第13話・てんちょおのトルネコさん

そして、トルネコと犬は建築家ドン・ガアデを追ってボンモールへ。
ちょうど夜だったので、王子に会って手紙を受け取る。
この手紙をエンドールのモニカ姫に届けてほしいそうだ。
夜も遅いのでとりあえず一泊し、朝になったボンモールで鉄の槍を買ったトルネコと犬は、
ドン・ガアデが直した橋を渡ってエンドールへと向かった。

エンドールに着いたトルネコは、城下町をめぐる。
地下のカジノでライアンと遭遇。なんとなくなつかしい気分になってしまった。
そして、城に入ったトルネコはモニカ姫に王子の手紙を渡す。
手紙によると、ボンモールがエンドールに攻め込もうとしているらしい。
そのことを知った王様は、ボンモール王に渡してほしいとトルネコに手紙を託す。
武器屋のはずが、 いつの間にか郵便屋さん扱いされている。
加奈の郵便屋さんならぬ、トルネコの郵便屋さん。
萌えない。悲しいほどに!

トルネコは預かった手紙をボンモール王に届けた。
手紙によると、エンドール王は愛し合っているボンモールの王子とエンドールの姫を
結婚させて、戦争を回避するつもりらしい。
そのことを知ったボンモール王は戦争を取りやめることにした。
結婚すればいずれ息子がエンドールの王になるので、戦争する意味がなくなったからだ。
なんとも現金な人である。
もっとも、ボンモール王の唯一の誤算は、自分の息子が
屋根のかわらや朝ご飯の目玉焼きがモニカ姫の顔に見えているアレな人
になってしまっているのに気付いていないことなのだが。

エンドールに戻ったトルネコは、事の次第を王様に報告。
喜んだ王様からエンドールに店を出す許可をもらう。
これで、武器屋への道に一歩近づいた。
あとは店を買うお金だ。
35000ゴールドあれば店を売ってくれるという老人がいるのだが、
あいにくそんな大金は持ち合わせていない。
とりあえずエンドールで装備を整えたトルネコは、
銀の女神像というお宝が眠っている洞窟に足を踏み入れた。

この洞窟はイカダに乗って移動するらしい。
イカダに乗って水路を移動していると、滝に落ちてしまった。
やばい。もう後戻りはできない……
洞窟の中には強いモンスターがたくさんいた。
しかし、異常なほどに強い防具のおかげであまりダメージを受けない。
敵をなぎ倒しつつ、どんどん進んでいく。
進んでいくうちに、ルカニでこちらの守備力を下げてくるダックスビルが出現。
HPを削られつつも、洞窟の水を抜くボタンを押し、
通れるようになった通路からなんとか逃げ帰った。

その後、洞窟で得たアイテムをエンドールやボンモールで売りさばく。
これで、所持金はかなり多くなった。
犬と一緒にレイクナバに帰ったトルネコは、念願の破邪の剣を購入。
攻撃力が大幅にアップした。
そして、犬と一緒に再び洞窟へ。
洞窟に入る頃には、レベルは8に上がっていた。
覚えた忍び足で洞窟を進むトルネコ。
現れた敵は、破邪の剣を使って効果的にしとめる。
最下層までたどり着いたトルネコは、銀の女神像を手に入れた。

エンドールに帰ったトルネコは、好事家お金持ちの家に行き、
銀の女神像を25000ゴールドで売却。
地道に稼いだ10000ゴールドと合わせて、35000ゴールドで店を買った。
そして、家族をエンドールへと呼び寄せる。

トルネコは、トンネルを掘ろうとしていた老人を思い出した。
さっそくトンネルを掘っている現場に行ってみる。
トンネルを掘るには、どうやら60000ゴールド必要らしい。
トルネコはおじいさんの意志を継ぎ、トンネルを掘るお金をためることにした。

さて、お金を稼ぐために自分の店を活用することにする。
トルネコが商品を仕入れてきて、妻のネネがそれを売ってくれるという仕組みだ。
しかも、ネネは毎日お弁当まで作ってくれる。
トルネコの店では、トルネコが隣の店から 880ゴールド で仕入れてきたものを、
ネネが 1320ゴールド以上 で売っているらしい。ネネ恐るべし……
せっかくだから、 今さっきもらったお弁当も売りに出すことにしよう。
お弁当屋さんかいっ!
トルネコはモンスターからかっぱらったり、隣の店から買ってきたりして、商品を仕入れる。
ネネがそれを高く売ってお金を稼ぐ。
数日間繰り返すと、またたく間に60000ゴールドたまった。

洞窟へ行き、老人にお金を渡す。
これで洞窟が開通すると大喜びする老人。
その後、店に帰ると洞窟開通の知らせが届いていた。
早っ!
そして、トルネコと犬は、洞窟を抜けて新しい世界へと旅立っていった。

……ていうか、いいかげんに帰してやれよ、犬……

第3章・完

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