第3話・第13節・タイトル未定





G   M:ホールに布団を敷いて、園児たちはそろそろ寝る時間です。
      ゆうすけの目の前には、ひまわり幼稚園の幹部たちが揃ってるわけですが……。

ゆうすけ :(誰と相談するか。それはもちろん……。)

ケン   :アニキー。アニキは『ちんぽこ』と『ぽこちん』どっち派っすか?

ゆうすけ :(……こいつ以外の誰かだな。)

ケン   :『ちんちん』っていうと、なんかガキっぽくないっすか?

ゆうすけ :(お前がこの中で一番ガキっぽいだろ!)

ケン   :ま、呼び方はわりとどーでもいいんすけどね。

ゆうすけ :(なら聞くなよっ!)

G   M:そして、目の前にいたはるひが顔を赤らめながら……。

はるひ  :わたし、こう見えてけっこうきようですのよ。これからはおきがえもてつだってさしあげますわ。

ゆうすけ :(アメを投げたら百発百中、どう見ても器用だ。ていうか、食べ物を粗末にするな。)

アキラ  :……。

G   M:アキラは、無言でゆうすけを睨んでいます。
      ゆうすけのことを認めてはいるようですが、恋愛感情はまた別の話のようで。

ゆうすけ :(無口なアキラも却下、と。)

ふう   :……ゆうちゃん、一緒に寝よ?

ゆうすけ :ぶっ!!

ふう   :……お昼寝も……この布団で……。

G   M:ふうは、常に装備している布団のすそを軽く持ち上げてみせます。

はるひ  :な、な、なんてはしたないんですの!?

ふう   :……?

はるひ  :けっこんするまで、男の人と同じおふとんでねたらいけませんのよ!?

ゆうすけ :(はるひは意外としっかりしてるんだな。けど、懐で温めたアメはいいのか!?)

ふう   :……ゆうちゃん、お子様はほっといて、一緒に寝よ?

ゆうすけ :(お前も同い年だろ!)

はるひ  :で、でも、となりのおふとんでしたら、いっしょにねてさしあげますわ!

アキラ  :!?

はるひ  :朝おきたら、ひとばんあたためたアメをプレゼントしてあげますわよ。

アキラ  :っ!?

ケン   :おー、VSイベント発生っすね!

ゆうすけ :(何だその物騒そうなイベントは。ていうか、ケンの発言にはほとんど誰もつっこまないし。)

アキラ  :……。

G   M:アキラは覚悟を決めた表情で、ゆうすけに歩み寄ります。
      が、その前にケンが立ちはだかりました。

ケン   :おい、テツ。アニキになんか文句あんのか? あぁん?

アキラ  :……誰がテツだ。

ケン   :オマエ、ホントは弱いだろ? オレのバックにアニキがいるうちに白黒つけとくか?

ゆうすけ :(なんだその情けない挑発は!)

ケン   :なんなら2対1でもいいぜぇ?

ゆうすけ :(どうせお前の方が2なんだろ! ていうか、俺を数えるな!)

はるひ  :あと、リーダーはぜったいですのよ。さからう人とは一生口ききませんわよ。

アキラ  :……っ。

ケン   :(よっしゃ、こいつははるひさんには逆らえねー。)おっ、逃げんのかー? どーした、腰抜け野郎。

アキラ  :……。 ←怒りのボルテージが上がっていく!

ふう   :(さあ、ゆうちゃん、どう収める?)


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