第4話・第14節・タイトル未定
競技開始後1ターン目にして、★1のマスにあやめ幼稚園とみどり幼稚園が入り、
ふじ・あじさい連合はその左下につけているという状況です。
G M:倒すための判定は、同じターンに移動とは別に行えます。
倒すための判定は『すばやさ』か『ちから』。
倒されないための判定は『すばやさ』+2か『ちから』+2か『しぶとさ』+2。
つまり、力で押し倒すか、スピードをつけて勢いで押し倒すかなわけですね。
倒されまいとする方は、かわすか、力で押すか、はね飛ばされても地面に体をつかないか。
防御側が多少有利な判定です。
さて、あやめ幼稚園のメンバーの視界に入ったのは、ピンクの園児服を着た、
そっくりな外見の3人の女の子。それが猛ダッシュで迫ってきます。
ケン :ふ、双子っ!?
ゆうすけ :三つ子だろ!
G M:まず、突進してきたれなは、加速をつけた体当たりで(ころころ)ゆうすけを狙います。
れな :いっくよー!!! (ころころ)2だから、9!
G M:対するゆうすけは、一番高い『しぶとさ』の5+2が基準なので、2以上です。
ゆうすけ :(ころころ)4出た!
G M:体当たりを受けたゆうすけは後ろにのけぞりつつも、なんとか踏ん張ります。
続いて、あやめ幼稚園の攻撃順。
ゆうすけ :(『リトルグラフ』で誰がピンかを確認して)はるひ、あいつを狙え!
はるひ :わかりましたわ! (ころころ)2たす8で、10ですわ!
るな :(ころころ)11でよけたよー!
G M:続いて、みどり幼稚園の攻撃順。
実は、ピンでピンを倒しちゃいけないなんてルールはどこにもないんですよね。
はるひの突進をかわしたるなが(ころころ)ゆうすけを狙います。
るな :(ころころ)6で回して(ころころ)1だにゃん……。
G M:猛ダッシュしたものの、調子に乗って、ゆうすけの手前でつまずきかけました。
ゆうすけは出目1以外で回避できます。
ゆうすけ :(ころころ)6だから、止めるぞ。
G M:難なく回避成功。続いて、あやめ幼稚園の行動順。
ゆうすけ :アキラ、残りはボールだから、俺の前の奴だ!
アキラ :行くぞ! (ころころ)3だから、10か……。
るな :(ころころ)12でよけたよー!
G M:力で押し倒そうとするアキラでしたが、簡単にかわされます。
そして、無敵キャラのボール、りなが(ころころ)またしてもゆうすけを狙います。
りな :(ころころ)1だにゃー……。
ゆうすけ :(ころころ)1じゃないから、回避成功だな。
G M:ラスト、ゆうすけの攻撃。
ゆうすけ :相手の素早さを考えると、高い目がいるな(ころころ)1か……。
G M:対するれなは6で、らくらく回避です。これで、このターンの攻防は終了。
さて、1ターン戦ってみれば、(わざと手を抜いてないと仮定して)相手の強さは大体わかります。
みどり幼稚園の3人は、3人が同程度の能力を持ち、『すばやさ』が突出したタイプ。
スピードはケンと互角で、はるひよりは下、ゆうすけよりはかなり上ですね。
反対に、みどり幼稚園としても、ゆうすけが一番身体能力が低いのはわかってると考えられます。
りな&るな&れな:いがいに強いにゃー。
G M:3人が同時に舌なめずりをして、ターンエンドです。
2ターン目、単独行動しているさくら幼稚園のピンが1本、猛ダッシュをみせ、
★1の2つ右下のマスまで到達します。
続いて、ひまわり幼稚園の手番ですが……
建物の中で壁を叩くような音がして、今まで反応しなかった自動ドアが開きますね。
おそらく、内部で電源スイッチが入れられたのでしょう。
同じマスにいる今なら、無条件で入ることもできます。
その場合、もしみどり幼稚園が追ってこなければ、このターンは攻撃できません。
逆に、みどり幼稚園を攻めたり、移動したりする場合、そのターンは建物に入れません。
ゆうすけ :入るぞ!!
はるひ :ついていきますわ!
ケン :へっ、今日はこれくらいで勘弁しといてやるぜ!
G M:あやめ幼稚園は招かれるまま(?)建物の中に。
そして、(ころころ)その直後に敵が集中している地点にやってきたふじ・あじさい連合は、
建物の外にいるみどり幼稚園を狙います。ふじ・あじさい連合は全員女の子。
なお、この光景はあやめ幼稚園には見えません。
かぼちゃ装備を身につけたふじ幼稚園のもいが
(ころころ)『すばやさ』が6しかないのですが(ころころ)出目4。
対象は(ころころ)ピンのるな。で、(ころころ)1。
うっかり避けそこねたるなが倒され、ふじ・あじさい連合に+2ポイントです!
りな&れな:るなちゃん!!?
るな :やられちゃったにゃー。
G M:続いて、(ころころ)あじさい幼稚園のみつきに対し、ピンのれなの攻撃。(ころころ)出目2。
突進するれなに対し、みつきは避けるそぶりすらありません。
そして(ころころ)出目1で、あっさり弾き飛ばされます。
みつきが倒され、みどり幼稚園に+2ポイントです。
さて、あじさい幼稚園は残り2人なわけですが、モモが、ドッジボールを投げます。
対象が(ころころ)れな。命中の判定は、(ころころ)『すばやさ』基準で、成功値9。
倒す判定ではないので、+2のボーナスはつきません。
(ころころ)れなの回避は『すばやさ』基準。出目4で軽くよけます。
(ころころ)続いて、ふじ幼稚園のもいに対し、れなが攻撃。
防御側に+2すると、もいの方が基準が1高いんですね。
(ころころ)双方出目1で振りなおしの後、出目4対3で同点。
さらに同点決勝して、出目3対1でれなが勝ちます。
もいが体勢を崩したところにれなの体当たりが決まり、もいは倒れます。
しかし、実はもいはボールだったので、ポイントに変動はありません。
対して、もいは起き上がってターン終了です。
なお、みどり幼稚園は攻撃をし返してしまったので、このターンは移動できません。
続いて、3ターン目。
さくら幼稚園の、スタート地点近くでモタモタしているグループは
(ころころ)出目6で2マス進みます。
★1のすぐ近くに迫っているさくら幼稚園の1人は(ころころ)出目5。
余裕で、みどり幼稚園とふじ・あじさい連合の交戦地点に到達しますね。
みどり幼稚園とふじ・あじさい連合のメンバーは、緑の園児服で
茶色い髪の女の子が突進してくるのがみえます。1人だけ離れて先行してたので、
彼女がピンであることもわかりますね。片手には黄色と緑の細長い筒。
そして、もう片手には『リトルグラフ』。
みずきも10メートルくらいの地点で視認する余裕はあったので、誰がピンかは確認できています。
狙う対象はランダムで(ころころ)みどり幼稚園のれな。
(ころころ)出目2対1。みずきの突進をれなが避けそこね、れながアウト。
さくら幼稚園に+2ポイントです。
れな :うにゃーっ!!?
るな&りな:れなちゃんっ!!?
G M:対して、みどり幼稚園はボールしかいなくなりました。
みどり幼稚園のりなは、カタキとばかりにさくら幼稚園のみずきを狙います。
(ころころ)しかし、出目1でハズレ。みどり幼稚園は、なかなかいい目が出ません。
ここで、ふじ・あじさい連合の手番に移ります。
モモは、まだ攻撃だけは可能なみどり幼稚園のりなにボールを投げますが、
出目3対3で回避されます。
そして、同じマスにいる残り2つの幼稚園の人員が尽きているので、
ふじ・あじさい連合のもいが行動。
敵のピンはさくら幼稚園のみずきしかいないので、素早くダッシュしてそちらを狙います。
もいは(ころころ)出目5で、合計11。
『すばやさ』8のみずきは、+2すれば基準が既に10なのですが、出目1で避けそこね、
あっさり倒されてしまいます。ふじ・あじさい連合に+2ポイント!
みずき :……計算通り。
G M:若干悔しそうな表情を見せつつ、みずきはつぶやきました。
そして、外の処理が終わったところで、建物の中に入ったあやめ幼稚園の処理です。
外で戦っているような音は聞こえますが、予想に反して、追撃の気配すらありません。
扉を入って少し進んだところで、自動ドアが閉まります。まあ、当たり前ですが。
なお、店内の広さは、幼稚園と同程度のようです。
店内は照明がほとんどついていないようで、昼間でも薄暗いですね。
そして、自動ドアの少し横の方の壁には、それらしいスイッチが。
付近の床には、ラジコンヘリと思しきものが一機墜落しています。
おそらく、このラジコンで体当たりさせて、自動ドアのスイッチをオンにしたのでしょう。
ゆうすけ :スイッチを消す!
G M:外がバトルにかまけている間に、スイッチを切ることができます。
さて、このおもちゃ屋、外見こそ洋風のお城なのですが、
内部はふつうの2階建てのおもちゃ屋のようです。
そして、入り口から進んだところに、2階へと続く広めの階段が。
階段には、吸血鬼のような黒いマントをまとった2人の園児の姿があります。
黒マントの下には、オレンジ色の園児服。未知の幼稚園の制服ですね。
さて、黒マントの男子園児が口を開きました。
なお、彼らの口からは、おそらく作り物であろう大きな八重歯が2本はみ出ています。
男の子 :吸血鬼の館にまよいこむとは、あわれな旅人たちだ。名乗るがよい。
女の子 :名乗らずとも、我輩(わがはい)のオモチャになる運命。
ゆうすけ :待ってくれ! 俺らはあやめ幼稚園。話し合いに来たんだ!
男の子 :話し合いか。よかろう。
G M:(ころころ)男の子は、懐から何かペンダントを取り出しました。
油断したゆうすけが振り子のように振られるペンダントに気をとられた隙に、
不意に強烈なだるさを感じます。『しぶとさ』の5を基準に、判定してください。
ゆうすけ :(ころころ)2だから、合計7か。まずいか……?
G M:その感覚が眠気だと気付いたときには既に遅く、
ゆうすけはその場に崩れ落ちました。
仲間たちの声を聞きながら……。
ゆうすけ :な……。 ←そして、寝息を立て始める
はるひ :ゆうさま!!!
ケン :アニキ!!?
G M:……何者かの呼びかけの声に、ゆうすけは目を開きます。
誰がそう呼んでいたのか、どこでそう呼ばれていたのかは思い出せませんが、
なぜかとても懐かしい呼びかけのように感じました。
目に飛び込んできた景色は、殺風景でどこまでも真っ白な空間。
そして、目の前には、白いボサボサ頭の男子園児が悠然と立っています。
死神の鎌、それ以外に表現する術のない巨大な鎌を軽々と肩にかついだ少年は、
顔を上げて立ち上がろうとするゆうすけに対し、再び呼びかけの言葉を発しました。
レオ :よぉ、兄弟。
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