第42話・



すでに日の出も近い時間。
みつばは宿屋に戻り、休むことにした。
そして、夜が明けた。

みつばたちが宿を出ると、サンディが出てきた。



サンディ
「ついつ、ついに、つーいにやってくれたネ、みつば!
 あんたには見えないだろうけど、今、町中に星のオーラがあふれてるんだヨ。
 これだけ人間を幸せにしたんなら、あんたの天使としてのランクも
 赤マル急上昇マチガイないでしょ?
 ……ってことは、今度こそ、天の箱舟も動いてくれるにちがいないって!
 さあ、天の箱舟のところまで、ダッシュでもどる! もどる!」



ルーフィンのところにいってみると。



ルーフィン
「これからは、自分の学問を、この町のため、世の中のために役立ててみようと思うんです。
 まあ、何の役に立てるのかわかりませんが、ゆっくりとその方法を探していくつもりですよ。」



エリザの父親の町長も、実はルーフィンのことを気に入っているよう。
これからは上手くやっていけそうだ。
みつばたちは、ベクセリアを後にした。



ベクセリア地方で、とっしんこぞうたちに遭遇。
ひとはのイオやふたばのかまいたちで倒し、ふたばはレベル15に上がった!
素手スキルを25ポイントまで割り振り、ふたばは正拳突きを覚えた!
もみじこぞうとの戦いで、みくは満月草を盗んだ!
途中に立ち寄ったエラフィタ村のたんすから、布のズボンとバンダナを手に入れた。

さて、天の箱舟まで戻ったところで、女の幽霊が出現。



サンディ
「ううっ、なに、この暗そーな女。
 ちょ、ちょっと、みつば。見たかんじ、ユーレイみたいだし、相手してやれば?」

「……いない。」
サンディ
「はあっ?」

「……あの人は、ここにもいない。」



幽霊は、歩きながら消えていった。



サンディ
「ちょっとー、なに、あれ!? シカトかましてくれちゃって! むっかつくー!!
 ……まあ、いいや。今は、そんなことより、さっさと天の箱舟に乗り込もっ!」



サンディ
「ほーれ、さっさとする、する!
 あんたが乗ってきてくれなきゃ始まらないんだから!」



みつばが入ると、天の箱舟が大きく揺れた!



サンディ
「おおっ。箱舟ちゃんのこの反応!
 ……みつばが天使だって、よーやくみとめてくれたってカンジ?
 ……行ける。今度こそ行けるわ〜!
 あとは、あの操作パネルをチョチョイといじってやれば、天の箱舟は飛び上がるはずだヨ!」



サンディ
「さてと……アタシがこれを操作したら、いよいよ天使界に帰れるハズなんだけど……
 もしやりのこしたことがあるなら、待っててあげてもいいヨ?
 ……さあ、どうすんの?」



せっかくここまで来たので、薬草を取ってくることにしよう。



サンディ
「……そ。まっ、あんたにまかせるわ。」



そして、戻ってくる。



サンディ
「よ、よーし!
 じゃあ、いっちゃうからネ。公開しても、もうおそいヨー!
 それじゃ、いっくよー。す、す、す、スウィッチ・オンヌッ!!」



天の箱舟が浮上した!!



サンディ
「ええーっと……たしか、ここをこんな感じでいじってたっけ……?



なんですとーっ!!

スイッチをおしまくっていたサンディが、操作パネルをどんっと叩く!!
すると、天の箱舟が前へと進みだした。



サンディ
「おおっ!? やるじゃん、アタシ!
 ……っと、あ、いや。こ、このくらい、運転士なら当たり前だっつーの!
 それじゃ、天使界めざして出発しんこーーーっ!



天の箱舟は、遥か高くをめざし、進んでいくのだった。


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