第146話・マジになるライダー



死闘の末にウィングデビルを倒したみつばは、グレイナルから竜戦士の装具を受け取った。



グレイナル
「これを着て我が背に乗れば、その魔力により、わしは再び空飛ぶチカラを取り戻せるはずじゃ。
 とにかく、まず、飛べないことにはバルボロスと戦えんからのう。悪いが、付き合ってもらうぞ。
 なーに、心配せずとも、わしは少し酒が入ってるくらいが調子いいんじゃ。楽勝、楽勝!」



ダメな酔っ払いのセリフである。
ていうか、これは飲酒運転、ではないよな?

ルーラでセントシュタインに行き、みくを連れて来る。
そして、HPが危ないので、ドミールの里に飛び、宿屋で休む。
ドミール火山でグレイナルに話しかけると……。



グレイナル
「さあ、早く竜戦士の装具を、すべてその身にまとうのだ。」



装備しないと話が進まないので、装備する。
もとの顔が隠れて見えなくなってしまうが、強い。
みつばの守備力が93も上がった!
しかも、みんな同じ顔になるので、ムービーに登場するには最適だ!



グレイナル
「さあ、わしの背に乗れ……と言いたいところだが、我が背に乗せられるのは一人のみ。
 悪いが、一度戻って、仲間とは別れてきてもらえぬか?」



やはり無理か。仕方なく、みくを預けて戻る。



グレイナル
「おうおう。それこそ、まさに竜の戦士たる者の姿。さあ、わしの背に乗るがよいぞ。」



そこに、キメラが3匹ほど飛来。
構わず、みつばはグレイナルに乗る。



グレイナル
「……うむ。かつてのチカラが戻ってくるのを感じるわい。
 これならば、バルボロスなど余裕で蹴散らしてくれよう。ゆくぞ、みつばっ!!」



飛翔したグレイナルは、追いすがるキメラたちを、尻尾の一振りで倒す。
そして、バルボロスと退治するグレイナル。
ブレスのぶつけ合いとなり、最初に押していたのはグレイナルだった。
だが、パワーアップしたバルボロスの前に、あっという間にボロボロにされるグレイナル。
バルボロスは、ただグレイナルを殺してもつまらないと、ドミールの里に向けてブレスを吐いた。
グレイナルは、乗っていたみつばを振り落とす。



グレイナル
「生きよ。ウォルロ村の守護天使よ。
 わしは、わしの里を守ろう。」



ボロボロのグレイナルは、体を張ってブレスの前に行き、里をかばう。
そして、またしても落ちていくみつばの懐から、サンディが飛び出した。



サンディ
「え〜っ、なに、この展開!? 知〜らないっと。」



サンディは、どこかに飛び去っていった……。
そして、気がつくと、みつばは囚われの身となっていた。
目の前には鉄球を持ったイノシシ人間のような姿の魔物が。



兵士
「こいつが、ゲルニック将軍の部隊から送られてきた、新しい囚人です。
 オラッ! こちらはガナン帝国三将が一人、ゴレオン将軍であるぞ!
 皇帝陛下よりこのカデスの牢獄を預かる将軍様が面会なさるんだ。シャキッとしねえか!」
ゴレオン将軍
「……で、わざわざオレ様に会わせるだけの価値が、このチンケなやつにあるのか?」
兵士
「ハッ! なんでも、こやつ、例のイザヤールの仲間だとのことです。
 おまけに、かのドラゴンの背に乗って我らに戦いを挑んでくるなど、とにかく、ただ者とは思えません。
 それで、ゲルニック将軍は、このカデスの牢獄に送り込むよう命じられたのかと……。」
ゴレオン将軍
「……そうか。ついに、あのにっくきグレイナルを倒したのだったな。
 これでまた、帝国に逆らう者には破滅の運命しかないことが証明されたワケだ。ブハハハハ……。」
兵士
「おっしゃるとおりですな。ハハハハ……。」
ゴレオン将軍
「この、バカ者がっっ!!
 オレが必要としているのは、天使だ。こいつのどこが天使に見える? どう見ても、ただの人間ではないか!
 ……まったく、ゲルニックめ、何を考えているのだ?」
兵士
「も、申し訳ありません! そ、それでは、この者の処分は、いかように……?」
ゴレオン将軍
「牢にでも突っ込んでおけ! この牢獄にとって、人手はいくらあっても足りないのだからな。」



かくして、みつばの牢獄での生活が始まるのだった。


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