第5話・第5節・タイトル未定
リナ :なかなか名案かしら! 今すぐ攻めるわよ!!
G M:ゆうすけの提案に、リナは飛びつきます。
はるひ :おーっほっほっほっ! ようしゃなくふみつぶしてあげますわ!
リョウ :コンビニがもう1個あれば、うちもうるおうネ。
ゆうすけ :あくまでメインは話し合いだ。これだけ領土を広げたあやめ幼稚園が相手なら、折れるとは思うが……。
リナ :大丈夫よ。守りの要のリョウ、疲れてるヒビキとライムには留守番お願いするわ。
リョウ :留守はワタシに任せるネ。
ヒビキ :わかったでござる。
ライム :仕方ないね。ありがたく休ませてもらうよ、ボス。
まゆみ先生:いくら夜でも、6人以上で移動すると目立ちますから、5人までにした方がいいですよ〜。
リナ :5人ね。わかったわ。
ゆうすけ :ケイジとましろはもう大丈夫か?
ケイジ :我の生命力を、人間風情と一緒にしてもらっては困る。
ましろ :問題ない。どのような役目でも、ボスに従おう。
リナ :……道中、眠らない能力者とやらとすれ違う可能性もあるわね。
ケイジ :闇の眷属同士であれば、我の能力が通用しないこともあるだろうな。
リナ :でも、守りを固めるには有効な力よ。ケイジは残って、皆を守って。
ケイジ :ククク……心得た。
ケン :あっちの方って、女子高あったっすかね?
リナ :(無視して)出撃メンバーは、私、ゆうすけ、アキラ、はるひ、ましろの5人よ。
はるひ :おーっほっほっほっ! やっぱり、わたしの力がひつようですのね!
アキラ :……まかせろ。 ←腕を組んで目を閉じ、誰かの真似をしているようだ。
ましろ :我輩(わがはい)の全ては、ボスのために。
ゆうすけ :わかった。(俺でも同じ人選で行くだろうな。だが、リナと俺以外は能力者……
リナは、俺以外は能力重視で選んだんだろうな。)
リナ :そういえば、ましろの能力だけど、吸収した相手と離れても有効なの?
ましろ :アキラ、ちょっと借りるぞ。(ころころ)8だ。
G M:ましろは、アキラに向かって、なわとびの一端を放ちます。
アキラ :よける! (ころころ)7……。
G M:アキラは避け損ね、ましろのなわとびが体に当たります。
はるひ :……なさけない男ですのね……。
アキラ :くっ……。
夜想曲(ノクターン)発現! 『吸血鬼(ヴァンパイア)』!!
G M:電源をオンにして置かれていたリナとましろの『リトルグラフ』上の空間に、
投影された文字列が流れます。
ましろ :汝(なんじ)の能力は、我輩(わがはい)が頂いた。
アキラ :そんなバカなっ……!!
夜想曲(ノクターン)発現! 『雷神衝(ライジン・インパクト)』!!
G M:アキラはピコピコハンマー『ミョルニル』を取り出し、能力を発動させます。
ハンマーの頭は電撃を纏っていますが、一度見たことあるメンバーにとっては、
前より少し弱い電撃に見えますね。
ケイジ :おそらくは、レベル3(スリー)。吸い取られる前はレベル4(フォー)あたりか。
ましろ :(レベル4(フォー)とはいえ、戦闘系か。なぜこやつが前線でなかったのだ……?)
G M:そして、ましろは、手元に引き戻したなわとびの一端を掲げます。
アキラの能力とよく似た、微弱な電流を放っていますね。
ましろ :我輩の能力は、こういうことだ。
アキラ :……す、すいとったのか!?
はるひ :の、のうりょくを取られても使えますの!!?
リョウ :これは便利な能力ネ。
ゆうすけ :大体わかったが、はるひの能力が封じられたことの説明がつかないな。
ヒビキ :むむ……言われて見ればそうでござるな。
ライム :もっともだね。
リナ :ましろ、どういうことなの?
ましろ :よくわからないが、レベル5(ファイブ)の相手にだけ起こる現象だ。
ケイジ :ククク……同胞は、なわとびか手で触れた相手の能力を1レベルだけ吸い取る能力を持つ。
ケン :手! それって、どさくさに紛れておっぱいさわり放題ってことっすか!?
ゆうすけ :いや、全然紛れてないからな。
ましろ :なわとびでケンを狙う。(ころころ)回って、12だ。
ケン :オレっすか!? (ころころ)11!?
G M:ましろのなわとびがケンにかすり、電撃によるダメージを受けます。
片方の取っ手に砂を詰めたなわとびで、微弱な電流も加わりますので、痛いですね。
ケン :ぐぎゃーっ!!
ケイジ :ククク……愚劣な人間の能力で上書きするとは、同胞も物好きであるな。
ましろ :……。
G M:ましろは、雷をオフにして手元に戻したなわとびの取っ手を、顔の前に持ってきます。
周囲が注目していると、なわとびの取っ手は微弱な雷を放ちました。
ましろ :上書きできない、だと……?
ケイジ :な、なぜ無能がこれほど偉そうに……。
リナ :そうね。ちょうど降格しようとしてたところよ。
ケン :ちょ、待ってくださいよ! アニキ、約束を……。
ゆうすけ :ボス。こいつがいなきゃ負けてたのは確かだし、降格させない方向で約束したから……。
リナ :なるほど。なら、他の全員、可能な限り昇格させる方向で。
リョウ :……。
ケン :ちょ、そりゃないっすよー!
リナ :(無視して)能力に目覚めてない限り、吸い取れないってことね。
ライム :つまり、目覚めてない能力の内容を知ることはできないってわけだね。
ケイジ :うむ。その通りだ。
ましろ :あとは、おそらくだが、大人でもできない能力は、レベル5以上でないと使えない。
リョウ :どういうことネ?
ゆうすけ :なるほど。召喚とかそういうのは、最低5レベルいるってことか。
はるひ :? つまり、どういうことですの?
アキラ :……?
リナ :仮にはるひがレベル6(シックス)だったら、能力を封じられることはなかったわけね?
ゆうすけ :あのときは、ましろがレベル1(ワン)、はるひがレベル4(フォー)だったってことか。
ケイジ :クックックッ……その通りだ。
ヒビキ :おくが深いござるな……。
ゆうすけ :ましろが降伏直前に何かしようとしたのは、ダメ元ではるひの能力を使おうとしたってことか。
ましろ :それはもう言うな、バカ。
ゆうすけ :悪い、つい……。
ましろ :能力はもう一度触らないと返せない。でも、他で上書きすれば自動的に返る。
奪ったままどれだけ離れられるかは、わからない。
今までは離れすぎて無効になったことはない、としか言えない。
ゆうすけ :そりゃ、能力を奪ったまま離れる機会はそんなにないだろうからな。
ライム :あとは、他人の能力を使えるのは、最後の1つだけみたいだね。
リナ :ケンにやったことをみると、能力を知らなくても、吸い取るのと使うのはできるわけね?
ましろ :!? ←『しまった!』、という表情
ゆうすけ :ケイジの反応と総合すると、吸い取って、上書きすることしかできないわけか。
ケイジ :さすが、察しがいいな。
リナ :ふむ。大体わかったわ。じゃあ、皆、それぞれ自分の役割を果たすように。行くわよ!!
一同 :おー!!!
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