第08話・節約!?
澪の家に泊まり、一夜が明けた。
そして翌日、4人は再び酒場の2階に陣取っていた。
紬
「お茶が入ったわよー」
一行は、すっかり馴染んだ唯とともに、4人でテーブルを囲む。
唯
「そういえば、ずっと疑問に思ってたんだけど、この酒場ってやけに物が揃ってるよね。
最近の酒場ってこんな感じなのかな?」
紬
「ああ、それは私の家から持って来たのよ」
唯
「自前!?」
澪
「ていうか、酒場の一角を私物化してるのか!」
唯
「あ、店員さんだ」
店員
「どうもいらっしゃいませ、紬お嬢様」
紬
「あら、どうも」
店員は去っていった。
律
「よーし、この調子で遊ぶぞー!!」
唯
「おーっ!!」
澪
「れ……練習は、しないのか?」
律
「とりあえず、楽器が無いと何も始まらないしなー」
唯
「ギターってどれくらいするの? 値段」
澪
「うーん…安いのは1万G台からあるけど、あんまり安すぎるのもよくないから、
最低でも3万Gくらいのがいいかも…」
唯
「さんまんごーるど!?」
澪
「高いのは10万G以上するのもあるよ?」
紬
「お金なら私が……」
唯
「それはだめだよ」
律
「じゃ、いっちょモンスター倒して稼ぐか」
唯
「買い物しなかったら、けっこう貯まるよね!」
かくして、一切買い物をせず、お金を貯めていくという方針が固まった!
律
「頭使ったら疲れたー。もう今日はやめにしようぜー」
唯
「おーっ!!」
紬
「ケーキもあるわよー」
澪
(こいつら、大丈夫なのか……。)
かくして、今日も無為に日が暮れるのだった。
軽音部の廃部まで、あと28日。
第07話へ
第09話へ
トップページへ