第54話・魔結界師



みつばたちは、ダーマ神殿へ戻る。
宿にタダで泊まろうとしたが、レベル15以上の魔法使いがいないので、お金を取られてしまった。
なお、この手のレベルや職業で制限されるイベントは、受注時点での性質が問題になる。
受注した時点で条件をクリアしていればいいということは、
受注した後で転職しても、問題なくクエストをクリアできるのだ。

もっとも、転職すれば必ずクエストが有利になるとも限らない。
例えば、(特技制限のみでレベルや職業制限はないが、)今回挑戦する、
魔結界を張ったまま、メタルスライムを3匹倒すというクエスト。
メタルスライムのメラやお供の敵の攻撃に耐えられるHPを確保し、
なおかつ他の仲間より素早く動けるように、
魔結界を覚えている魔法使いが武闘家や盗賊に転職!
……ということも理論上は可能だが、それらの職業、特に武闘家はMPが低い。
このように、難しいクエストではそれに合わせて職業を選択する要素もあり、とても奥が深い。

結局、今回はこのまま行くことにした。
盗賊のみくと武闘家のふたばが異常に素早いが、
魔結界を張れる2人がその後に攻撃して倒してしまうという作戦もある。
なんだかんだでせいすいは20個以上確保しているし、
メタルスライムは経験値が高い。魔結界なしで倒してしまっても、
次のメタルスライムを探す時間こそかかるが、それはそれで得だろうというスタンスだ。

みつばたちは、封印のほこらへ。
間違って当たるとせいすいがもったいないので、聖水を使って走り回るのではなく、
出現しだいせいすいを使って追いかけるという戦法を取る。

まじゅつしと一緒に出現したメタルスライムとの戦いで、
2人が魔結界を張るも、3ターン目にメタルスライムが逃走。
その後も、魔結界を張った後にメタルスライムに逃げられるというパターンが続出。
ふたばの攻撃でメタルスライムを倒し、みつばはレベル7からレベル9に上がった!
みつばはリレミトを覚えた!
同時に、ひとははレベル6からレベル9に上がった!
ひとははスカラを覚えた!
みくの攻撃でメタルスライムを倒し、みつばは一気にレベル11に上がった!
みつばはイオを覚えた!
同時に、ひとははレベル10に上がった!
同時に、ふたばはレベル17に上がった!
ふたばは素手スキルに30ポイントまで割り振り、素手のときの回避率が4%上がった!
これで、下手な盾並みの回避能力が確保される!
同時に、みくはレベル17に上がった!

僧侶のひとはのMPが切れたので、撤退。
ダーマ神殿に戻り、ひとはは魔法使いに転職した。
ひとはは、たまっていた全てのスキルポイントを、魔法スキルに38ポイントまで割り振る。
ひとはは不気味な光を覚えた!
ひとはの最大MPが10上がった!
さて、職業スキルによるステータス上昇は、別の職業になっても有効だ。
魔法使い系の職業にとってもMP10は一応足しになるが、
職業によっては、一気にMPが倍以上になるということもある。
このMP上昇を生かすべく、ひとはは武闘家に転職した!
ガチレンジャーのように、カンフーアクションを極められるか!?


せいすいの補充に行った西ベクセリアでぐんたいガニを倒し、ひとははレベル2に上がった!
そして、封印のほこらへ。
メタルスライムには逃げられたものの、はにわナイトを倒し、ひとははレベル3に上がった!
そして、ついに、魔結界を張ったひとはの攻撃で、1匹のメタルスライムを倒す!
この戦いで、みつばはレベル12に上がった!
同時に、ひとはは一気にレベル7に上がった!

武闘家のひとはのMPは低いものと割り切り、MPが切れるたびに帰って回復する。
もっとも、せいすい湧き待ちの時間もカウントされるので、この往復は、
こういった制限プレイではそれほど痛手ではなかったりする。

そして、転職したみつばとひとはのレベルが上がって余裕が出てきたところで、
ふたばは武闘家から戦士に転職。
転職直後は一気に戦力ダウンし、特に、HPが低くなる。
そして、そのときに進んでいる地方の敵と戦えばあっという間にやられてしまう。
さらに、レベルが高くないと経験値が他の仲間に多く割り振られてしまうので、
メタル系以外のザコを1回や2回狩ったところで、即解決というわけにはならない。
転職直後の弱い時期を、いつやりすごすかというのも重要になってくるのだ。


みつばたちは、封印のほこらで狩りを続ける。
メタルスライムに逃げられたものの、しにがみを倒し、ひとははレベル8に上がった!
このように、レベル1のキャラのレベルが上がらず、
他のキャラのレベルが上がるということすらある。

みつばたちの狩りは続く……。



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