第3話・第14節・タイトル未定
ふう :(さあ、ゆうちゃん、どう収める?)
ゆうすけ :やめろ! 仲間同士、ケンカは禁止だ。ケン、お前は言いすぎだ。アキラに謝れ。
ケン :でもアニキ、こいつが最初に……。
ゆうすけ :謝れって言ったのが聞こえなかったのか?
ケン :……ごめんなさいっす。
ゆうすけ :罰として、俺の布団を警備員室に持っていくこと。
G M:ひまわり幼稚園にある警備員室には、生活スペースが備え付けられています。
そこに布団を敷いて寝泊りすることも可能です。
ケン :へ? 1人で寝るんすか?
ゆうすけ :いや、みんなはここで寝てくれ。ただし、1人だけ連れてって、明日の作戦を相談したい。
ケン :じゃ、オレの布団も持って行っときますね!
ゆうすけ :ちょい待て! (なんでそうなる! ……そうか、アキラが怖いのか。)アキラ、ケンカはダメだ。
アキラ :……わかってる……。
G M:アキラは、苦虫を噛み潰したような表情で声を絞り出しました。
ゆうすけ :(……俺、そんな酷いこと言ったか? それとも、隣の布団で寝るのはそんなに凄いことなのか!?)
ケン :わかってやすよ、アニキー。女の子連れ込みたいんすね? このこのー。
G M:ケンは、ゆうすけを軽くひじで突っつきます。
ゆうすけ :(こいつの発言がよく流されるのにも納得だな……。)俺にはリーダーとしての責任がある。
はるひ :せきにんかんのある人って、ステキですわ。(はぁと)
アキラ :……。 ←やや控えめに睨んでいる
ゆうすけ :(そこの2人は、とりあえず空気を読んでくれ……。)だから、勝てる作戦を考えないといけない。
ケン :ヨッ、大統領!
ゆうすけ :(こいつはこれさえなけりゃけっこう賢そうなんだが……。)
思い思いにしゃべられたら話が進まないから、1人だけだ。
寝る時間が少なくなるかもしれないけど、本人以外の異議は認めない。
ふう :(決まりだね。)
ゆうすけ :長引いたときのために、自分の布団を持ってきてもらう。もちろん、寝るのは別々の布団だ。
……というわけで、ふう、頼む。
ふう :……任せて。
はるひ :なっとくがいきませんわ! どうしてしばはらふうなんですの!?
ゆうすけ :(リーダーは絶対じゃなかったのかよ!?)計算力が必要なんだ。はるひとふう、24+27はいくつだ?
G M:21世紀初頭よりも教育に力が入れられた世界とはいえ、暗算で一瞬で答えないといけないので、
一般園児クラスだと、3人に1人しかできないレベルの問題です。
では、かしこさ2のはるひと、かしこさ4のふう、かしこさ6のゆうすけは、
かしこさを基準にして難易度8で判定してください。
はるひ :(ころころ)あわせて7ですわ! ←えっへん!
ふう :(ころころ)……7だね……。
ゆうすけ :(ころころ)10だ。
G M:この場合は、同点決勝が妥当ですね。はるひとふうはサイコロ1個だけ振ってください。
はるひ :(ころころ)おーっほっほっほっ! 6と(ころころ)1ですわ!
ふう :(ころころ)……6だから、止める……。
G M:はるひも止めれば同点だったんですが……。はるひは答えが66、ふうは61だと思いました。
はるひ :こたえは、66ですわ!
ふう :……61だよ。
アキラ :……(ころころ)合わせて、6……。
G M:アキラは84だと思いましたが、2人の答えを聞くと、かなり危険な感じもします。
アキラ :……。
ケン :(ころころ)8だから、わかるっすよね? 51っす。
ゆうすけ :(ふうが頭よさそうだと思って、過信しすぎたか?)ケンが正解だ。
アキラ :(言わないでよかった……。)
ゆうすけ :いきなり言われて反応できるかも見させてもらった。
答えが近いふうの方が計算ができるってことだからな。(……さすがに苦しいか?)
はるひ :くやしいですけど、しかたありませんわね……。
ゆうすけ :(納得するのかよっ!)明日以降は他のやつにお願いするかもしれないから、今日は我慢してくれ。
はるひ :わかりましたわ。明日は、ぜひよんでくださいな。なんなら、おきがえも……。
アキラ :!?
ゆうすけ :呼ぶかもしれないけど、もちろん、ただ相談するだけだからな。
アキラ :……。 ←落ち着いた様子。
ふう :(うまく収めた……器だね……。)
ゆうすけ :安心してくれ。やばいこととかはしないから。
はるひ :そ、そういうことなら……。
ふう :(そう思ってるといいよ。私はするから……。)
第3話・第13節 へ
第3話・第15節 へ
トップページへ