第144話・



みつばたちは、酒を持っていかなかったばかりに、グレイナルに話を聞いてもらえなかった。



サンディ
「あんなじいさんドラゴンが、ホントにアタシたちのチカラになってくれるか、あやしいんですケド。」



もっともだ。

ともあれ、ドミールの里の地下で、竜の火酒をもらう。
そして、ルーラでドミール火山へ。



グレイナル
「わしは確か一人で来いと伝えたはずじゃが……。臆病者め、出直してくるがよい!」



仕方なく、いったんセントシュタインに戻る。
ここで戦歴画面を開いたところ、収集アイテムリストのコンプ率が50%を超えており、
一流コレクターの称号を手に入れた。
仲間を預け、ドミールの里へ。
竜の火酒を持って1人でいるので、おばあさんは入り口の道を空けてくれた。



おばあさん
「……そういえば、お前さん、一度山頂まで登っておったな。
 だったら、キメラのつばさを使えば、一人でも、楽に山頂まで行けるんじゃないかのう?」



……ずるっ!
ていうか、それでいいのかよ!


遠慮なく、みつばはルーラで山頂へ。



グレイナル
「ええい、遅い。遅いぞ! 待ちくたびれたではないか。」



お前がややこしいこと言うからだろ。



グレイナル
「……まあ、よいわ。そういえば、まだ名を聞いておらなんだ。名乗るがよいぞ。
 ……ふむ。みつばというのか。貴様らしい、間の抜けた名前だの。
 それはさておき……先だっては、貴様のことを信用できぬと言ったが、どうやら、間違いだったようじゃな。
 ……なぜわかったかじゃと? 帝国の兵士と名乗る連中を退治したのは、貴様ではないか。
 老いたりとはいえ、わしの耳は、人間とはモノが違う。外であれだけ騒いでおれば、イヤでも聞こえてくるわ。
 ……わしの知る帝国の兵士たちは、あのような魔物ではなかったが、ヤツらの放つあの気配、忘れもせん。
 あれこそは、紛れもなく、300年前にわしが戦ったのと同じものじゃ。
 ……っと、それよりも、酒じゃ、酒。」



……今、「それよりも」って言った?



グレイナル
「竜の火酒を持ってきたのじゃろう? 早くそいつをよこすのじゃ。」



こいつ、ダメだ……。



グレイナルに竜の火酒を渡しますか?
みつば
「いいえ」

グレイナル
「そう、イジワルするでない。竜の火酒を渡してくれれば、代わりに、いいものをやるぞ。」

物で釣ってきた! ていうか、そんなに欲しいのか……。

グレイナル
「さあ、竜の火酒をよこすのじゃ。わしゃ、もう、辛抱たまらんぞい。」
みつば
「いいえ」
グレイナル
「そう、イジワルするでない。竜の火酒を渡してくれれば、代わりに、いいものをやるぞ。」



一度ルーラでこの場を離れ、町のタンスを漁る。
みくを仲間に加えてもう一度戻ると……。



グレイナル
「わしは確か一人で来いと伝えたはずじゃが……。臆病者め、出直してくるがよい!」



なんてわがままなヤツだ……。
仕方が無いので、みくを預けて、竜の火酒を渡す。



グレイナル
「これじゃ♪ これじゃ♪ わしは、酒には目がなくてのう。さっそく、いただくとしよう!
 グビ、グビ、グビ……。
 ぷはぁ〜っ! う〜、しみるのう。
 ……おお、そうじゃ、メンドウをかけたわびに、貴様にはこれをくれてやろう。」



みつばはガナンのもんしょうを手に入れた!



グレイナル
「それは、300年前の戦いで、帝国の将軍を倒し、手に入れたもの。ヤツらにとって、貴重な品らしい。
 ……まあ、わしにとってはガラクタも同然じゃが、売れば少しは金になるんじゃないか?
 ! う〜ヒック! ……っとぉ? ……うん!? この気配は、どこかで……?」



上空には、黒いエネルギー弾を吐きまくる、バルボロスの姿が!
里の人々は逃げ惑っている。



グレイナル
「おおう。ありゃ、紛れもなくバルボロスではないか……ヒック!」



こいつ、酔ってる!



グレイナル
「里を攻撃するとは、卑怯者め! どうあっても、わしをおびき出す気か?
 ……う〜、よかろう。幸い、ここにはみつばもおる。なんとかなるじゃろう……。
 ……おい、みつばよ。貴様に、竜戦士の装具という、ありがたーい宝物をくれてやる。
 それを着て我が背にまたがる竜の戦士がいれば、今のわしでも、きっと再び空を飛べるはず……。」



そこに、見たこともない魔物が現れた!



魔物
「グフフフ……。そうはさせんぞ。
 竜戦士の装具と、それをまとう者を始末しろと、ゲルニック将軍からの命令でな。カクゴしてもらおう!」


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