第3話・第10節・タイトル未定





ゆうすけ :あじさい幼稚園を攻める!

ケン   :おー! やっぱ、何か深い意味が!?

ゆうすけ :今の領土は、領土確定前にそれぞれ実際に支配していた領域だ。
      本当ならさくら幼稚園の領土が欲しいが、広すぎる。こいつらは危ない。

ふう   :……妥当な判断だね……。

ゆうすけ :後の2択だと、できるだけ外に向かう方が安全だ。挟み撃ちの危険が減るからな。

ケン   :おお! さすがアニキ!

はるひ  :さすがはゆうさまですわ! あじさいなんて、サンドイッチにしてあげますわよ!

アキラ  :……。

ゆうすけ :(それを言うならサンドバッグだ。あと、あじさいなんか食えるか!)

ラッパを持ったひよこ:では、申請しますね。

G   M:ひよこはラッパを吹くアクションを見せますが、音は聞こえません。
      事態を見つめていたまゆみ先生も沈黙を守っています。

ラッパを持ったひよこ:……却下されました。ふじ幼稚園があじさい幼稚園に同盟を申し入れ、
           既に同盟が成立しています。

ケン   :ど、同盟だとー!?

ふう   :……どういうこと?

ラッパを持ったひよこ:バトル申請の代わりに、同盟を申し入れることもできます。
           同盟先決の法則といいまして、同盟関係は未決のものの中では優先して処理されます。

ゆうすけ :既にってことは、もう成立してたやつも教えてもらえないってことか?

ラッパを持ったひよこ:はい。代わりにというわけではないですが、各幼稚園の希望をお伝えします。

ケン   :同時中継ってことか!?

ラッパを持ったひよこ:いえ、他の幼稚園はとっくに統一されています。
           ゆうすけさんたちが最後までもめてたわけですね。
           リトルグラフの配布も遅めでしたし……。

まゆみ先生:ご、ごめんなさ〜い。みなさん、疲れてるみたいでしたから……。

はるひ  :その分、強いきずなでむすばれてましてよ!

ゆうすけ :ああ、そうだな! ……もう決定したカードもあるのか? 続きを頼む。

ラッパを持ったひよこ:はい。三つ巴で戦うわけにもいけませんので、
           希望がかち合った場合は、システム内部でサイコロを振って決定されます。

ゆうすけ :随分適当だな……。

ラッパを持ったひよこ:ですが、公平です。では、結果を発表しますね。
           あやめ幼稚園は、ひまわり幼稚園との対戦を希望。

一同   :!?

ゆうすけ :こ、この場合はどうなるんだ!?

ラッパを持ったひよこ:システム内部でサイコロを振って決定ですね。
           さらに、さくら幼稚園も、ひまわり幼稚園との対戦を希望。

一同   :!?

ゆうすけ :お、おい!?

ケン   :オレら、どんだけねらわれてるんすか!?

ゆうすけ :くそっ。コンビニ持ってないとこには狙われないと思って、軽く考えてたようだな……。

はるひ  :ど、どういうことですの!?

ケン   :わかったっす! 持ってるとこは、どこでも狙えるっすからね。

ふう   :……持ってないってことは、弱いと思われるから……持ってるやつらは……。

ゆうすけ :(統一が遅かったのが、こんな形で裏目に出るとは……。)

ラッパを持ったひよこ:ゆり幼稚園は対戦を希望せず。みどり幼稚園はあやめ幼稚園との対戦を希望。
           のぞみ幼稚園はさくら幼稚園との対戦を希望。れいめい幼稚園は対戦を希望せず。
           結果、システム内部でサイコロを振り、のぞみ幼稚園とさくら幼稚園の対戦が決定しました。

はるひ  :つまり、どういうことですの?

ラッパを持ったひよこ:のぞみ幼稚園のサイコロが一番大きかったということですね。

ケン   :で、あやめとうちだと、うちのが大きかったんすね。

ラッパを持ったひよこ:一巡目での決定は以上です。では、二巡目の対戦相手を指名してください。
           もちろん、ふじ幼稚園、あじさい幼稚園、のぞみ幼稚園、さくら幼稚園は、
           指名することができません。

はるひ  :わかりましたわ! ドラフトかいぎみたいなものですのね。

ふう   :……よくわからないけど、だんだん、幅が狭くなってくんだね……。

ラッパを持ったひよこ:ゆうすけさん、対戦相手を指名してください。

ケン   :アニキ、オレらはどことでも戦う覚悟っす!

ゆうすけ :(俺の決断は……。)


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