第3話・第4節・タイトル未定





G   M:夕食の席で。世界が間違っていると訴えようとしたゆうすけですが、
      周囲の思わぬ反応に、いきなり頓挫しかけます。

ゆうすけ :さっきまゆみ先生に読んでもらったルールは聞いたよな?

はるひ  :もちろんですわ。わたし、こう見えてかんじも少しはよめますのよ? ←えっへん

ケン   :当然っすよ、アニキ。

ゆうすけ :なら、わかってるよな? 俺らが負けたら、よそのリーダーに滅茶苦茶な命令をされるかもしれない。

アキラ  :……。

はるひ  :いやですわ。ベーダーじゃありませんでしたのね。……ほ、ほんとはしってましたのよ?

ゆうすけ :……かっ……か、かわいい、はるひやふうも例外じゃないってことだ。 ←照れている

アキラ  :……!

はるひ  :おーっほっほっほっ! さすがはゆうさま。よくわかってますのね!

ふう   :……。

ゆうすけ :アキラ、そんな世界はおかしいだろ!?

アキラ  :……おまえの言う通りだ。

ゆうすけ :俺は、この世界を変えたい!!
      みんなが安心して暮らせる、平和な世界を作りたいっ!!!

G   M:ゆうすけの力がこもった声は、夜のホールに響き渡ります。

ふう   :……やらなきゃ……やられるよ?

ゆうすけ :ああ。そのためには、暴力も仕方ない。力に対抗するには力しかないからだ。

ケン   :さすがアニキ、よくわかってやすねぇ。

ふう   :……力こそ、正義……。

まゆみ先生:……。

ゆうすけ :まずは、コンビニ持ってるとこと戦って、食糧を手に入れないといけない。

ケン   :で、酒池肉林っすね! ぜいたくし放題っすね!

ゆうすけ :(難しい言葉知ってるな……。)いや、保存できる食糧は、大事に使おうと思ってる。

はるひ  :なんでですの?

ゆうすけ :今の俺らみたいに困ってる奴がいたら、できるだけ分けようと思う。だから、ぜいたくはしない。

ふう   :……そいつらが逆らったら、ごはん抜きだね。

ゆうすけ :いや、そういうんじゃなくて、奪い合わずに、分け合ったらなんとかなると思うんだ。

はるひ  :よくわかりませんけど、やさしいんですのね。

ケン   :なんとなくだけど、かっこいいのはわかるっす。

ゆうすけ :それには、力がないといけない。分け前を決めるには、強くないと。それは絶対だ。

ふう   :……うん。

ゆうすけ :で、この町を制圧したら、中央に乗り込んで、国会を占拠するつもりだ。

ケン   :うぉーっ! さすがアニキ、スケールでかすぎっす!

はるひ  :……選挙しますの?

ゆうすけ :ああ。そこで法律を変えて、このおかしな世界を元に戻す。

まゆみ先生:……。

はるひ  :おかしのせかい。ステキなひびきですわ〜。

ふう   :……はるちゃん……。

ゆうすけ :でも、俺1人じゃ絶対に無理だ。だから、お前らの力を貸して欲しい!

ケン   :当然っすよ!

はるひ  :わたしのすべては、ゆうさまのためにありますわ。

ふう   :……ゆうちゃんが、正義……。

アキラ  :……おれは、おれはお前をみとめたわけじゃないからなっ! ……けど、たのむっ! みんなをたのむっ!!

G   M:アキラは、真剣な目でゆうすけを見つめます。

ゆうすけ :ああ。お前がいれば百人力だ。頼むぞ!

ケン   :(小声で)おうよ。わかりゃいいんだよ、わかりゃ。

ふう   :……器だね……。

はるひ  :さすがゆうさま。ビーバーの中のビーバーですわ!

ゆうすけ :(……俺はカワウソか! しかも、カワウソの中のカワウソか!)


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