第26話・



エラフィタの村を出ようとしていたみつばたち。
突然聞こえた悲鳴の方へと向かうと、そこには、木こりを追いかけるレオコーンの姿が。



レオコーン
「木こりよ、なぜ逃げる……?
 私は話を聞きたかっただけだ。お前には何もしない、安心しろ……。」
木こり
「ウ…ウソこくでねえっ!
 オラ、森の中で、あんたのことを探してる女の魔物に出会っただ!
 真っ赤な目を光らせながら、我がしもべ黒い騎士を見なかったか……ってよ!
 あんた……あの魔物のしもべなんだろッ!?」
レオコーン
「……この私が魔物のしもべだと……? なにをバカなことを……!



そのとき、レオコーンはみつばの姿に気付く。



レオコーン
「そなたは確かみつばと申したな。
 なぜ、このような場所にいるのだ?」



それはこっちのセリフだ。
この男、とんだ自己中である。




レオコーン
「……そうか。ルディアノ王国の手がかりを……。
 こんな私のために。すまない……。
 それで、何かわかったのか?」



みつばは、レオコーンにわらべ歌の内容を告げた。



レオコーン
「黒バラの騎士……。確かに、ルディアノではそう呼ばれていたが、そなたがなぜそれ……?
 ! なにっ! 私のことがわらべ歌になっていた、だと……!?
 どういうことだ……。私がおとぎの国の住人だとでもいうのか……?
 北ゆく鳥……。わらべ歌にあった手がかりはそれだけか……。
 よかろう! ならば、北ゆく鳥を追うことにしよう! 真実をつかむためにな!」



レオコーンは走り去っていった。
北ゆく鳥……まさか、スズメの化け物じゃないだろうな……。
しかし、驚くべき事実が判明した。
レオコーンは、自分がまともな存在だと思っていたらしい。
なんて鈍いやつだ。
つまり、自分の顔が骸骨になっていることにすら気付いていないようだ。

顔を洗おうとしたら、水に反射してわかるはずだが、顔を洗わない人なのか……。

ついでに、木こりに話を聞いてみると……。



木こり
「オラ、ウソついてねえだ!
 森の中で、あの黒騎士を探してる女のバケモノに会ったんだよぉ!
 そんな騎士しらんっちゅうたら、北の空へ飛んでいっちまっただ!
 おねげえだ、信じてけろ!」



つまり、そのスズメの化け物女の化け物は、みつばたちがルディアノ城にいる間も、
遠くセントシュタインにいる黒騎士を探して、森をさまよっていたことになる。
なんか笑える。


ひとまず、ルディアノ城へ行くみつばたち。
そこには、レオコーンの姿があった。



レオコーン
「……これが……ルディアノ城だというのか……?
 私は城がこのようになるまで、いったい何を……。
 メリア姫は……? …メリア姫、姫ぇーっ!」



レオコーンは、一足先に走っていった。

みつばたちは、敵がひしめくルディアノ城で、レオコーンの後を追う。
最初の戦闘は、どくやずきん、シールドこぞう。
どくやずきんの集中攻撃を受けたひとはが大ダメージを受けるも、
防御に転じたひとはをみつばのホイミで回復させるなどして、なんとか勝利。
この戦いで、みつばはレベル11に上がった!
同時に、ふたばはレベル9に上がった!
ふたばは素手スキルに計12ポイントまで割り振り、かまいたちを覚えた!
集団に攻撃できるうえに、エレメント系によく効く技だ。
そして、みつばたちは、ルディアノ城の奥、玉座の間へとたどり着いた。

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