第13話・ガングロ・ワンダリング!



ルイーダを助け、ウォルロ村へと戻ったみつば。
宿に行くと、一足先に村へと向かったルイーダとリッカの姿が。
どうやら、ルイーダはリッカの父親が2年前に死んだことを知らず、
伝説の宿王(?)である彼の力を頼りにやってきたようだ。
落胆するルイーダだったが、リッカの宿を見回すと……。



ルイーダ
「ねえ、あなたっ! セントシュタインで宿屋をやってみる気、ない?」
リッカ
「へ…………?
 えええ〜〜〜っ!!」



結局、リッカはルイーダの誘いを断り、去っていった。
リッカの家に向かうと、家の前に商人の幽霊が!
話しかけてみると、キサゴナ遺跡にいた商人の幽霊のようだ。
彼は、リッカの父親のリベルトと名乗る。
ドライブシュート教えろ。
みつばの名前を聞いたリベルトは、みつばが守護天使ではないかと尋ねてきた。
そこにチョウバエ妖精(?)が飛んできて、みつばにぶつかった!




「今、天使とか言ったよネ?
 アタシもそう思ったケド、いまいち確信が持てないのよネ…
 その人には光る頭のワッカも背中の翼もないのよ! これって変くね?」



変なのはお前の存在のほうだ。



リベルト
「そう言われれば確かに。でも、変というならあなたのほうが…
 いったい、どちら様なのでしょう?」



ちょっぴりもったいつけた挙句、妖精は答えた。



サンディ
「聞いて驚けっ! アタシはなぞの乙女(ぎゃる)、サンディ。
 あの天の箱舟の運転士よっ!!」



つっこみどころが多すぎて難しいが、順番に。
自分で謎とか言うな。
乙女にぎゃるとかルビ振るな。
ていうか、あの運転はてめぇのせいか!

そして、みつばの正体を問いかけるサンディに、真実を告げる。



サンディ
「……ふーん。それじゃあ、あんた、あのときの大地震で天使界から落ちてきたんだ。
 それで気が付いたら翼もワッカもなくしてこの村にいたワケね。
 なーんか、信じられないんですケド。」



信じられないのはお前の存在そのものだ。



サンディ
「翼やワッカをなくしたのに、魂を見るチカラは残ってるって、なにそのハンパな状態?
 もし、どーしても天使だって認めて欲しいなら、魂を昇天させてみなさいっての!」



いや、別に認めてもらわなくても。



サンディ
「それができてこその天使よ! ちょうどユーレーのおっさんもいることだし〜。」



リベルトは異を唱えるが……。



サンディ
「どーせ、なんかショボい未練を引きずってるから、ユーレーなんかやってんでしょ?」



ひでぇ。
ともあれ、リベルトの未練を解決して昇天させることができれば、
みつばを天使と認めて、天の箱舟に乗せて天使界まで送ってくれるという。



サンディ
「そういうわけだから、しばらくあんたと一緒に行動するんで、よろしくね!
 そうそう。ついでにあんたの観察記録をつけてあげるわ。」



近頃は、チョウバエが観察記録をつけてくれるのか。



サンディ
「気が向いたら見てよね。ちゅーか、見ないとシメるっ!」



お前は何様だ。
ともあれ、ブラジルに行かれる前に、まずはリベルトの未練を解決することにしよう。


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