第102話・



狩人のパオに旅立ったナムジンを追う前に、もう少し、カルバドの集落で情報を集めておく。



遊牧民
「シャルマナ様の術は、たしかにありがたいべ。みんなのケガを治してくれるからな。
 んでも、あの人が来てから、族長はすっかりホネ抜きにされちまっただ。
 奥方であるパル様が今もこの世に生きておられたら……。族長も、ああはならなかったべ。」



なるほど。色仕掛けということか。
あの美貌だから、仕方ないだろう。




遊牧民
「シャルマナ様は、勇ましいかただ。いずれ、よその大陸にまで戦を仕掛けるおつもりだよ。
 オラたち遊牧民のチカラを、よその連中に思い知らせるのも悪くねえかもしれねえなあ。」



族長が骨抜きにされてるだけかと思いきや、思ったより深刻な事態の様子。
みつばたちは、狩人のパオへ。
そこでは、遊牧民たちに囲まれつつも、ナムジンが開き直っていた。



ナムジン
「ええーい! しつこいな! 何度言ったらわかるんだ! ボクは絶対に行かないぞ!」



そう言うと、ナムジンは出て行ってしまう。
別のパオで、1人きりで頭を抱えているナムジンを見つけ、話しかけてみると……。



ナムジン
「みつばさん。あなたは父上に言われて、ボクを手伝いにきたと言いましたね。
 みんなは魔物が父上を狙ってると言ってますが、あなたも本当にそんなふうに見えたのですか?」
みつば
「いいえ」
ナムジン
「そうですか……。どうやら、あなたは話のわかるかたのようですね。
 まあ、どちらにせよ魔物退治などする気はないので、手伝いは必要ありません。
 ……さてと。ボクはやることがあるので、これで失礼しますよ。」



ナムジンは去っていった。
入れ替わりにサンディが出てきて、魔物退治をしないと果実探しに協力してもらえないから、
なんとか説得して魔物退治をさせないといけないという。
そして、遊牧民に話を聞くと、ナムジンは1人で北の橋を渡っていったという。
みつばたちは、後を追う。
途中、ビッグホーン×1と遭遇。
甘い息でふたばが眠らされて肝を冷やすが、ひとはのヒャダルコ連発などで倒し、勝利。

続いて、ウドラー×2と初めて遭遇。
敵が驚き戸惑っている隙に、ひとはのヒャダルコとふたばのかまいたちでダメージを与え、
2ターン目もみつばが唱えていたピオリムで先攻し、ひとはのヒャダルコで勝利。
この戦いで、ふたばはレベル17に上がった!

そして、ダダマルダ山に洞窟を見つけ、入ってみる。
すると、ナムジンとマンドリルが話していた。



ナムジン
「あのようなやり方では、シャルマナを倒すどころか、お前が殺されてしまうぞ。
 お前が死んでは、母上もあの世で悲しむ……。命を粗末にしてはダメだ。
 今は、ここでおとなしく母上の墓を守っていてくれ。いいかい? わかったな?」
マンドリル
「グギギギ……。」



そこで、ナムジンがみつばに気付く!



ナムジン
「あ……あなたは! まさか、こんなとこまで来るなんて!
 ……やれやれ。今の話を聞かれたからには仕方ないですね。あなたにはお話しておきましょう。
 この魔物は、ボクの友だちで、名前はポギーといいます。
 昔、草原で倒れてたところを、ボクと母上で手当てしてから、なつくようになったんですよ。」



そりゃ、ヒババンゴが出るところにマンドリルは無謀だろ。



ナムジン
「ポギーが集落を襲う本当の目的は、父上ではなく、シャルマナを狙ってのことです。
 あの女は、怪しげな術で草原の民をたぶらかし、よからぬことをたくらんでいる……。
 ボクはうつけのフリをしてあの女の正体を暴こうとしていますが、一体どうすればいいのか……。
 これで、全てお話ししました。今の話は、誰にも言わないでください。……さて、そろそろ戻らないと。」



ナムジンは、ポギーと一緒に洞窟を出た。
すると、墓の前に、女性の幽霊が!



幽霊
「ああ……。ナムジンよ……。このままでは、お前はシャルマナに殺されてしまう……。」



みつばは、幽霊に話しかける。



幽霊
「わたしの姿が見えるのですね! なんという奇跡……。
 わたしの名は、パル……。勇敢なるカルバドの族長ラボルチュの妻です……。
 旅の方……。あなたを見込んでのお願いがあります。
 はるか東の岩山のふもとに、魔物に滅ぼされたカズチャという村があります。
 その村に眠るアバキ草を、ナムジンに渡していただけないでしょうか?
 あの子なら、うまくアバキ草を使ってくれるはず……。ナムジンを助けてやってください……。」



頼まれごとをしたものの、はいorいいえの選択肢が出ない……。



幽霊
「旅の方、どうかお助けを……。」

仕方が無いので助けてやることにした。

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