第32話・出逢った頃のような姿

さて、浩平たちは、フローラと一緒にグランバニアに帰ってきた。
8年ぶりの母との再会を喜ぶ往人と観鈴。
ちなみに、石化していた間は両親とも年を取っていない。
参観日があったら若い両親をみんなに自慢できること請け合いだ。
さて、浩平は観鈴にこう言われた。

「お母さんってお金持ちのお嬢様だったんですって?
 そんな人を旅に連れ出しちゃうなんて…
 お父さんもけっこうスミに置けないわね」

まあ、そんなもんかな?(何

さて、これからどうするかだが……。
魔界はきっと危険な場所だろう。
行くにしても行かないにしてもまずは仲間たちの意思を確認することに。
観鈴は魔界に行っておばあちゃんに会いたいという。
いや、にわかにそういう次元の問題ではない気もするが……。

まあ、「もう、ゴールしてもいいよね?」とか言わないだけマシか。

往人は行って悪い奴をやっつけたいという。
伝説の勇者の自覚も出てきたようだ。
あとは自主的に人様のタンスを漁るようになれば、もう真の勇者だな。

母親にも会ったし、そろそろ人形を動かせるようになったのか?

フローラは往人を信じてずっとついて行くという。
出産直後にさらわれた上に石像にされて、ずっと神殿の壇上で
聞きたくもないお祈りとかをずっと聞かされて参ってた
だろうに、
なんて人間のできた妻なんだ!

ピピンは、一緒に旅をしてみて浩平の戦いぶりには本当に感心したので、
自分でよければまた声をかけてくださいと言った。
馬車から出たことがなかったのに、ずっと見てくれてたのか……。

サンチョは、できることならパパスの果たせなかった夢を果たしてほしいと言う。
つまり、魔界に行ってマーサを助けるべきということか……。
もしまたステテコパンツとおなべのフタで旅に出ようとしたら、
こいつは今度こそリストラしてやろう……。


チロルとスラリンも馬車に入ってはいるが、
移動・回復魔法も含めて全く使っていないので、とりあえずは考えない。
どうせずっと浩平についてきてくれるんだろうし……。

さて、最終確認のために子供たちに話し掛けてみる。
すると、観鈴は言った。

「お父さんが言うなら、わたしおるすばんしてます」

……はじめてのおるすばん!?Σ( ̄口 ̄;)

……さて、仲間たちはみんな「魔界に行きたい」あるいは「行くならついていきたい」
という意見だ。あとは浩平の決断次第だ。
熟慮の末、浩平は仲間を連れて魔界に旅立つことにした。
なぜなら、「行くな」と言われて本当に行かなかったら主人公失格だからだ。

浩平はいつものメンバーを仲間に加え、装備を整えて旅立った。
フローラはなんとエッチな下着を装備できたが、
守備力があまりに弱いので装備させるのはひとまずあきらめることに。
もちろん、いったん装備させてハァハァしたのは言うまでもない。

装備変更
フローラ:モーニングスター→妖精の剣 シルクのヴェール→幸せの帽子
ピピン:魔法の鎧→炎の鎧

ちなみに、仲間のデータは下記の通り。
浩平 レベル:35 攻:270 守:246
往人 レベル:31 攻:230 守:237
観鈴 レベル:30 攻:147 守:193
フローラ レベル:10 攻:120 守:142
チロル レベル:28 攻:123 守:98
スラリン レベル:32 攻:102 守:145
サンチョ レベル:32 攻:201 守:138
ピピン レベル:27 攻:200 守:148

もちろん、モンスターたちは装備なんてろくに整えていない。
しかし、ピピンが呪文以外ではサンチョより強くなってたのは驚きである。
二軍であることには変わりないが。

浩平たちは、ひとまずルーラでサンタローズに飛んだ。

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