第150話・



みつばたちは、ゴレオン将軍を倒した!



ゴレオン将軍
「帝国の将軍ともあろう者が、虫ケラごときに倒されるとは……これは夢か? 悪夢か?
 ……い、いや、違う! オレは、以前にもこうして戦いに敗れ、はいつくばっていた!?
 ……そうだ。はるか昔、オレはグレイナルに挑み、やつの炎に焼かれて死んだはず……。
 では、オレは死者なのか? ……そんなバカな。オレは……帝国は……?」



ゴレオン将軍は、消えた。



アギロ
「どうやら、ヤツら、ただの魔物じゃないようだな。魔帝国ガナンとは、いったい……?
 おっと! そんなことより、今はアレを取り戻さなくては。」



アギロは、宝箱を開く。



アギロ
「やはりここにあったか、オレのホイッスル。これさえあれば……。」



みつばはもう1つの宝箱を開け、さいごのカギを手に入れた!



アギロ
「おおっ。そのカギがあれば、地下牢につかまってる連中を出してやれるはずだ。
 よっしゃ! 地下牢に行ってみよう。はやく助け出してやらないとな。」



アギロと共に地下牢に行き、アギロのいう特別な連中を助けて回る。
さいごのカギで扉を開けて繭を開くと、中から天使が出てきた。



天使
「ヤツらは、天使のチカラを闇竜バルボロスに与えることで、操っているんだ。
 暗黒皇帝ガナサダイ……なんて恐ろしい男だ。」
天使
「ガナン帝国の兵士たちには、普通の人間には見えないはずの、天使の姿が見えてしまうの。
 地上に降りた私たちは、なすすべもなく帝国軍に捕らえられてしまったわ。」
天使
「帝国のヤツらは、このマユを使って、私たちから天使のチカラを吸い取っていたんだ。
 ……ここだけじゃない。ガナン帝国城には、まだ仲間たちが捕らえられているはずなんだ。」
天使
「ほ、本当にみつばなのか? お前が助けに来てくれるとは……と、とにかく、ありがとう。」



天使たちは、動くこともままならない様子。
みつばはアギロと協力して、天使たちを外に連れ出した。
囚人たちは、兵士たちを制圧していた。
だが、そこにバルボロスが飛来。
牢獄ごと焼き払おうとするバルボロス。
しかし、アギロがホイッスルを吹くと、天の箱舟がやってきて、バルボロスに体当たり。
バルボロスは、そのまま去っていった。
どういう原理か、みつばは天の箱舟の中にワープする。



サンディ
「うはっ! 誰かと思ったら、みつばじゃん。
 ……あんたさぁ、なに勝手にさらわれてくれちゃってんの!?」



お前、なに勝手に逃げてくれちゃってんの!?



サンディ
「こっちは、あんたが消えてから、ひとりぼっちで天の箱舟を探し出して、修理して……
 その間、ずっと心配してて……と、とにかく、もう、すっごいメーワクしたんですケド!
 おまけに、勝手にこんな見知らぬ土地に呼び出すしさー。そーゆーの、ありえなくない?
 ……って、そーいや、どうやってこの天の箱舟を呼び出したのよ? いつの間にそんなテクを……?」



そこに、アギロがやってきた。



アギロ
「お取り込み中のところ、失礼。」
サンディ
「あによ〜? アタシに断りなく、あんた、なに勝手に乗りこんでんのさ!?
 ! ……って、あ、あ、あ、あなたはっ!?
 テンチョーっ!? テンチョーじゃないッスかぁ!!」
アギロ
「誰がテンチョーだっ!? ちゃんとアギロさんと呼べと、いつも言ってるだろう!
 ……ともあれ、久しぶりだ。オレがいない間も、とにかく元気にだけはしていたようだな。
 しかし、驚いたぞ。お前とみつばが、まさか知り合いだったとは……。」
サンディ
「へっ? テンチョーこそ、このハネなし天使と……?」
アギロ
「まあ、いろいろあってな。……ん?
 どうしてオレがここにいるか、ワケがわからないという顔だな。……仕方が無い、教えてやろう。
 囚人たちのリーダーとは、仮の姿。その正体は……
 天の箱舟の責任者っ。アギロ運転士、その人だったのだぁ!」



ポーズをとるアギロ。
サンディは、げんなりした顔をしていた。



サンディ
「……なに言ってんスか、テンチョー。今のかなりサムかったですよー。」
アギロ
「……ま、まあ、込み入った話はおいおいするとしてだ。とりあえず、天使界を目指すとしよう。
 捕まっていた天使たちは、後ろの車両に寝かしてあるんだ。まずは彼らを届けなくてはな。」



カデスの牢獄を脱出したみつばは、捕まっていた天使たちと共に、天の箱舟で天使界へと向かった。


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