G   M:7以上の能力値が1個もない人って、物凄くレアですからね。
      だから、7以上をひたすら優遇するってわけにもいかないんですよ。

はるひ  :そんななさけない人がいるんですの?

G   M:まあ、バランス型にはバランス型の良さがあるんですけどね。
      さて、そのような特権は、意識しないで与えられている場合もあります。
      なにせ、判定不要な上、条件を満たしていないと判定すらできませんからね。
      みりょくによる特権がいい例でしょう。
      7以上になると、無意識に人を惹きつけていると思ってください。
      もっとも、いくら7でも、8や9には勝てないんですけどね。

はるひ  :おーっほっほっほっ! しばはらふうなんて目じゃありませんわ!

G   M:能力値が高いことは、必ずしも有利とは限りません。
      有能なばっかりに、近づいてはいけないところに近づけてしまうという場合だってありますからね。

はるひ  :そんなまぬけがいますのね。

ケン   :……。



G   M:成功判定のチュートリアルはいかがだったでしょうか?
      今回までので、色々な成功判定が網羅されたと思います。
      それでは!



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