第4話・第12節・タイトル未定





ゆうすけ :競技の間、どうしても意識がそっちに集中するからな。その間にこっそり同盟を結ぶ。
      ふじ・あじさいは次にうちを攻めるだろうから、その前にれいめいと友好関係を築きたい。

ケン   :なる。はさみ撃ちっすね!

ゆうすけ :ああ。挟み撃ちは兵法の基本だからな。

リナ   :ふむ。少なくともプレッシャーにはなるかしら。

ゆうすけ :競技の間、隠密行動が得意なヒビキとライムは、れいめいと交渉する。
      同盟がベスト。ふじ・あじさいに協力しない約束を取り付けるのがベター。

はるひ  :知ってますわよ。パンにぬりますのね。 ←えっへん

アキラ  :はるひちゃん。それはバター。

はるひ  :そ、そのくらい知ってますわよ!

ゆうすけ :れいめいが応じるなら、うちの支配下になった後も食糧を保障するって伝えてくれ。

リナ   :なるほど。こっちには当たり前のことでも、向こうにとっては重要ね。

ケン   :ま、どーせ出所はれいめいのコンビニなんすけどね。(笑)

ゆうすけ :交渉がまとまらなくても、無理の無い範囲で情報を集めてくれ。
      俺らは逃げてるフリしながら、黒点領ってとこに入って、交渉する。

ヒビキ  :おもちゃ屋を里にしている者がいるのでござるな……。

ライム  :アキラは?

ゆうすけ :奇襲してくる奴がいないとも限らない。
      リョウと一緒に、ボスの守りを固めてもらう。ボスはこの作戦をどう思う?

リナ   :完璧よ!!! それで行くわよ!!!

ケン   :でも、そんなにうまくいくんすかねー?

ゆうすけ :もちろん、リスクはある。れいめいも黒点領も、どうやらこの戦いに乗り気じゃないみたいだからな。

リナ   :承知の上よ。

ゆうすけ :ただ、黒点領の方は、食糧すらないはずなのに引きこもってる。
      民家から調達するにしても、何十人分もの食糧は持たないはずなんだが……。

ケン   :はるひさんみたいな能力者がいるとかっすかね?

はるひ  :いくらわたしでも、何十人分は無理ですわよ。

ゆうすけ :そういう情報も含めて、ゲットできるからな。
      あと、ひまわり組の3人が固まって行けば、あやめの支配が酷くないこともわかってもらいやすい。

リナ   :ますます完璧かしら!!! 任せたわよ!

ケン   :ボス、任してといてくださいっす!

はるひ  :おーっほっほっほっ! 元祖満塁男のわたしの力、見せてあげますわ!!

ゆうすけ :(満塁でなければ男でもない。)

ゆうすけ :(あと、おそらく元祖ですらない。)

G   M:そろそろスタートの時間です。
      『ボール』と『ピン』の決定を促すメッセージが流れます。

リナ   :任せるわ。

ゆうすけ :『ボール』ははるひ、俺とケンが『ピン』だ。

リナ   :はるひが『ボール』、ゆうすけとケンが『ピン』よ!

G   M:参加者は、各自『リトルグラフ』を持ってください。
      競技中の連絡のためにチーム全員のリトルグラフを同時通話状態にして、
      さあ、競技スタートです!





G   M:各自、自分の幼稚園からスタートです。
      スタート地点は、地図の14番、15番、16番、18番。
      行動順は『かしこさ』が一番高いチームからで、チーム内部での順番は任意です。
      その結果、さくら、あやめ、ふじ+あじさい、みどりの順で行動します。
      (ころころ)さくらは2グループに分かれましたが、2回連続出目1で進めず。
      他のチームから見ると、動き始めるのが遅いだけに見えますが。
      さて、一番遅いメンバーに合わせて、3人で一緒に進むこともできますが、どうします?

ゆうすけ :そうする。(ころころ)6だ!

G   M:余裕で黒点領の本拠地までダッシュできます。3人とも★1のマスへ。
      さて、3人がたどり着いた黒点領ですが、郊外にある子供向けの中型おもちゃ屋ですね。
      郊外だけあって、駐車場もなかなかの大きさです。
      外観は白い洋風のお城をかたどったものですが、1階の入り口は自動ドアになっています。
      そのように、白昼堂々とたたずむファンタジックなお城風のおもちゃ屋なわけですが
      (ころころ)ゆうすけとケンは気付きます。
      壁を取り囲むように、べったりと赤い子供の手形がべたべたと

ケン   :ひぃぃぃぃっ!!!

はるひ  :何ですの、急に……きゃぁああああっ!!!?

ゆうすけ :な、何だこれは!!? とりあえず、危険が無いか調べるぞ。

G   M:(ころころ)ゆうすけは気付きました。
      手形は乾いているのに、鮮血の色。本物の血ならもっと赤黒くなるはずなので、
      少なくとも本物の血ではありません。

ゆうすけ :落ち着け、本物の血じゃない!

ケン   :……へ? ホントっすね。でも、誰がこんなことを?

はるひ  :こっ、こわがってななんかいませせんのよ……。

G   M:冷静に見れば、自分たちの手が届く範囲にしか手形はついていませんね。
      そして、入り口の自動ドアですが、電源が切られているようで、開きません。

ゆうすけ :おーい!! あやめ幼稚園だけど、話し合いに来たんだ。 開けてくれ!!

リナ@音声:ちょっと! 画面見てちょうだい!

G   M:通話をオンにしたままにしていた『リトルグラフ』から、緊迫したリナの声が。
      3人とも、競技用に街のマップが表示されるモードにしているわけですが、
      とんでもないことに気付きます。2つのチームが、全員猛スピードでこちらに向かっているのです!
      (ころころ)出目6で、ふじ・あじさい連合の3人とも、1マス左下の地点までやってきています。
      (ころころ)みどり幼稚園の3人も出目6なので、余裕で到達ですね。
      凄いスピードで北上してきたふじ・あじさい連合の3人が近くまで来ています。
      さらに、地図の右下方面から猛ダッシュしてきたみどり幼稚園の3人が、
      今まさに、あやめ幼稚園の3人がいる地点へとやってこようとしているのです!

ゆうすけ :来るぞ!!!


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