第03話・格闘技場のお陰で



一行は、格闘技場でゴールド稼ぎに励む。
負けが込んでリセット寸前のとき以外は大穴に賭けないのがコツだ。
あと、さそりばちは強いが、フロッガーとおおありくいとさそりばちの
組み合わせだけは、実力が拮抗しているのでどれにも賭けないのが無難。
時間はかかるが、負けが込めばリセットすればいいという性質上、
勝率7割以上の手堅い賭けを繰り返せば、ゴールドは増える。
勝率9割を超す、キャタピラーと他3匹の組のキャタピラー、
あとは、じんめんちょうにはさまれた組のさそりばちがおすすめだ。
手堅い勝ちを望むなら、その2組だけに賭けていれば、
お金はどんどん増えていくだろう。
ゴールドに関しては、全てを失う心配なんてないのだ。
リセットをいとわない人は、その2組に加えて、
おばけありくいとおおありくい×3の組のおばけありくいにも賭ければいい。
おばけありくいは7割方勝つし、負ければリセットすればいいのだから。

さて、数時間の奮闘の末、400Gの元手が1500Gになった。
冒険の書に記録後、キメラの翼でカザーブに飛び、一太郎に鉄の鎧を、
薫子にうろこの盾を購入。
ひとまず、現段階での最強装備が揃った!

記録もしていることだし、このまま北を目指してみる。
すると、さまようよろい2匹、デスフラッター1匹、
アニマルゾンビ1匹、どくイモムシ1匹が出現。
2回連続で回り込まれ、瞬く間に一太郎、織絵、薫子が志望。
たまらずリセットして、なかったことにした。
レベル1の弱さは、伊達じゃない……。

再びカザーブに飛び、先ほどと同じ装備を整える。
そして、今度はシャンパーニの塔へと向かってみることにした。

途中、アニマルゾンビ4匹に回り込まれるも、
うろこの盾のおかげか、 最大HP8の薫子は5ダメージで耐え切る。

その後、アニマルゾンビたちにホイミを使わされながらも、なんとかシャンパーニの塔へ。
塔の中では、 ぐんたいガニの普通の一撃で薫子のHPが1になったりと、
ホイミの大盤振る舞いを強いられる。
敵から逃げまくり、宝箱から青銅の盾を手に入れたが、誰も強くならない。
その後、さまようよろいの普通の攻撃で、勇者一太郎のHPが1に。
これには、さすがにへこんだ。
そして、逃げ損ねるごとにホイミを唱えていては、さすがにMPが尽きる。
それでも、どんどん進み、ボスのところまでやってきた。

カンダタ子分
「おいっ! 変な奴らが来たぞっ!
 よしっ! お頭に知らせにいこう!」

あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
『変な髪形の奴らがいると思っていたら
いつの間にか変な奴呼ばわりされてた』
な…何を言ってるのかわからねーと思うが
おれも何をされたのかわからなかった…
頭がどうにかなりそうだった…
催眠術だとか超スピードだとか
そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…

ただ、勝てるわけがないので、
カンダタ一味にはこれ以上かかわらないでおく。

レベル1で旅するには、装備が弱すぎる。
ひとまずロマリアで一泊し、冒険の書に記録。
より強い装備を求めて、アッサラーム方面へと向かう。
矛盾しているような気もするが、気にしたら負けである。

その後、無事アッサラームに到着。
なお、途中でキャットフライに5回ほど殺され、そのたびにリセットした。
いつものように、さっそく街を漁る。
そして、民家のタンスで、ついに見つけてしまった。
最重要アイテムを。



最重要アイテム:毒蛾の粉



毒蛾の粉は、使い捨てだが、敵1匹にメダパニの効果がある。
使いどころは限られるが、敵を混乱させることができるのだ。
混乱した敵は同士討ちをはじめる。
とすると、一定の条件下で、経験値を得ることもできるのだ。
もっとも、今はまだそのときではないけれども……。

さて、いつものごとく夜のアッサラームへと繰り出す。



女の子
「あ〜ら、素敵なお兄さん!
 ねえ、ぱふぱふしましょっ。いいでしょ?」

これ、「はい」って言ったら、色んな方面から怒られるんじゃ……。

一太郎
「はい」

しまった、ボタンを押し間違えてしまったぞ。(棒読み)

女の子
「あら、嬉しい! じゃあ、あたしについて来て!」

言われた通りついて行くと……。

女の子
「あら、そんなにいっぺんにお相手できないわよ。
 ひとりでついて来て。いい?」

一人で……何をするんだろう?

一太郎
「はい」

2階に案内された。そこには、先ほどの女の子とベッドが。

女の子
「ねえ、ベッドに座っててね」

言われた通り(?)、ベッドに寝ていると……。

女の子
神岸あかりを消して暗くしてもいい?」

いくらなんでも、さすがにこれ以上はやばい……。

一太郎
「いいえ。」

女の子
「そんな意地悪言わないで。消すわよ……。」

なし崩しに、ぱふぱふに突入した。


「ぱふぱふ ぱふぱふ」
一太郎
「うぷぷぷぷ」

「ぱふぱふぱふぱふ」
一太郎
「こ、これは……」

「ぱふぱふ ぱふぱふ」
一太郎
「き、気持ちいい……」

「どうだ、坊主。わしのぱふぱふはいいだろう。」

その声とともに、呪われた音楽がした!
明かりがつくと、そこには、先ほどの女の子と、おっさんの姿が。

女の子
「あたしのお父さんよ。ぱふぱふがとっても上手なの。」
おっさん
「わっはっは。じゃあ、わしはこれで……。」

女の子
「どう? 肩こりがなおったでしょう。また来てねっ。」

びっくりしたが、お金も減ってないし、ぼったくりでもない様子。

そもそも、ぱふぱふって一体……。

もしかして、アミバ的なものなのだろうか?

そして、仲間の元に帰ると……。

織絵
「何も聞きたくないわ! さあ、行きましょう!」

また一つ、ここに新たなフラグが折られた……。


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