第2話・第2節・タイトル未定





G   M:ゆうすけとケンの戦いから、30分ほどが経過した路上で。
      なお、ケンが確保していたお菓子によって、ゆうすけとケンは体力を回復しています。
      さて、2人の戦いは、ひまわり幼稚園のゆうすけの派閥を拡大させる結果を生みました。
      同時に、いくつかの問題点も生じています。
      園児でありながら執政官代理の地位にあるという、田崎法務執政官代理。
      そして、ふうと一緒にその後をつけたゆうすけに襲い掛かってきた、謎の園児。
      謎の園児とゆうすけが戦っている間に、2人は田崎法務執政官代理を見失ってしまいます。
      さらに、そこにケンが乱入。ゆうすけとケンは、謎の園児を前に、一時共闘態勢を取ります。
      ゆうすけの活躍によって謎の園児を降伏させることに成功しましたが、
      ケンは突如としてゆうすけに襲いかかり、戦闘に突入。
      最終的にはゆうすけが勝利するのですが、その間に、謎の園児は逃げ去ってしまいます。

ゆうすけ :お前がいきなり襲い掛かってこなけりゃ、あいつだけでも捕まえられたのにな。

ケン   :アニキ、すみません!

G   M:強さを考えれば、あの園児は誰かの差し金だと思われます。
      逃がしてしまった以上、あとは推測に頼るしかありません。

ふう   :……どうせ、はるちゃんの差し金だよね?

ケン   :は、はい。すみません、あねさん……。

ふう   :……あねさん?

ケン   :だって、あねさんはあねさんじゃないっすか〜。

ふう   :……素敵だね。 ←平静を装いつつも、ちょっと照れている

ゆうすけ :ステキなのかよっ!

ケン   :アニキとあねさん、お似合いっすよ!

ふう   :……そう?

ゆうすけ :お前、何か勘違いしてないか。

ケン   :だって、もうチューまでしちゃったんすから!

ゆうすけ :あ、あれはだな……。

ふう   :……だ、誰にでもするわけじゃ……ないんだよ? ←照れている

G   M:たまに大胆なことをするふうも、やっぱりそっち方面は苦手なようです。
      ゆうすけから見ると、無理しているようにも見えますね。

ゆうすけ :無理しなくてもいいんだぞ、ふう。

ふう   :……無理なんかしてないもん……。 ←ちょっとすねた

ゆうすけ :ならいい……じゃなくて、よくない! ああいうのは、いや、いいんだけど……。じゃなくて……。

G   M:ゆうすけは、ふうにどこか、他の女の子にはない魅力を感じています。
      もちろん、急にあんなことされたから意識しちゃったってのもあるんですが、
      たまにですが、母性的というか、面倒見がよさそうな感じというか、
      園児に似つかわしくない雰囲気を感じることがあるんですね。
      例えるならば、この少子化のご時勢に弟でもいるのかといった感じ。
      まゆみ先生のことが好きらしいケンが、はるひよりふうの方が好きだっていうのもわかる気がします。
      さて、そのはるひですが、既にひまわり幼稚園のほぼ全員を傘下に収めています。
      今はゆうすけの下についているケンも、例外ではありませんでした。

ケン   :すいません、アニキ。アニキを襲ったのは、はるひさんの命令で……。

ゆうすけ :はるひちゃんか……。

G   M:さて。ふうは、先程からケンの発言の中に、ある違和感を感じていました。
      しかし、それを口に出すと自分にとって不利益になる可能性があるため、口には出せません。

ふう   :……。

G   M:そして、そうこうしているうちに、ひまわり幼稚園の水色の園児服を着た男の子が、
      路上で話し合っていた3人のもとにやってきます。
      ゆうすけには全く見覚えのない顔ですが、制服をみれば、同じ幼稚園の子だとわかります。

一般園児 :ゆうすけ、ふう。はるひちゃんが、うんどうじょうにこいって。

ケン   :あぁ? オマエ、誰に向かって呼び捨てしてんだ、あぁん?

一般園児 :ごめんなさい! ゆうすけさん、ふうさん、ケンさん!

G   M:はるひの使いと思われる一般園児は、
      ケンの迫力に押されて、逃げ去っていきました。

ケン   :へっ、ちょろいもんっすよ!

ふう   :……ケンちゃん、ああいうのには強いね。

ケン   :へっ、任せといてくださいよ! ←えっへん

ゆうすけ :はるひちゃんは、俺らをどうするつもりだって?

ケン   :やっぱアレっすよ。他の園との戦争考えたら、ひまわりをまとめときたいみたいっす。

ゆうすけ :……戦争、か……。

ふう   :……。

ケン   :はるひさんのアメで手下にならなかったのって、アニキとあねさんだけなんで……。

G   M:自分の下につかない奴が2人だけいたら、そりゃ気になるでしょうし。

ふう   :……アメのありかさえ、わかれば……。

ゆうすけ :そこさえ押さえれば、手下はいなくなるってことか。

ケン   :でも、そんなのはるひさんが待ってくれるとは思えないっす。

ふう   :……今の呼び出し……決闘だよね?

ゆうすけ :……決闘……。

ふう   :……はるちゃんを倒して……統一しないと……。

ケン   :はるひさんだけじゃなくて、アキラさんも強いっすよ!

ゆうすけ :……避けられない戦いか……。


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