成功判定のチュートリアル−5
G M:今回は、一風変わった成功判定のチュートリアルを行います。
というわけで、いつものように、はるひちゃんにご登場いただきました。
はるひ :ご登場いただきました、じゃありませんわ!
なんでわたしだけいっつもなんですの!?
G M:寂しくないように、ゲストキャラにも来ていただいてます。
ケン :はるひさん、ちぃーっす!
はるひ :なんでいしけんなんですの? もっとマシなのよこしなさいな!
ケン :はるひさーん、そんなつれないこと言わないでくださいよぅ。
G M:さて、今回は成功判定の一種、平均判定です。
はるひ :……へいきんだい、ですの?
G M:平均判定というのは、複数の能力値を平均して行う成功判定です。
複数の能力が必要とされるような場合に行うんですね。
例えば、図書館で本を探す場合には、本の中身の判断能力や、
どこにどんな本がありそうかという規則性を判断する「かしこさ」の他に、
どれだけ根気よく探せるかという「しゅうちゅう」も必要になります。
飽きっぽい天才タイプや、漢字が全くわからない努力家タイプだと、意外と苦労するわけですね。
平均判定にどの能力を使うかは、GMの判断です。必ずしも2つの能力の平均とは限りませんが、
図書館で本を探す場合だと、「かしこさ」+「しゅうちゅう」の平均判定ですね。
このとき、端数は必ず切り捨てられることに注意してください。
つまり、基準9で判定を行えるのは、平均する前の全ての能力が9の人だけなんですね。
さて、その場合の2人の基準はいくらになるかわかりますか?
はるひ :へいきんって、どういうことですの?
ケン :足して2で割るんすよ。平らにするってことっす。
はるひ :本当はどうなんですの?
G M:彼の言う通りです。
はるひ :いしけんも、たまにはまともなこと言いますのね。
ケン :はるひさ〜ん!
はるひ :わたしはりょうほう2ですから……平らにしても2ですのね。
ケン :オレは5+1÷2で、3っすね。
G M:厳密に言うと、(5+1)÷2なんですけどね。
結局、2人ともそういう地道な作業は苦手のようですね。
ひまわり幼稚園は「かしこさ」も「しゅうちゅう」も7オーバーがいないので、
そういう調べ物には凄く弱いと考えて間違いないでしょう。
反面、例えばさくら幼稚園のハジメだと、かしこさ7にしゅうちゅうが9で、平均8にもなります。
ある能力値の組み合わせが2つとも高いという園児は実はかなりレアですので、
仲間にしておくと役に立つかもしれません。
はるひ :かんがえておきますわ。
G M:あとは、名のある園児は、1人あたりの能力値の合計が一定であることにも注意してください。
要するに、全能力高い園児なんていないわけですよね。
ですから、あまり多くの能力を一度に使うのはおすすめしません。
例えば、「気の利いたおだてる言葉を粘り強く言ってその気にさせて、異性にお願いを聞いてもらう」
という判定を行いたいとします。この場合、気の利いた言葉を考えるのに「かしこさ」、
粘り強く行うのに「しぶとさ」、異性を口説くので「みりょく」、
当然集中して行うので「しゅうちゅう」の平均……ということにはなりません。
例えば、ひまわり幼稚園のメンバーがその4能力を平均した場合、ゆうすけが5、ふうが4、
ケンが4、はるひが3、アキラが3と、ほとんど差がつきません。
さらに、ちからとすばやさを捨ててるハジメですら6にしかなりません。
全能力高い園児がいないので、4能力平均では、たったの6が限界なんです。
結局、判定に使う能力値が多くなるほど、差がつかなくなってくるんですね。
はるひ :じゃあ、ふくざつなことはやっちゃいけないんですの?
G M:いや、今の例だと、GMの判断が悪いですね。
さっきのような行動の判定は、単純に「みりょく」だけでいいと思います。
まあ、全く頭を使わない行動とか、全く体を使わない行動とかはまずありえません。
GMは、どんな能力をメインに使う行動かを考えて判断してくださいってことですね。
たとえ平均判定でも、基本2種類、多くて3種類の能力値というくらいで考えてください。
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