能力レベル



夜想曲(ノクターン)とは、常識を打ち破り、我を通す力です。
生身の人間は空を飛べないと自分で思っている限り、絶対に飛べないのです。
能力レベルの限界は絶対的に決まっていて、レベル3がレベル4に進化することなどはありえません。
能力レベルが高いほど強力な能力を行使できます。



以下に、大まかな目安を示します。
あくまで目安ですので、絶対ではありませんけどね。

・低位能力

レベル1:常識の範囲の事象を多少強化する
レベル2:常識の範囲の事象を多少逸脱する
レベル3:一般の大人の中には再現できる者もいる
レベル4:一般の大人の中には道具を用いれば再現できる者もいる

ここまでが、普通の人間にできる限界の能力です。低位能力と呼ばれることもあります。
人間が対処できる限界は、レベル4なのです。
レベル1や2の場合、レベル3や4でも不可能な能力を発現できる場合があります。
とはいえ、レベル1や2のそれは局地的なもので、極めて限定的な場面でしか使えません。
例えば、あるレベル1の能力者は、体の大半が適温の水
あるいはお湯に浸かっている限り快適に生存できる能力を持ちます。
どんなに長湯してものぼせず、半永久的に湯船の中に浸かっていることができます。
とはいえ、結界系の能力ではありませんので、物理的に引きずり出されればそれまでです。
42度のお湯の中で1週間過ごすことすら可能ですが、当然のことながら熱湯には耐えられません。
目安としてはレベル2に近い能力なのですが、場所が極めて限定されていることによって、
レベル1で使用可能になっているのです。
反面、レベル3や4は、仲間がその利益を享受できる能力が比較的多いです。
とはいえ、あくまでレベル1や2に比べたら、という程度の話でして、
自身にしか効果を及ぼさない身体強化系の能力もあります。
例えば、一般の大人並の怪力でパンチを繰り出すのはレベル3の能力、
プロの格闘家並みの威力のパンチとなると4レベルの能力です。
一見得難い能力のように思えますが、素人でも
メリケンサックなどの凶器で威力を増加させることは可能ですので、
そこまで高等な能力というわけではありません。
もちろん、当たるかどうかはまた別の問題ですけどね。

・中位能力

レベル5:物理法則を一定条件下で無視できる
レベル6:物理法則をある程度無視できる
レベル7:物理法則を無視できる

ここまでが、普通の能力者にできる限界の能力です。中位能力と呼ばれることもあります。
瞬間移動や召喚など、大人が道具を使っても不可能な能力です。
しかし、中位能力者とはいえ、重力などの根源的な力に逆らうことは困難です。
重力操作系の能力に関しては、レベルを1下げるくらいの感覚で考えてください。
例えば、レベル7の重力系能力者は、一般のレベル6程度のことしかできないわけですね。

・高位能力

レベル8:物理法則に影響を与える
レベル9:物理法則すら捻じ曲げる

選ばれた能力者ならば、ここまでのことが可能です。高位能力と呼ばれることもあります。
一応同じカテゴリーではありますが、レベル8とレベル9の間には、天と地ほどの差があります。
レベル9能力者の前では、レベル8の高位能力者など無害に思えることでしょう。



                    ――ある虚言者の記録


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