第３１話・みつばのアトリエ〜セントシュタインの錬金術師〜
次の目的地は天の箱舟に決まったが、ひとまず、平和になったセントシュタインを満喫する。
城の門を出たところには、黒騎士の乗っていた馬が！
そういえば、こいつは黒騎士が勝手に乗っていった馬だった。
冷静に考えてみれば、どうみても窃盗犯。
やっぱり、自己中だったか……。
防具屋にいた女の人に話しかけてみると……。
女の人
「あなた、旅の人？ もしかして、これからエラフィタの方に
行ったりなんかするんじゃない？
あたし、エラフィタの近くにいるかまっちって魔物がときどき落とす、
よるのとばりがどーっしても必要なの！
旅のついででいいから、なんとか持ってきてくれない？ ちゃんとお礼するから！」
みつば
「いいえ」
女の人
「そう……やっぱりダメよね。どうしよう！ このままじゃカレに捨てられちゃうっ！」
結局、受けてやることに。
小悪魔系を目指すという彼女の名は、ジュリア。
関所にいる彼氏のために、よるのとばりで服を作るつもりらしい。
ジュリア
「あっ、あなたの持ってるそれって、よるのとばりじゃない？
あたしに譲ってくれるかしら？」
みつば
「いいえ」
ジュリア
「ええーっ！！ どうして？
持ってきてくれるって約束したじゃない！」
結局、渡してやる。
お礼として、みつばはうつくしそうを手に入れた！
クエスト００９『小悪魔のマストアイテム』クリア！
そして、宿屋をのぞいてみると……。
リッカ
「あっ！ みつば！ おかえりなさい！ もう、町中ウワサでもちきりよ！
旅芸人みつばが、この国を危機から救ったんだって！
なんだかすっかり有名人ね。私も友達として鼻が高いよ！
あ、そうだ。それより、聞いて聞いて！
地下室を掃除していたら、こんなの見つけちゃったんだけど……。」
リッカは、釜のようなものを取り出した！
リッカ
「これ、錬金釜っていうらしいの。
昔、貧しい錬金術師のお客様が、宿代の代わりに置いていったんだって。」
出た、鑑定団の贋作パターン！
リッカ
「どうやって使うのかわからないけど、ちょっといわくのあるものだし、
ここに飾っておくことにするわね。
……うん。こうして見るとなかなか味のある形じゃない！
きっと、幸運を運んでくれるわ。」
錬金釜に話しかけてみると、釜がしゃべりだし、カマエルと名乗った！
ていうか、みつばにしか聞こえてないようだが……。
カマエル
「……ときに、もしやあなたはわたくしが仕えるべきお嬢様ではございませんか？」
みつば
「いいえ」
カマエル
「ハッハッハ……。おたわむれをおっしゃいますな。
あなた様こそが、わが主であること、わたくしの目をもってすれば、
イチモクリョウゼンですぞ。それではさっそく錬金を……
と言いたいところですが、その前に、まずこれをお持ちください。」
みつばは錬金レシピブックを手に入れた！
みつばは、上やくそう、特やくそう、いやし草、
上どくけしそう、特どくけしそう、きつけそうのレシピを覚えた。
カマエルに勧められるまま、さっそく、レシピに載っていたものを一通り錬金してみた。
さて、店利用禁止プレイでは、この錬金が大きなポイントになる。
そして、装備禁止プレイでは、武器防具の錬金にあまり大きな意味はない。
つまり、今レシピを手に入れたものが、当面の間は最重要アイテムになってくるのだ。
まず、各アイテムの性能を整理しよう。
やくそうがＨＰ３０〜回復。
やくそう２個で錬金できる上やくそうが、ＨＰ４０〜回復。
やくそう１個と上やくそう１個、つまり、やくそう３個から錬金できるいやし草が、ＨＰ６０〜回復。
上やくそう２個、つまり、やくそう４個から錬金できる特やくそうが、ＨＰ９０〜回復。
どくけしそうが、ＨＰ回復無しで毒を消す。
どくけしそうとやくそうから錬金できる上どくけしそうが、ＨＰ４０〜回復＋毒を消す。
上どくけしそう２個、つまり、やくそう２個とどくけしそう２個から錬金できる
特どくけしそうが、ＨＰ９０〜回復＋毒を消す。
上やくそう１個とまんげつそう１個、つまり、やくそう２個とまんげつそう１個から錬金できる
きつけそうが、ＨＰ６０回復＋麻痺治し。
そして、特に序盤では、ウォルロにしか湧かないやくそうよりも、
ウォルロとエラフィタの双方で湧くどくけしそうの方が多く手に入る。
しかも、序盤のダンジョンには毒を使うモンスターが出現せず、
どくけしそうにはほとんど使い道がないといっていい。
対して、やくそうは単体でも３０のＨＰが回復でき、
最初の方のボス戦はこれで十分なほどに使い勝手がいい。
結局、やくそうよりもどくけしそうが余るのだ。
しかし、やくそうを混ぜなければ、ＨＰを回復するアイテムは作れない。
とすると、材料のやくそう１個あたりの回復量を重視するべきということになる。
材料のやくそう１個あたりの回復量が最も多いのは、特どくけしそう（ＨＰ４５程度）。
次いで、上どくけしそう（ＨＰ４０程度）。
その下が、やくそうときつけそう（ＨＰ３０程度）。後はそれ以下。
つまり、下手に錬金するよりは、特どくけしそうだけを作ればいいことになる。
（もっとも、ボス戦では１発の回復量が重要なので、特やくそうがやくそうに劣るわけではないのだが。）
だが、現時点では最大ＨＰが９０もないので、そこまでの回復量はいらない。
後の錬金も見越して、上どくけしそうを３６個ほど作っておくことにした。
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