第104話・



みつばはなんとかカズチャ村から逃げ帰り、仲間を復活させる。
敗因は3つ。
まず、グールの素早さを見誤り、回復に移るのが遅れたこと。
グールはゾンビ系の癖して、意外に速いようだ。
(ただ、敵にマホトーンがあるので、元々
 毎ターンホイミで回復するという発想自体なかったが。)
次に、装備がないため守備力が弱いこと。こうなると、グールの攻撃力は脅威だ。
さらに、装備が無くてダメージ源が魔法主体のため、魔法を封じられると弱いこと。
素早いようじゅつしのマホトーンは脅威だ。
そして、麻痺が効かない敵にはどくがのこなが通じない。
加えて、グールはHPも高い。一度出ると、なかなか倒せないのだ。

このパーティ構成がまずいとわかった以上、ひとまず転職するしかないだろう。
かといって、ひとはは魔法使いか低レベル僧侶の2択しかない。
ようじゅつしはできる限り避ける方針で、このまま魔法使いでいることにする。
みくも、盗賊よりは、パラディンのレベルアップに期待したほうがマシだろう。
みつばは旅芸人になってヒャダルコとべホイミという選択肢もあるが、
魔法を封じられたら、力に劣る分、より弱くなってしまう。
回復量は道具に頼ることにして、このまま魔法戦士でいく。
残るふたばは戦士から武闘家に戻る。
身の守りは下がるが、力が上がり、素早さは激増。
HPも上がるので、必殺チャージも期待できそうだ。
そして、敵全体の動きを止められる武闘家の必殺技は、1回攻撃のザコにはとても強い。
そして、ふたばは戦士時代にためたスキルポイントを全て素手スキルに割り振り、
スキルポイントが合計77ポイントで、岩石落としを覚えた!
MPの低い武闘家とはあまり相性がよくない技だが、気休めにはなるだろう。

宿に泊まり、みつばたちは再びカズチャ村へ。
グールに道を塞がれたが、上手く後ろを取り、不意打ちに成功した!
敵は、グール3匹。
2ターン目の頭に倒せるかと思いきや、なんとグールは武闘家のふたばより速く、仲間を呼んでしまう!
さらに、みくが攻撃され、一撃で40のダメージを受ける。
が、さすがに1ターンのアドバンテージは大きく、2ターン目には3匹を倒す。
残る1匹も、今度こそ先制したふたばの爆裂拳で倒し、勝利!
この戦いで、みつばはレベル17に上がった!
同時に、ふたばはレベル24に上がった!
同時に、みくはレベル14に上がった!

結局、その戦闘だけで、最深部に到達。
そこには、村人たちの幽霊がいた。



「魔物たちも、こん中までは入ってこれねえだよ。ありがてえアバキ草のおかげだべ。」
「……あんた、なにもんだべ? 村から魔物がいなくなるまで、みんなで隠れてるとこだよ。」



どうやら、自分たちが死んでいることをわかっていないらしい。
ともあれ、最深部に行き、みつばはアバキ草を手に入れた。



サンディ
「やっりー! ゲットー! あとは、このアバキ草を、ナムジンに届けるんだっけ?
 ナムジンなら、狩人のパオに戻ってるんじゃない? ねぇ、行ってみよーよ。」



せっかくだから、アイテムを取って帰る。
赤宝箱から、スライムのかんむりを手に入れた!
装備で器用さが補強できない上、これを持っている敵の攻撃力は脅威なので、ありがたい。

せっかくだから、戦って帰る。
ガオンを狙ったのだが、出現したのは、ガオン×2、グール×2。

1ターン目。
ふたばは爆裂拳で全体に攻撃。ひとはもイオを唱えたが、ガオンの1匹はグールをかばった。
ガオンふたばを攻撃。グールは仲間を呼び、さらに、みつばを攻撃。
みつばはピオリムで全員の素早さをアップ! みくの盗むは失敗。

2ターン目。
ふたば爆裂拳でガオン1匹を倒す。
ガオンはみつばを攻撃。想像以上に大きいダメージだ。
ひとはイオで、グールをかばっていたガオン1匹を倒す。
グールはみつばを攻撃。これまた予想以上のダメージで、みつばが倒れてしまう!
さらに、グールは様子をうかがう。さらに、グールはみくを攻撃。
みくはアイテムを盗もうとしたが、失敗。

3ターン目。
ふたばかまいたちでグール1匹を倒し、ひとはのイオでさらに1匹を倒す。
みくの盗むは失敗。
グールは様子を見ている。

4ターン目。
ふたばの爆裂拳2発で倒し、勝利!
この戦いで、ひとははレベル24に上がった!
スキルポイントを得たひとはは魔法スキルに78ポイントまで割り振り、ひとはの攻撃魔力が60上がった!

無謀な戦いだったが、収穫も大きかった。
ていうか、装備無しで戦うと、ガオンがここまで強いとは……。
結局、ひとはのリレミトとキメラのつばさで、セントシュタインに帰還した。


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