第116話・



シャルマナを倒したことにより、討伐モンスターリストコンプ率が50%になった。
それにより、やり手の魔物キラーの称号を手に入れた!

さて、女神の果実も6つ集まったところで、残りは1つ。
そう、目的は、モザイオが地下の墓地へと消えた、エルシオン学園にあるであろう女神の果実だ。
もっとも、この場合、最重要なのは女神の果実ではない。
あんな寒そうなところで困っている彼を助けるのが先決なのだ。


みつばたちは、ルーラでベクセリアへと飛ぶ。
そして、風が冷たそうな高台の上でマントを羽織っていた詩人に話しかける。



アーネスト
「ああ、名もなき旅人よ。聞いてくれないか。恋に落ちた、詩人アーネストの話を。」



えらい強そうな名前だな……。



アーネスト
「昨夜、ここで私が木々のささやきにまどろみながら、若くして病に倒れた詩人の詩をうたっていると……
 ひとりのシスターがやってきて、私の詩をうっとりと聞き、そして、涙を光らせて、静かに去って行ったんだ。
 私の詩に涙する女性は数多いが、あんなにもはかなげな涙を流す人に出会ったのは初めてだよ。
 なあ、キミ。極上の輝きを持つというにじいろの布きれを手に入れて、教会にいる彼女に渡してくれないか。」



極上の輝き……本をタテにしてページをめくるんだろうか?



アーネスト
「そして、こう伝えてほしいんだ。あなたの涙は、かたくなな私の心さえも甘くとかしてしまう魔法……。
 けれど、あなたの悲しむ顔は見たくない。この布でその宝石のような涙をふいたら、
 笑顔で私に会いに来てくれ、とね。」



みつば
「いいえ」



アーネスト
「ああ! キミならば、私と運命を共にしてくれると思ったのだが……。
 いや、いいんだ。足を止めさせて、すまなかったね。」



そして、ほどなくシスターを発見。
この町のシスターは彼女だけだという。
渡すのをためらっても話が進まないだけなので、渡す。



シスター
「まあ、詩人のアーネストさんから、私にこの布を?」



みつばは、アーネストの言葉を伝えた!



シスター
「あら、ふふふ、いやだわ。私、悲しくて泣いたわけじゃありませんのよ。
 あの方の詩があんまりにも退屈だったから、あくびが出てしまったの。
 でも、せっかく持ってきてくださったんだもの。この布は頂いておきますわ。
 あの方には、あくびのこと、内緒にしてくださいね。」



そして、報告に向かう。



アーネスト
「ああ! 名もなき旅人よ! シスターは、にじいろの布きれを受け取ってくれたかい?
 おお! なんたるよろこび! キミは、私と彼女の間にかかった、愛の架け橋さ!
 これはお礼だよ。いいかい、この出来事は、私とキミのヒミツだ。
 私のファンが知ったら、ショックを受けてしまうからね。頼んだよ。」



みつばはエルフのおまもりを手に入れた!
クエスト027『月夜のなみだ』クリア!



アーネスト
「ああ、このムネの高鳴り……。すべての女性の恋人であるこの私が、恋に落ちてしまうなんて……。
 すまない、みんな。私をゆるしておくれ……。」



バカは放っておくことにして、みつばたちは、次の目的地へと向かう。
そう、今度こそ、彼を助けるのだ。
みつばたちが向かった先は……。



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