第34話・



ベクセリアに戻ってきたみつばたちは、まずは情報を集める。
本棚で、『武術のススメ』という本を発見。
しゅぎょうぎ上、けんぽうぎ上、しゅぎょうぎ下、けんぽうぎ下、ぶどうエキスのレシピを見つけた。
なお、ぶどうエキスとはいっても、ぶどうのジュースではない。

別の本棚で、『カジュアルに決める!』という本を発見。
かくれみの服、スライムの服、ノーブルなマント、ヒュプノスガウン、
スライムヘッド、しんぴのズボンのレシピを見つけた。

別の本棚で、『ナイス!ナイフ』という本を発見。
聖なるナイフ、どくがのナイフ、バタフライダガー、
どくばり、アサシンダガーのレシピを見つけた。

別の本棚で、『毛皮と皮の加工術』という本を発見。
けがわのポンチョ、毛皮のベスト、毛皮のフード、
皮のてぶくろ、皮のこしまきのレシピを見つけた。

別の本棚で、『蛇のレシピ集』という本を発見。
へびがわのムチ、だいじゃのムチ、サイドワインダー、
へびのおうぎ、ハードスケイルのレシピを見つけた。

さて、この町では、流行り病で大変なことになっていた。
とはいっても、(たまたまかもしれないが)この町のたんすや壷からは
やたらと薬草が手に入るので、意外と健康的なイメージだ。

町長いわく、100年ほど前にも同じように病気が流行ったらしく、
古い記録をあさって治療法を探しているところだという。
考古学者のルーフィンに古文書の解読を依頼したものの、
娘婿のルーフィンに進捗状況を尋ねにいくのは気まずいので、
みつばたちに代わりに聞いてきてほしいとのこと。


わがまま言ってないで自分で聞けよっ!?

とはいえ、滅び行く街を放ってはおけない。
みつばたちは、町でルーフィンの嫁のエリザ(つまり、町長の娘)を見つけ、
一緒にルーフィンに会いに行くことにした。

ルーフィンの研究室の本棚で、『初級錬金学』という本を発見。
つきのめぐみ、まほうのせいすい、おかしなくすり、ヘパイトスのひだね、とうこんエキスのレシピを見つけた。
なお『〜錬金学』という本には、汎用性の高いレシピが載っている。
レシピ自力ゲット派のプレイヤーには、大変ありがたい本だ。

さらに、研究室の本棚で『ネコのレシピ集』という本を発見。
ネコのおうぎ、キトンシールド、キャットガーダー、ねこみみバンドのレシピを見つけた。

さらに、研究室の本棚で『ちょいワルのススメ』という本を発見。



「ムカつくヤツを目の前にしたら、ケツを向けて挑発をかませ。
 そうすりゃ、憎いアイツはアタマに血が上って、勝手にポカをやらかすはずさ。
 これを見てるアンタも、ちょいワルになってみちゃどうだい?
 ケツを向けて挑発をかませ!」



みつばは新たなしぐさ『挑発』を覚えた!

さて、レシピも手に入れたところで、ルーフィンに話しかけてみる。



ルーフィン
「今、忙しいんだけどな……
 でも、お義父さんの使いじゃ、無視もできないか。
 で、何の用で……って、そうそう、古文書の解読結果を聞きにきたんでしたっけ?」
エリザ
「ルーくん。その前にじこしょーかい、じこしょーかい。」
ルーフィン
「ん〜、それって、意味あるのかい? めんどくさいな……。
 はじめまして……ですよね?
 僕はルーフィン。考古学などをやっています。
 あなたは……みつばさん?
 まあ、できるだけ覚えておきますよ。……たぶん、すぐ忘れちゃうけど。
 そんなことよりも、古文書の解読の結果、はやり病の原因が、一応判明しましたよ。」
エリザ
「さっすが、ルーくん!」
ルーフィン
「ことの起こりは、100年ほど昔、この町の西で、とある遺跡が発見されたことです。
 遺跡を発見したベクセリアの民は、軽はずみにも、遺跡の扉を開いてしまったそうです。
 その中に、病魔と呼ばれる恐るべき災いが眠っているとも知らずに……。
 この病魔こそが、今広がっている流行り病の元凶というわけです。
 古文書によると、実際には病気というより、呪いの一種だったようですね。
 当時の人々は、病魔を封印し、遺跡の入り口をほこらで塞ぐことで、呪いから逃れたといいます。」
エリザ
「……ってことは、今、この町に流行り病が復活したのは?」
ルーフィン
「たぶん、この前の地震で、ほこらの封印に何か異変が生じたんだろうね。」
エリザ
「じゃあ、ほこらに行って、病魔ってのを封印しなおせばいいってこと?」
ルーフィン
「その通りさ。まあ、シロウトには難しいだろうけど……
 この町でできるのは、僕だけだろうね。」
エリザ
「……じゃあ、じゃあ、ルーくんが、この町のために、ほこらの封印を直しに行ってくれるの?」
ルーフィン
「そりゃ、もしうまくいったら、お義父さんだって、僕のことを認めてくれるだろうし……
 何より、あの遺跡を調べられるまたとない機会なんだから、行きたいのはやまやまだよ。
 でも、遺跡には魔物が出るらしいし、わざわざ出かけて行ってケガするのもバカバカしいよな……。」



こいつ、やる気ねぇ……。

さて、その後、エリザが咳き込んでいたが、本人は興奮したせいだと言う。
平気に見せているだけで、エリザも流行り病にかかっているんだろうけど……。
ひとまず、ルーフィンの研究の成果を町長に報告しに行くことにした。


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